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正義って何かね (今週読んだ記事と感想集/2021年9月19日〜25日)

豆腐とフランス

今週読んだ記事とその感想です。感想が多い記事は、ちゃんと読んでいるから書いているか少し読んで想像で書いているので感想の量がポラライズされています。

例によっていろんなジャンルの記事が入り混じっています。

「施策デザインのための機械学習入門」を完全に理解したサトシくんがポケモン捕獲アルゴリズムを実装する話

『施策デザインのための機械学習入門』は自分も今読んでいるので参考に読んだ。

同書に書いてあった一文「決定的な意思決定モデルから得られたログデータに対してIPS推定量を使う場合、(中略)バイアスに対処できません。」を思い出しました。そこでサトシくんは以下のように、ポケモンの謝礼金に応じたルールベースかつ確率的なアルゴリズムに基づいた意思決定モデルを定義し、これを用いてデータを収集することにしました。


なぜこのようなことが起きてしまったのか、サトシくんはついに気づきました。step1で設定したKPIがそもそも誤っていたのです。step1でサトシくんは、「ポケモン捕獲回数を最大化すること」をKPIとして掲げましたが、サトシくんが本当に最大化したかったのは「ポケモンを捕獲することによる収益を最大化すること」です。ポケモン捕獲回数を最大化するするようにモデル化して学習したら、当然お金に糸目をつけずにマスターボールを投げ続ける意思決定モデルが出来上がってしまいます。

しかし設定したKPIの最大化をしっかりしてくれる数学はスゴイなと改めて

そして手を動かして作ってみるの大事。活用。

恒大集団(エバーグランデ)破綻で中国不動産バブル崩壊か(金融日記 Weekly 2021/9/10-2021/9/17) : 金融日記

規模エグい。

中国の最大規模の不動産会社である中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)が破綻寸前である。深センに本社を構え、香港市場に上場している。負債総額は約34兆円、株価はすでに1年前の10分の1ほどになっている。

小山田圭吾〝いじめ釈明文〟に矛盾点 「友人」の年賀状を勝手に晒し、嘲笑(東スポWeb) - Yahoo!ニュース

一応読んだ。この話は総合的に考えるフェーズに来ていると思う。

「あえて精度勝負をしない機械学習」という選択肢

故にこれは確かに厄介な問題なんですが、僕が以前手掛けたケースでは「予測サンプル全てにクラス分類事後確率をつけて、一定値以上なら採用し、それに満たないものは捨てる」という運用をしていました。さらに、その「一定値」の閾値を何通りか用意しておいて、現場担当者の判断で「全部使う」から「信頼できるレベルのものだけ厳選して使う」まで選べるようにすることで、「捨てる」量もコントロールできるようにしたのでした*6。これなら、言い方は悪いですが現場担当者の感覚として「ゴミが多い」バルクが新規データに来た時は採用する量を絞り、「どれもOK」な時は採用する量を増やす、という運用が可能です。

機械学習の説明可能性(解釈性)という迷宮


XAIの解説サイト、読むの途中になってしまっているので読み直さないと。

V6ベストアルバムタイトル決定 アルバムジャケット解禁

かっこいい。V6の歴史とか楽譜に詳しい人が見たらもっと面白いんだろうな。

ある日隣のデスクにやって来た社員「林さん」はサッカー選手だった

スポーツ選手って本当にかっこいい。この魅力はなんだろう。

知り合いがピッチで走っているときはなんともいえない不思議な感覚に包まれる。

しそとうにの入ったたらこパスタうまそう。

1年目で辞める未経験エンジニア/採用を後悔する企業の裏側

加えて、そうした企業からスピンオフした起業家の起こしたベンチャーも同様の気持ちを持っている傾向にあります。私が観察した範囲では「いつかは新卒」という気持ちを持っている起業家が多いようです。新卒を受け入れられるようになると「自社も新卒を受け入れられるようになった」というステージアップを感じ、内定式の集合写真と共にFacebookに投稿しがちです。そして起業家仲間から讃えられがちです。
フリーランスを目指そうという話の背景には、正社員エンジニアを目指すと内定が必要なので「転職保証」などにスクールや情報商材屋に責任が発生しますが、フリーランスであれば開業届けさえ出せば達成できるため無責任に煽りやすいという背景があります。

