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Think difficult

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思考を刺激し、ヒントを与えてくれる色々。難しく考えた思考の断片や、気になった記事のスクラップをまとめています。
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#読書

時間は存在しない/カルロ・ロヴェッリ

なにこのシンクロ感。 カルロ・ロヴェッリ『時間は存在しない』。 一昨日の夜に読みはじめ昨夜読み終えた、量子重力理論を研究する理論物理学者の言うことが、1つ前に読んだ社会学者ブリュノ・ラトゥールの『社会的なものを組み直す』でのアクターネットワーク理論の主張とリンクしまくっていて、びっくりした。 この世界は、ただ1人の指揮官が刻むリズムに従って前進する小隊ではなく、互いに影響を及ぼし合う出来事のネットワークなのだ。 このロヴェッリによる「世界を出来事のネットワーク」として捉

落合博満の理屈からぼくが勝手に学ぶこと

落合博満の『バッティングの理屈』(ダイヤモンド社)を少し読んだ。まだ途中。今日のnoteは、そこで気づいたこと、考えたことを書いていく。 -自分の仕事を定義する この本を読んでまず驚くのは、落合が何度も「バッティングとは」と、バッティングの定義をしなおしていることだ。 ・打者の仕事は(略)飛んでくるボールを、いかに正確にとらえるかである(p.36) ・バッティングとは、長い腕で長いバットを持ってボールを打つ動作である(p.47) というように。 -定義すると、そこに必

見えるのではない、見えるようにするのだ

視野の広さって大事だと最近は繰り返し思う。 見えてないものは考えられないし、見えてないものには感情を動かされもしない。実際には、起こっている出来事でも見えてなければ、心配にもならないし、どうにかしなければとも思わないし、何か行動を起こそうとも思わない。 ようは視野が狭いと、行動や思考がかなり制限されているということだ。 危機も、チャンスも、目に入ってこなければ、何をしていいかもわからないし、そもそも何かしなくてはいけないと感じることもない。 視野が狭いと、冒険にも向かな