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「独自の方法で腎臓病の治療薬を見つけたい!人工透析の要らない未来の実現を目指して」

第三弾は、徳島大学・安部秀斉先生のクラウドファンディグです。

簡単にいうと…

背景

腎臓は血液から不純物を濾し取り、尿にする重要な臓器。この機能が壊れてしまう腎臓病には現在治療法がない。

問題

「iPSなどを利用した”再生医療”を腎臓病に適用する」 = 「新たに腎臓を作ること」は他の臓器にくらべて特に難しい。

重要な発見

・糸球体という細胞の働きが腎機能低下の鍵になることを発見
・腎臓から取った数種類の細胞を混ぜて培養すると、糸球体などを含む腎臓の機能をほぼそのまま再現した”ミニ腎臓”を作ることに成功

研究計画と集めた研究費の用途

ミニ腎臓を使えば、たくさんの治療薬について、腎機能の低下を抑え込むことができるか、一挙に調べることができる。
集めた研究費で治療薬の”候補”を多数合成/購入して、その効果を一挙に調べることで、有望な薬を発見する。
少なくとも有望な薬とそうでない薬の特徴を調べグルーピングすることで、次に試す候補を絞っていくことができる。

研究成果がもたらす社会的意義

腎臓病の根治は難しいが、8億5000万人に及ぶ治療に苦しむ患者さんを少しでも減らしていく、第一歩になる非常に重要な研究ですね。

コメント

重要な課題なので、科研費も十分に受給できるように思いますが、研究をさらに加速させ、1日でも早く有効な治療薬が見出されることを期待したいです。加えて、実現可能性は未知数ではあるものの、これ以外の方法では到達できないところまで研究が進むと思います。是が非でも支援していきたいなと思う研究でした。

科研費もらいにくさ: ★★★★☆
研究計画の実現可能性: ★★★★☆
社会的インパクト: ★★★★★

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