「定職+やりたいことがあれば副業」が堅めなのかな。

全く実務経験がない状態でやってこられた場合、将来的に自社で成長し活躍してくれる人材と、フリーライダーを見極めることは非常に困難です。

ココの見極めって面接段階では無理だと思う。フリーライダーになると決心して面接受けてる人は多くないだろうし。

「面接でわからなかったの?」はけっこう不毛な気がするし、問題があるとすればそういう質問が出てきてしまう組織・仕組みのほうなのかな。一方でリソースに余裕がないとこういうことが増えてくるのかな。

ほぼ想像の感想になってしまった。

Attentats du 13-Novembre: les multiples enjeux d'un procès hors norme

パリで起きたテロからそろそろ6年。裁判は進む。

改めて起こった事態の大きさを思い知る。

Ce procès doit être « la réponse démocratique à des actes barbares », acquiesce le parquet. Pour Nicolas Renucci, « les attentats du 13-Novembre ont été une attaque qui visait nos libertés, notre mode de vie démocratique. La réponse de l’État de droit doit être celle d’une justice indépendante, impartiale et fondée sur ses règles de droit. » À cet égard, ce procès ne sera pas différent des autres. Pour chacune des parties, l’enjeu central, paradoxalement, est donc que ce « procès hors norme » se déroule avant tout comme « un procès normal ».
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「誰もが自分の責任を負わなければならず、それ以上でもそれ以下でもない。スケープゴートがあってはならない。被告人との間にアマルガムはありません。テロリスト殺害への共謀罪で起訴されたチュニジア人のソフィアン・アヤリ氏を弁護するMe Ilyacine Maallaoui氏は、「正義は、それぞれの人にふさわしい場所を与えるものです」と主張する。特に、メディアでの報道やソーシャルネットワーク上での裁判への関心の高さは、推定無罪への攻撃を助長する可能性があります。「この種の裁判では、感情がすべてを圧倒し、被告人が裁かれている残虐な事実に還元され、事実に直接関与していない者までもがテロリスト色に染まってしまうことを常に恐れています」と、ザビエル・ノと並んでモハメド・アムリの弁護人であるミー・ネガー・ハエリは嘆いている。(訳: DeepL)

もっと正しい存在に生まれ育ちたかった

いじめる大義を探し、見つけ、掲げる。いじめられる理由を探し、見つける。

いじめる側は相手に身動きを取らせない。

日常になり、認知が歪み、現状に疑問を持たなくなったとしても、苦痛は続く。

ただ、どうしても腑に落ちなかったのはなぜあの頃イジメが、
とりわけ女子の言動が咎められずあまつさえ正当化されていたのか。

不思議と加害者たち本人への怒りはあまり湧いてこなかった。
彼ら彼女ら、特に女子たちは「普通の」人間だったと思う。
(俺は当初信じられなかったが)性格の良い娘だと評判される女子もいた。
そんな人たちを平然と加害へと導くなにかがこの社会にあると考えて、
その正体が知りたくて色々調べるようになった。

そうしたら、なんとなくわかってしまった。

社会正義、平等、公平。
そんな「正しい」リベラルな概念は、もはや俺のような男の傍には存在してくれないのだと。


とりわけフェミニストと呼ばれる人たちは明確に俺の敵なのだろう。

フェミニズムってみんなが快適に暮らすための道具になるべきであって武器にしてはいけない。「フェミニズム」「フェミニスト」という言葉が本来の目的と離れた文脈で使われているのを感じる。

