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音楽そしてドラムセットという楽器にまつわるたわいもない戯言

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ドラム歴だけはだてに長いおっさんのドラムや音楽に関する思考の断片。ここに落とした意味無さげな戯言もいつかどこかにまとまっていくはずなんで。➡️ https://junk-groov…
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#音楽

伝え、教えるという行為の難しさ

無駄に積み上げた経験と、それによって得た知識や知恵。 自分のために身につけてきた自分のためのセオリーとは言え、 それらを自分以外の人に伝えることで、喜んでくれることも多かったりする。 音楽・楽器を演奏したり、 演奏するための道具に関する蘊蓄など、 確かに豊富に持っていると言って良いのかもという自負もある。 ただし、 感覚に左右される事が多いこれらの行為に、100%ただしい答えがあるとも思っていない。 自分のためのセオリーは、あくまで自分のためのものであり、 それがそのま

立場や環境が違えば考え方に違いが出るのはわかるんだが

自らが、自らの経験やそれに伴う知識や知恵、はたまた技術を後進のために残そうという、なんとも大それた、偉そうな行為に出てしまったため、 一体どんな方々が、 同じようなテーマで どのようなことを発信しているのか、 気になって時々こっそり探ってみたりする。 自分では思いも及ばない素晴らしい内容であったり、 目からウロコなアイデアであったり、 皆さん、本当によく勉強しているし、 良く考えていらっしゃると感じる事が多い。 もちろん、 自分とは全く違う考え方をしている方もいるが、 そ

音楽理論を学ぶための言葉がある?

音楽理論とは 「音楽を学ぶための道具」です。 例えば作曲方法を知りたいぞ! と思ったら作曲法を学びますよね? でも、いざ鼻息を荒くして作曲法の本を読んでも「長3度?」「トライアド?」「スケール」 といった、眠たくなる用語がたくさん出てきます。 そんな眠たくなるような専門用語や考え方が音楽理論を学ぶための道具(言葉)です。 音楽理論は、楽曲を法則的、統一的に説明できるようにしたもので 筋道を立てて組み立てるにはどうするかを研究した「音楽学」分野の1つなんです。 長

その音は本当に気持ちのいい音?

少し音楽理論を知っている方向けのお話になります。 楽しむ音楽を作る上で欠かす事が出来なハーモニー(コード)。 ダイアトニックコードは基本となるコードで、それにテンション、借用和音、パッシングディミニッシュなど様々な手法を用いて古今の楽曲は作られています。 ところで、それらはどうして綺麗だと思えるんでしょう? 理論的に説明が付く部分はあるとして、感覚的には説明が付いているのかが今回のお話です。 正しい=気持ちいい?曲を作る上で上記のような手法を理論で解明したのが音楽理論

スウィングしなけりゃ意味がないのか

桃井裕範です。 ドラマーとして活動していると思いきや、シンガーとして歌ったり、曲を提供したり、舞台の音楽監督をしたり、要はミュージシャンとして色々なことをしている者です。 自己紹介も兼ねた上記の初投稿は色んな方に読んで頂いたようで、嬉しい反応をたくさん頂きました。 それに味をしめてすぐに次のノートを書こうとしていたのですが、もう年が明けて7月になってしまっていました。もうすぐ1年経っちゃうじゃん。 やはり継続するというのは簡単ではないと痛感した次第であります。そして重

【読書記録】『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』

脳科学と心理学を絡めたような 脳科学者の中野信子さんの本がわかりやすくて、 最近よく読んでいます。  中野信子さんは東京大学大学院で音楽研究で学位を取得され『絶対音感』や音楽の構造を分析している脳の機能部位を研究されたそうです。 中野信子さんもピアノを演奏されるからか、なんとなく親しみを持っているんです。 今回読んだ本は『メタル脳 天才は残酷な音楽を好む』。 中野信子さんはヘヴィメタルファンだそうです。実は私もヘヴィメタルが好きで、10代の頃にヘヴィメタルの重厚なサウ