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Think difficult

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思考を刺激し、ヒントを与えてくれる色々。難しく考えた思考の断片や、気になった記事のスクラップをまとめています。
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2020年1月の記事一覧

表紙は破って捨てたよ。

「消費する遊び」と、「創造する遊び」があって、このどちらが好きかによって生活のスタイルは決まっていく。 たとえば子どもにしても、絵を描くことが好きな子と、塗り絵が好きな子がいるよね。どちらが好きでもいいし優劣をつけるつもりはないんだけど、そこに「断絶」があるのだけは確かだと思っている。 白い紙を渡されるとすぐに絵を描き始める子は、塗り絵のように「誰かが用意してくれた下絵」が印刷された紙を面白いとは思わないだろう。反対に塗り絵が好きな子は、真っ白い紙を見ると手がかりがないか

バカと利口の両方が満足できる本。

30年も広告を仕事にしてきたのに、もし自分が作って世に出したプロダクトがまるで売れなかったら、それはクライアントに対しての冒涜になるだろう。過去に「こうしたら売れますよ」と、企業に対して偉そうに提案してきたことの説得力がゼロになってしまうからだ。 というわけで、自分が出した本が、まあまあ好調な予約状況であるらしいことを知って、ほっと胸をなで下ろしている。 『ロバート・ツルッパゲとの対話』の後書きにも書いたが、「売れる」というのは商業活動の金銭的結果だけを指さない。特に本に

影響力のある人が言ってるから良い、悪いではなく、なぜ良いのか、なぜダメなのか、というのを考えるクセをつけた方がいい by ダルビッシュ有 https://real-sports.jp/page/articles/349746576832332822

カツカレーを発明しました。

彼は身長が177cmだ。彼はイタリアンが好きだ。彼は長男だ。 これだけの情報で、彼が喜ぶプレゼントを選ぶことは不可能だ。ITALIAと書かれたXLのTシャツを渡しても、たぶん弟にあげてしまうだろう。 「情報の断片を手に入れたら、それが星座の輪郭を描けるようになるまで我慢しないと、結論が浅はかになる」と、『ロバート・ツルッパゲとの対話』に書いた。外国人が浅草寺とスカイツリーと竹下通りという3点を知っていても、東京という星座を描くことは不可能だ。 断片的で誰でも手に入れられ