自分の加害を加害とも思えないなら、セクハラを繰り返す醜悪なジジイと同じ。

邪悪とは自分が正しいと思い続けること。自分を省みなくなった人から攻撃が始まる。

男性が生きづらさを吐露すれば「男も辛いんだ論」などと揶揄される。

そういう人もいるけれど、ちゃんと話を聞いてくれる人だっているんじゃないかな。

女性から迫害された経験もないような学者やジャーナリストが
「男の辛さなんて大したことない」と断定しては世の中の言説を先導していく。

個人的な経験の処方箋になるのは偉い学者の一般論ではなく、身近な人との会話だと思う。「身近」というのは友達とか家族というより、自分が実際に話している相手。

ただ、同じ人間として扱ってほしいというだけのことがどうしてこんなにも辛くなってしまうのだろう。

属性を問わず、辛い立場にあるひとが「つらい」と声を上げづらい状況にある問題。

このエントリーを第一歩になにかできないだろうか。

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口で言うのは簡単。

これって日本特有の問題なのかなと思ってしまうけど、それは人間の残酷さがむき出しになりがちな少年時代を日本で過ごしたからそう思うだけなのだろう。

フランスでも同じような扱いをされているひとを見なかったわけではないし、日本で起きていることももちろん少年時代に限ったことではない。

当事者が声を上げるとき、その声は加害者に向けられているはず。でも、こういうエントリーをおそらくそういう人たちは読んでいない。直接声を上げたくても、その第一歩の足場を取り上げられている。

周りの人と協力しながら立ち向かっていくのがベストだろう。僕がそういうことができていたかというとすごい曖昧な答えをすることになる。

少なくともそういう状況にいるひとの一つの足場でありたいとはあおもう。

そして自分も足元が不安になることがあるかもしれないし、気づかないうちに助けてもらっていることもたくさんあるだろう。

海外での研究生活に疲れてしまった人へ

「疲れ」には、慣れた環境からの大きな変化、外国のシステムの様々な理不尽さ、言語が通じないいらだち、文化の違い、治安の悪さや様々な危険、必要なものがすぐに手に入らない不便さ、あるいは周りの人や研究環境との相性、友人と離れてしまった、以前簡単にできていたような趣味がしにくくなった、経済的なことなど、様々な要因があるかと思います(←これらは私自身が感じて辛かったことも多いです)。

慣れるまではほんとに疲れる。慣れたら慣れたで楽なところに落ち着いてしまい自責の念に駆られる。

一見、負の要素に見えるものを栄養にシステムがあると強いんだけど。今思いつくものだと人とのつながり、語学の向上だったりして、簡単ではないかもしれない。

博士課程だったら3年間とか決められた期間を「成功・失敗」の2択で考えないほうがいいかもしれない。もっと具体的に「決められた期間でできたこと」を積み重ね、「できると思ってたけどできなかったこと」を次に活かす材料にすればいい。

みずほ銀行窓口業務ストップの真相、DC切り替えをためらい障害が長期化

『本番環境でやらかしちゃった人のアドベントカレンダー』での発表が待たれる。本番環境恐ろしい。

100+ Most Valuable Github Repositories For Machine Learning

たくさんあるなあ

David Camarillo: なぜヘルメットでは脳震盪を防げないのか―何で防げばよいのか

脳震盪で脳みそが縮む仕組み、知らなかった。左脳と右脳の間に繊維の束があって、脳震盪による激しい振動でそれが切れるらしい。

Reinforcement Learning Lecture Series 2021 | DeepMind


【2020年新人研修資料】ナウでヤングなPython開発入門 - Speaker Deck

CIツールを使い倒そう。

ソフトウェア設計を学びたい人々にまず教えるべきことはテスト技法ではないか

デジタルネイティブ世代がつくる社会になった時の物質性と身体性を求めて【デジタルネイティブと社会#3】

デジタル化によって、身体をつかった活動がすくなるなることはわかる。昼ごはんを例にとっても、お店まで歩いたり自分で料理していたのが、電話で出前を撮れるようになり、ついにはネット上で完結する時代になった。ベットに横たわりながら音声アシスタントに出前を取らせることがだって可能になった。

デジタル化はどんどんと広がっている。しかし経済成長はそれに比例しているのか。

目的をどこに据えるかだと思う。成長を一義的な目的にすると、成長したぶんだけ成長が必要なサイクルが待っている。

テクノロジーをつかってどんな生活をしたいのか、「夢の生活」から逆算してどんな成長が必要かを考える。

その成長がコントロール可能なものかはわからないけれど。

ロドリゲス監督の下、夏場過ぎに見えてきた「来季優勝」の可能性【浦和レッズ考察】(1)

後藤健生さんの記事、久しぶりに読んだ。わかりやすい。

反・衛生パスポートのための準備運動──連帯主義と生-資本に抗する|西迫大祐×塚原東吾(前編)

