見出し画像

続・「春風亭一之輔チャンネル」が面白くて仕方がない個人的な理由3つ


春風亭一之輔師匠の新たなチャレンジに、思惑通りに踊らされて、ただただ楽しませていただいてます。

4月に落語生配信を始めた春風亭一之輔師匠が5月21日~2度目の落語生配信しています(春風亭一之輔チャンネル

1度目もnoteに書いてますので良かったぜひ。前回の記事はこちら


5月21日~10日間東京・浅草演芸ホールでトリを務める予定が中止になったため、トリとして上がる予定だった時間に合わせ午後8時30分から午後9時まで10日間連続で落語生配信をしています。今回は前回よりもさらにパワーアップ!!師匠の思惑通り、毎日聞いてしまってます。毎度毎度ですが、落語に興味のある方もない方もぜひ聞いてほしい!


①色物さんが出演している

寄席の世界では落語や講談以外の芸、主に漫才、漫談、手品、大神楽や曲芸を「色物」といいます。寄席で落語が続くとやっぱり疲れてきたり、集中力がなくなります。そういったタイミングで緊張の緩和だったり寄席全体のリズムだったりを調整するのが「色物」さん。色物さんがいることで、緩急がついて、1日ちゃーんと寄席を楽しめるという具合になってます。芸は一流でも主張しすぎない。素敵な色物さんが10日間日替え割で出演してます。

寄席のいい所の一つは、こういった流れの中で、芸を楽しめるところにあると思ってます。前の芸を受けての落語の枕や後ろの芸のつなげる小ネタ。このなんとも言えない一体感がやっぱりオンラインだと感じづらい。特にトリに向かう最後の色物さんと落語家の流れは寄席のクライマックス。これをオンラインで楽しめるようにしてしまったのは、贅沢です。


②色物さんはアーカイブしない

この色物さんの芸はYouTubeにアーカイブされません。芸はお金を払ってみるもの。いくら投げ銭の仕組みがあるとはいえ、多くの人がいつでも無料で見られるようになってしまうことへの、一之輔師匠の配慮でもあるように思います。

でも、アーカイブされないことによって10日間のライブ感がすごい!色物さん含めての動画を見るためには毎日20時15分~21時頃のライブ配信中にYouTubeに繋がないといけません。1日だけ色物さんを見られなかった日がありますが、色物さん「なし」ではやっぱりなんだか120%の芸を感じられない気がしました。その日限りの芸をその日限りで楽しむ。寄席に近い演出がほんとうに粋です。


➂寄席に行ってみたくなる

この5月の生配信、寄席に近い形の演出になっていますし、そういった説明もチェンネル内の丁寧にしてくださっているので、初心者でも学びながら寄席の世界に入っていけます。知れば知るほど、「再開したら寄席にいきたい」という思いが大きくなってきます。なにより寄席に行きたくてもいけない人が、ここで「寄席感」を感じられるのが素敵だなって思います。そんな仕組みになっている春風亭一之輔チャンネル」が大好きでございます!寄席に通いなれている方も、初めていく方もこの文章を読んだ方と寄席でご一緒してるかもなんて思ったらとちょっとワクワクしてきました。


落語についてこんな風に書いていますが、僕はもともとは人に誘われて師匠方の独演会に行っていただけの人間です。寄席も3、4回しか行ったことがありませんし、落語についても、noteを書くために調べながら勉強中。もしかしたら、今みたいにYouTubeでいろいろな方の落語が聞けるようになっていなかったら、こんなにもはまることはなかったのかもしれません。

世の中には僕よりも詳しい方がたくさんいますから、これからも勉強させていただきます!


まくらが来りて笛を吹く 単行本 – 2021/1/20
春風亭 一之輔 (著)
https://amzn.to/3sKpW4d


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?