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WBS世界の入山先生×台湾の天才IT担当大臣オードリー・タンさん

8月4日(火)に行われた早稲田大学ビジネススクール × The HuffintonPost のコラボイベント、【直撃90分】台湾の天才デジタル大臣、オードリー・タンに聞く「社会はもっと速く、多様になりますか?」

オードリー・タンさんとは

天才プログラマー、トランスジェンダー、35歳の若さで入省…などなど、いろんなハッシュタグがつくオードリーさん。最近では、コロナ禍で名を上げた「天才デジタル担当大臣」として話題です。講演の中でも出てきましたが、ハッカーたちの知見を活かし市中のマスクの販売状況をマップにしたこや、東京都のコロナ関連サイトへ助言を行ったことなどが、報道されています。。

そんなオードリーさんと入山先生の対談は…

アーカイブが残っているので、こちらを!

印象に残ったこと:オードリーさんの「ポジティブ転換力」

年配者と若者、ITリテラシーの高い人とそうでない人、などのように対立しがちな関係について問われても、全て前向きに解釈し、具体的な解決策を提示されていました。…なぜだ??

これはベースの考え方が明るいから!
「クラックから光が見え、そこに新しい生命がある」という表現で、差別や古い体制を「壁」と見立て、その中にある光を見つけよう、とか、「全員違うのだから、全員マイノリティ」とか。

そして、人を信じている
「閉門造車(=規則の中でものを作る)から開門造車(=いろんな人を受け入れて作る)へ」という考え方は、ハッカーなどを巻き込んで作ったマスクマップの作成プロセスにあらわれています。

印象に残ったこと:入山先生のオープニング

オープニングトークは、日本がこの30年変われなかった理由について。
それは「経路依存性」のため。

経路依存性とは、あるプロセスにおいて、
初期の出来事がその後の出来事に大きな影響を与える状況を指すもの

世の中の社会の仕組みは、いろいろなものが絡み合わっている。ゆえに、どこか一つだけを変えようとしても、なかなか変わらない

例えばダイバーシティ。(企業での多様性を確保するには)新卒一括採用、評価制度、働き方などを、まとめて変えないと成立しない。しかし、日本はどこかだけ変えようとする。そのため、反発が起きたり、変わらなかったりする。

ポイントはリーダーシップ。それも強権を発動するのではなく、みんなを巻き込んで変えようとする動き。そのためには透明性が必要。全体の動きを見せることによって、信頼関係が生まれる。

この辺りのことは、オードリーさんが台湾でいかに成したか、を経緯とともに本編で語っておられるので、ぜひ、ご覧ください!

ちなみに「早稲田 入山 経路依存性」で検索したら6年前の2014年12月24日の記事で、入山先生が「経路依存性」について語っておられる記事にたどり着きました(上述の「経路依存性」の説明はここからの引用です)。

入山先生は、翌日のダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビューでのオンライン勉強会でも、この「経路依存性」のお話をされていました。しばらく、注目です!

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