タイトルを見たときに不安と好奇心が混ざった気持ちになった(そして好奇心が勝った)。いわゆる反ワクチンてきな話ではないと雰囲気から分かっていたけど、自分が無意識で受け入れていたことについて改めて考えることになった。以下メモ。

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「○○をしないと△△ができない」という状況があることの重大さを感じる。

いや、国とか大きな仕組みの下で生きている人はなんらかの形で義務を果たしながら権利を得ている、と言われるかもしれない。

でも人間が得る権利というのは、特に通常の生活を営む権利というのは、条件付きの権利ではいけないと思う。

ましてやその条件が、不可逆的な変化を起こすかもしれない、長期的なリスクも評価できない、侵襲的な措置であるとすればなおさら。

一方でこの状況で他にどんな打ち手があるんだろう。

サイエンスとしてかなり不確実性があるにも関わらず、大雑把に見てこうでしょうという雑な判断によって押し切られてしまっているということですよね。フランスの衛生パスポートはまさにその典型であり、これは非常に問題だと思います。

現状、さらに不確実性の少ない方法ってあるのかな。そもそも考えるのは不確実性とかじゃないよってことかな。

実効性があるのならば、お金が儲かるなら、人の命が助かるなら、市民の自由を制限しても良い、と。

うーん。

つまり、連帯が排除と隔離のための言説になりつつある。辻さんが僕宛のメールにも書いていたことですけど、いまや左派が最も市民活動の制限を堂々と主張するようになっていて、これには非常に由々しきことだと思います。

これは興味深い。

普段は「うちのカフェに来たらくつろげますよ」みたいなおもてなしの精神で働いていた人たちが、お客さんが来たらまず「パスポートを出して」と、警察の下部組織のような役割を肩代わりして担わされてしまう。そしてその役割を果たさなければ罰金が下されてしまう。

お店に行ってワクチン証明書を毎回求められる違和感はたしかに感じる。

またもう一つ聞いた話では、現在フランスではワクチンを打たなくても一度コロナに感染すれば証明を得られるので、若い人たちでワクチンを打ちたくない人は自ら意図的に感染することで、その証明を得ようとしている人もいるようです。ある意味で脱構築している。重症化しなければ若者にとってはうつってもいいわけですけから。

科学の不透明性をいうなら、感染のリスクはまさにまだ分かっていないところで、断言できないんじゃないか。

西迫 事後的に介入するのはOKだけど前もって止めるのは絶対ダメだという立場を取っている。たとえば、目の前で危ない橋を渡ろうとしている人がいたとして、その人がその危険を理解した上で渡ろうとしているなら止めてはいけないとミルは言うわけです。なぜなら、それはその人の自由だから。もし実際に渡って落ちてしまったらそこで初めて対応する。それが国家の役割なんだと考えていたわけです。
塚原 確かにミルの時代であれば、感染症予防法はいかんという結論が得られたかもしれない。しかし、ミルを筆頭とする功利主義の言説をひとたび使うことになったら、権力にうまく利用されてしまう気がします。たとえば、今、中国で起こっている徹底した管理も、すでに起こってしまったパンデミックに対して中国共産党が事後介入として行っている、という見方をすることもできる。こうなると、ミルではもはや対抗しえないと思うんです。意地悪な見方ではありますが。

同じこと思った

僕がさっきああ言ったのは、事前がダメで事後ならよいと一律に判断することが現代においては無理なんじゃないかと思ったからなんです。たとえば予防原則という言葉が一番よく用いられたのはいつかと言えば遺伝子組み換え食物が登場した時なんですよね。アメリカのモンサント社なんかは他の食物と実質的に同等だから大丈夫だとする実質的同等理論というのを出してきて「食べても大丈夫だ」と盛んに宣伝していました。一方で不安視する声も強く、結局、ヨーロッパは何かが起こってしまってからでは遅いと、遺伝子組み換え食物の輸入は一旦止めたんです。これはミル的に言えば事前介入、予防原則に乗っ取った判断なんです。

