教育×生成AIワークショップ / 東京会場ご講演レポート
こんにちは!
G-Apps.jp 公式 note 担当の伊藤です!
こちらのイベントで行われた内容から、学校現場での活用事例の内容について、一部抜粋してご紹介します!
東京、大阪、福岡と3つの会場で実施されました!
今回は、
東京:関東第一高等学校様、船橋市立飯山満中学校様
大阪:関西学院千里国際中等部・高等部様、新渡戸文化中学校・高等学校様
福岡:近畿大学附属広島高等学校・中学校福山校様、東明館中学校・高等学校様
の先生方に事例を紹介していただきました。
今回は東京会場をご紹介します!
船橋市立飯山満中学校様
3名の先生にお越しいただき、講演をしていただきました。
船橋市立飯山満中学校 大浜 美樹 先生
船橋市立飯山満中学校 大川 修平 先生
船橋市立飯山満中学校 内藤 亮生 先生
生成AIとステップアップ!〜公立中学での導入事例〜
2024年から2026年にかけて、市内の中学校で生成AIを取り入れた新しい学びの可能性を探る研究の様子をご講演いただきました。
生成AIを取り入れた新たな学びの可能性を探るための研究を全教員で行われているそうです。
研究の取り組み方から見直して、年間の活用タイムラインの作成と、校内で研究グループを作り、そのテーマに合わせた活用方法の研究をされていました。
まさに、学校一丸で生成AI×教育利用について研究をされていました。
授業活用事例
数学、国語、英語、特別支援学級(知的)での活用事例をご紹介いただきました。
ChatGPT を、楽するために使うということではなく、どのように活用すれば生徒たちの思考や学習、学びに活かせるのかを授業に落とし込まれていました。
数学では、解法を知るために使用するのではなく、"その解法が適切なのか"やヒントを求める使い方をされていました。
ChatGPT の活用により、生徒の思考が拡がり、学習意欲や語彙力の向上、情報活用スキルやイメージ化能力の発展も見られ、自立活動や生活スキルの向上が見られたお話を伺うことができました。
生成AI活用事例の研究発表 〜校務利用・授業フィードバック〜
生成AIの導入により、校務や授業準備の効率化、業務負担の軽減、そして指導の質の向上を目指した内容についてご講演いただきました。
特に、生成AIを活用した校務支援により、教員の負担が大幅に軽減されることを期待されているようです。
入試時の進路学習では、高校の面接試験を想定したプロンプトを開発し、実践をしてフィードバックに利用されていました。
ChatGPT の分析能力の高さを利用し、授業アンケートや授業の振り返りの分析、学習成果の分析、テスト後にはワークの取組状況と点数の相関関係を生徒と振り返り、実践されたようです。
まさに、何かを教えてもらうために使っているのではなく、活用の方法の多彩さを感じることができました。
全体を通しても、
AIの情報信頼性の確認とファクトチェックの徹底。
AIへの依存を避けさせ、独自の思考力や創造力を促す活動を組み入れる。
ということも意識をされていて、今後の研究は目が離せません。
関東第一高等学校様
生成AIを使った授業〜教室の外も立派な教室〜
生徒数約 2,500名という大規模校でどのように活用を進められてきたのか、ご講演いただきました。
2023年5月からしっかりと保護者の皆様への丁寧な説明、承諾書の実施をして生成AIを導入がスタートされたようです。
小森慎也 先生が授業に導入されたのは、2023年11月頃から。
きっかけは、夏休みの留学引率時、姉妹校の授業で
教室前のベンチでオレンジを食べながら日本語スピーキング練習
皇帝の芝生に座ったり寝転びながらシェイクスピアの講義
という授業風景を見たことでした。
英語の授業では、英語のスピーキングの練習に使用をしている様子をご紹介いただきました。
スピーキング練習用のプロンプト(指示文)を開発し、
ChatGPT が生徒たちに1問ずつ計5問が出題し、生徒たちはマイク機能を使って、何度もChatGPTと英会話をしていくというものでした。
導入時のハードルとしては、
と周囲から思われることもあったそうですが、
どんな生徒でもChatGPT を使って、真剣に学習に向かう様子を見て、どんなクラスの生徒たちでもできるということを実践で確信をされていました。
事実、生成AIを導入して1年生21名が受験して、英検バンドの向上が見られたそうです。
もちろん、トラブル対処も用意しておくことの重要性も言及をされていました。
文部科学省が示している不適切な活用方法である
生成AIによる生成物をそのまま作品として展示すること
定期テストや学力試験への回答に生成AIの力を借りること
のようなことは全くなく、生徒たちの学びに繋がる活用方法を日々研究し、
生徒の学習意欲の向上や高度な学習機会の提供、教師の業務負担の軽減を通して、
を実践されていました。
教育利用の可能性が大きく示されたご講演であったと思いました。
登壇していただいた先生方に感謝の意を込めて、ここに御礼申し上げます。
次回は、大阪会場のご講演の様子をお伝えします!
お楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?