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好みの差

私はどちらかというと恋愛要素薄めの少年漫画でもNLカプ熱強火になりがちな方なんだけど、これを読んで個人的にどう転んでも好きになれんなと思った♀キャラの共通部分を自己満足で書き出す。

・主人公より偉そう

主人公に対して『叱る』『やたら強気』『しつけと暴力の間みたいな物理攻撃をする』のどれかがある。いわゆる母親面。
これが銀魂の銀さんくらい明らかに本人が悪いならボケに対するツッコミと思えるけど全然そんなことはなく、主人公は『ヒロインに頭が上がらない』ので基本やられっぱなし。
なぜか周りもヒロインが正しいという共通認識で当たり前のようにそれを流すので、共感できるキャラが自動的にゼロになる。

・恋愛脳(依存体質)

惚れた相手のことしか頭になく、本人の気分から行動を起こす原動力までとにかく惚れた相手ありきになってる。自我があるのかないのかさっぱりわからないので洗脳かbotでも見せられてる不気味さが脳が理解を拒否する。健気と言えば聞こえはいいが、好きが理由なら好きじゃなくなったらコイツどうすんだとか、逆に惚れた相手じゃなかったらここまでしなかったのかとかツッコミが追いつかない。

・男だったら確実に顔面に1発入れられてるだろうな、って言動をする

己が『女だから殴られずに済んでるという自覚がない』、同性としてお友達にもなりたくないタイプ。そういうのに限って権限だけは(親が偉い人だとかで)持ってるので、自然と頼れるリーダータイプの玄人キャラと絡みが多くなる結果、態度と理想(夢)だけデカいキッズ相手に大人の対応をする周りとの差で余計に浮くし、そんなのを真面目に相手にしてる大人まで馬鹿に見える。彼女の言動に対して周りが大目にみてくれてるという温情で成立しているから何をしても茶番劇にしかならない。

・共感できる部分がない

作者がヒロイン大好きすぎるが故なのか、『どうして主人公がこの子を好きなのか』『一緒にいてくれないと困るのか』に共感できる部分がほとんど描写されてないパターン。
主人公側がやたらと言動でヒロインにこだわりをみせるシーンはあるのに、読む側からすれば『主人公が口でそう言ってるから』『主人公がそう思ってるから』以外に説明のしようがないほど明確なシーンがすっぽり抜けている。
それを補うためにあるあるなのが、『こいついる?って思われないように話のキーとなる重要アイテムをヒロインが都合よく持ったりする』わけだが、本当に都合よく、そういう流れにもっていきたかっただけのために主人公が巻き込まれてピンチになるので、一連が終わったあとの「はい、彼女がいてくれて良かったと思えるイベントでしたね」感はなんともいえない。

・お出ししてる当人は「ヒロイン可愛い」と思っていれたんだろうなぁっていう、どうでもいいカットがある

ゲームなら一人だけモーションのパターンが多いとか、主人公視点の画面にやたら出てくる頻度が高いとか、ちょっとだけ入るアニメシーンで作画と演出に一人だけ気合が入ってるだとかで露骨、というかくどい。
福田映画に必ず出てくる俳優のボケるシーンみたいなくどさ。
ギャップ狙いなのか何なのか、元々のキャラ紹介で『しおらしく癒されるタイプ』とか書いてあるのに、単発回でスポーツ女子の勝利確定シーンばりにぴょんぴょん跳ねて喜びを表現し出したりと『〝作者の思う〟可愛い動作・仕草』をいきなりブッ込まれたりすることもある。
見せたいというかやらせたい行動の優先度がおかしいからでヒロインだけが悪いわけじゃないんだけど、そういうのに限ってヒロイン可愛いね描写だけきっちりしてて、それ以外の肝心な部分がおろそかなので逆に悪目立ちしてしまうからどうしてもヘイトがそこに向かう。

・作者がヒロインの声ヲタ

子供の頃からのただのファンとの線引きであえてこう書くけど、ヒロインというより中の人が好きなだけパターン。
前述に近い話で作者にだけついてるフィルターによってヒロインの魅力がおろそかなまま物語が進み、中の人ネタかな?みたいなものを作品やキャラ設定とまったく無関係なのに盛り込んでくる。
(例:歌がうまい、〇〇語が得意、服のセンスが良いまたは壊滅的等...に対して周りの「聞いてみたい」「みてみたい」のリアクションまでワンセット)

・愛娘みたいに過保護な扱いを受けている

ものすごく偏見込みで個人的に警戒するのが、イイ歳の娘がいてもおかしくない年齢の男性が動かしてる作品のヒロイン。
実際に娘がいるかどうかは関係なく、ヒロインに対する愛着具合が愛娘に対するソレで、可愛くて当たり前、みんなから愛されるのも当然、彼女の何が素晴らしいかを口に出す好意を寄せる奴が一人はいる、彼女を嫌うやつはいじわるなやつ、ぐらい徹底してる場合がある。他のキャラがどんな目に遭おうと彼女だけは作中で大怪我するような(鼻水か血を流すレベルの)物理的な酷い目に絶対に遭わない。その代わり自己犠牲みたいなことはする。

という、どうでもいい独り言。