不可逆的なことが起きる前に予防する。ワクチンを打ちたくないと人が思う時、彼らも不可逆的な変化を恐れているのだろう。

たとえば予防原則を徹底するならカップラーメンなんて食べられないわけですよ。炭酸飲料だって無理でしょう。だから日常的な判断に関しては一定レベル予防しつつ基本的には事後介入とされている。しかし、テクノロジーに関して同じ基準で考えてしまったら危険すぎます。


それに確かにSNSなどを見ていると、ワクチン肯定派の方が予防原則のようなものをすごく批判していたりもします。リスクゼロはあり得ないんだ、というメッセージをお医者さんのアカウントが盛んに発信していたりする。ただ、リスクゼロはあり得ないとして、そのリスクは実際どれくらいあるんですか、となると「新しいワクチンなんでまだよくわかりません」「副反応は人によって違います」といったような具合で割とぼやっとしているんですよね。しかし、それは科学言説とは言えないんです。

科学を「分かることと分からないことの間に境界をひくもの」と考えると、お医者さんのいうことも一理あるきがする。

SNS上のツイートを見て判断するのではなくて、一度しっかり話し合っているところを見てみたい。

あくまでもワクチンに期待されているのは、ウイルス量を抑制し、重症化する確率を低減する効果に過ぎない。

十分では?と思ってしまうのは資本主義的な考え方なのかな。

他方で、そうした状況を変えていく上でどういう方法があるのかと考えると、対処する方法はワクチンだけではない、ということを繰り返し言っていく必要があるのかな、と僕は思いました。たとえば一週間くらい前に流体力学の知見を借りて空気感染のメカニズムを解明する論文の解説を読みました。これまでもインフルエンザは毎年のように流行して死者もたくさん出していたんですけど、ウイルスがどうやって感染していくのかはあまり分かっていなかった。けれども、新型コロナが世界的なパンデミックになってたくさん研究資金が投じられた結果、ワクチンの開発もそうですけど、感染経路の研究が昨年あたりからどんどん進んでいるようなんです。どうもウイルスの挙動はタバコの煙に似ているらしい。すると、マスクやフィジカル・ディスタンスの他に換気をどういう風に行うべきなのかという議論が重要になってくる。それこそ僕は今こそJTの知見とかが大事になってくるのかなと思ってます。毛嫌いされてきたタバコ産業がここで俺たちの出番だと出てきたら面白いな、と。

とても面白い。面白いけど家の形とか抜根的な変化が必要そうでコストすごそう(資本主義的かつ素人意見)。

反・衛生パスポートのための準備運動──連帯主義と生-資本に抗する|西迫大祐×塚原東吾(後編)

東洋医療に基づいて投薬に頼らない身体統治を行っている人もいれば、なんらかの信条に基づいて近代医学の一切を拒絶しているような人もいるわけです。すると、これは信仰の自由に関わる問題でもあって、そういうマイノリティが電車に簡単には乗れなくさせられたり、レストランに入れなくされてしまったりするというのは、結構ヤバい話だと思うんです。

スゴイことが起きているよなとは思う。他人事っぽく聞こえるけど。

ドイツの3G(陰性証明、ワクチン証明、罹病証明)のような、ワクチン以外の証明を認める方法もあるけど、陰性証明が有料になったりワクチン証明or罹病証明がないと参加できないイベントがあったりとワクチンを打たせる方向に向かっている。

ただ、その戦い方には弱さもあって、権利には制限がつきものである、というのは憲法にも書いてあるんですね。

なるほど

全編を通してウイルスとではなくワクチンパスポートに対する戦い方を見つけようとしているのが面白い。

僕が思うところとしては、この対談の前提として本来手に負えないくらい複雑なのに、新型コロナウイルスによって一元化されてしまっている世界がまず所与としてあるということです。ワクチンパスポートの問題は、そのコロナ化した世界をさらにワクチン接種の有無へと一元化していくものだと思っています。

1年間ウイルスと戦った結果、どうにも抑え込めなくてワクチンに希望を見出しているのはあると思う。

マクロンは、他人に感染症をうつさない努力をすること、それも政府が定めた感染拡大防止政策に沿った形でそれを行うことが自由に課された義務なのだとしているわけです。しかし、人々が共生していく上では他者から感染症をうつされてしまうというのはある意味で当然のことです。すると、そうしたリスクを一定レベル引き受けていくことが自由に課された義務なのだと言うことだってできるのではないか。

こういうリスクはコロナ禍の前からあったもので、この1年で顕在化しただけともいえる。だからといってあたかもコロナがないかのような振る舞いはできない。Recurringしない前提で目の前のパンデミックを抑え込んでいくしかないのかな。限定合理性の罠に陥るかもしれないけど。

コロナもそのフェイズまで、つまり、不安の一段階先まできてしまっている感じがします。だから「野戦病院」みたいな言葉が出てきたりする。あの言葉が出てきた時、僕は気持ち悪いと思いました。その点、辻さんが言っていたようにマクロンはまさに飛ばしてますよね。昨年のコロナ禍のしょっぱなから戦争の比喩をよく使っていた。「これはウイルスとの戦争だ」とかね。挙げ句の果てに野戦病院です。そういうミリタリーの比喩が出てくるとき、社会はやっぱりおかしくなっているんだろうという気がします。

人々から戦争の比喩を人生のどこかで使ってみたいという願望を感じる。

 あと一点だけ聞きたかったことがあります。今回は衛生パスポートがテーマでしたが、もともと治安維持や個人の安全のために、身体に関わる自由を抑制するような法律はあるわけですよね。たとえば様々なドラッグに対する禁止法が分かりやすいところとしてはありますし、未成年者への飲酒喫煙の禁止、あるいは道路交通法におけるシートベルトやヘルメットの着用義務などもその類だと言えるかもしれません。

では衛生パスポートの提示義務化やワクチンの義務化とそれらはどう区別されるのか。今挙げたような規制例に僕は必ずしも同意しているわけではないですが、とはいえそうしたすでにある規制とワクチンの義務化との間にはやはり深い溝があるような気もしています。たとえば接種を禁じることと接種を命じることとの間には、大きな違いがある。あるいは身体の外側への介入なのか、はたまた内部にまで侵入するものなのかによっても、とるべき判断が変わってくるような気がします。
暴力が行使されることを前提に物事を考えるというのは、しかし実にひどい社会イメージなんですよ。あなたの隣人はあなたに常に暴力を振るってきますよ、と。

ウイルスは暴力の意志なしに襲いかかってくるのが厄介。

ワクチンは、新型コロナという特定の毒を中和するためにつくられた、ある意味新たな毒である、という前提は忘れてはいけないと思います。ミルのような人がいるおかげで、われわれはニュータイプの毒を注射してもらえているわけです(笑)。他方で、既知の毒を摂取する日々を送る人が、未知の毒を怖がるのも当然のことですよね。

Decision Making at Netflix

2010年のUI見れるの貴重。そこから現在に至るまでの無数の意思決定をどのようにしてきたか。

Making decisions is easy — what’s hard is making the right decisions.

いろんな意思決定方法がある中、選ばれたのはABテストでした。

続編はこちら

シリーズものなのでこの記事だけだと物足りなさがあるかもしれない。

Pythonで不均衡で一貫性のないデータセットを少しだけマシにする話 - Speaker Deck

The Beauty of Bézier Curves

アニメーションがめちゃめちゃ綺麗。

フランスにいたときにベジエ曲線学んだけどもっとちゃんと勉強するべきだったな。

Cubic BézierってAdobeで見たことある気がしたけどどういうものかやっと分かった。

プログラミングっぽい表現と数学っぽい表現を行き来しながら両方とも綺麗なグラフィックで表されていて、5年越しにBézierの多項式が分かった。

できることだけじゃなくてLimitationとその理由もわかるのも面白い

その可視化とか、本だけではなかなか理解できなかっただろうな。これは本では表現できない内容だな〜

Shaderの授業とかもある

シェーダーもフランスで習ったけど当時のフランス語力と生命力が低かったのであまり身についてない。

部分時系列クラスタリングの理論的基礎

PDFのBookmarkの名前がタイトル未設定になる問題なんとかしたい。

DeepMind Wants to Use AI to Transform Soccer

Unlike chess, or Go, soccer has inherent uncertainty built into it, because it’s played in the real world.
That doesn’t mean you can’t make predictions, though—and that’s one area where AI could prove particularly useful.

この論文読まなきゃ。楽しみ。

「因果関係」をとらえるために / To grasp causal relationship - Speaker Deck

因果についてHillのガイドラインがわかりやすい

反事実の構築に統計学を使う。もしくは反事実と同じような属性を持つ事実を使う(マッチング)。

個体間に干渉がないっていうのは強い仮定に見えるけどそれを使えばモデル化できるものがあるっていうのがすごい。

第五の波

今回は、(1) 感染性、重症化スピード、重症化率、適切な医療を受けられないときの死亡率が高く、(2) ワクチンの防御率が歴然と高いケースだ*16 *17。しかも後述の通り (3) 医療キャパがそれほど余裕がなく、今後、適切な医療を受け続けられる保証はそれほど高くないケースでもある。このような状況下では、個人を主語としても、特殊な医学的理由がない限り、副作用とのトレードオフは考える必要がないほど、ワクチンを打つ価値のほうが高い。また、感染性の高さから派生する自分の周りの家族や、見知らぬ無数の人の命を劇的に守ることにも直接つながることは言うまでもない。
65歳以上(3,635万)の85%がすでに打っていることから、65歳以上で1度は打った人は3,090万人と推計される。一方、この記事に国民(12,555万人)のうち1度は打ったのが5,116万人とある。

(ちなみに65歳以上の層ではすでに新規感染者、重症者ともに激減した。後述のデータを参照。これは本当によくやったと思う。これでこれまでの社会への功労者、恩人たちに石を投げずに済んだ。)

失って初めて気づく、その前に。

ショルツ初先発から“リーグ5戦連続無失点” MVP男の浦和での貢献度は計り知れない

日本返ったらショレのユニフォーム買います

機械学習関連の論文Survey用レポジトリ

自分もMarkdownで読んだ論文まとめてMarpで出力してる

自民党総裁選のポイント・候補者の政策は?

2週間前の記事だけど、都度アップデートされてるらしい。ただ、9/24時点での最終更新日は9/11

 ドイツの首相選、日本の総裁選と大きなイベントが次々とやってきてもっと政治に目を向けないとなと思った。

候補者の主張・方針を見ると、どうしても自分と考えが近い人を応援したくなってしまう。

データハンドリングのためのSQL / SQL for data handling - Speaker Deck

新卒研修の資料公開の流れ、素晴らしい

Introducing Expected Pass Completion (xP)

パス成功率の代わりとなるパスの指標を探して。パス成功率だと能力によるばらつきよりもポジションによるばらつきのほうが大きい。

xPをつかってハイリスクパス、ローリスクパスの評価をする。

選手の評価はパスの成功失敗に応じて1(成功)/0(失敗)からxPをひく。

SHAP値を使った予測値の説明も。

Crafting cover letters | Nature Geoscience

do keep in mind that studies must only be submitted to one journal

The threat from the illiberal left

TrumpismってWikipediaのページあるんだ

“society that puts equality before freedom will end up with neither” - Milton Friedman

"illiberal left"おもしろいな

温暖化と生物(1)病原体、気温上昇で「耐熱性」: 日本経済新聞

亜熱帯から熱帯になり今までにない病原体に囲まれた時、人はシェルターを固めるのだろうか。根本的な解決はできるのだろうか。新しいすみかを見つけに行くのだろうか。

たしかに37〜40度に耐えられる菌→人間の発熱にも耐えられるということになるのか。

気候変動の怖いところは、ポジティブ・フィードバックに溢れているところ。

と思ったけどそういうわけでも無いみたい。

温暖化が暴走しなかったとしても、深刻な悪影響が出る手前で温暖化を止めなければならないことはいうまでもありません。

ツイッターより

⚽️

攻撃
・数的優位・板挟みの状況を作るシステムはなにか
・ライン間の連携、どのようにつながっているか
・ファイナルサードでどのように崩すか→ヒートマップ、xGの効率
・GKはどんな種類のボールを前に送っているか

守備
・相手をどのようにマークするか
・ライン、ブロック間の関係性
・だれがビルドアップを邪魔しているか
・ブロックを作る時の目的

xGに直接介入するのって無理だよな、xGの改善を目的にするのってどうなんだろうなと思う最近。

😄

強い。

📸

🚗

🧬



ありがとうございます。