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EVERESTING(エベレスティング)

7/17(土)、よみうりV通り(通称V坂)でエベレスティングに挑戦した記録です。

エベレスティングとは

エベレスティングとは、1回のライドで同じ峠を何度も往復して獲得標高8,848m(エベレストの標高)以上を達成するチャレンジのこと。

挑戦した理由

年初に考えた今年やりたいことリストに書かなかったけど、いつかはやりたいと思っていたエベレスティング。なぜかと言えば、コロナ禍の2020年に国内外の多くのサイクリストが挑戦する姿を見て刺激を受けたから。富士3PEAKSや伊豆いちなど、最近ちょっと背伸びした冒険に気軽にチャレンジできるサイクリングの楽しみに魅了されていて、秋のシクロクロスレースシーズン開幕に影響が出ないこの時期に未経験のチャレンジに色々トライしてみたいと思った。

7月第1週にCJ MTB富士見を終えた翌週に実施した富士3PEAKSの直後、夏本番の暑さが来る前にエベレスティングに挑戦することを決めた。

実施場所

元々は家からもっと近い場所で計画していたけど、その場所でエベレスティングを成功した友人から情報収集中に「斎藤がエベレスティングやるならジャイアンツ坂(V坂)でしょー」と言われて妙に納得してしまい、V坂でやることを決める(笑)。

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調べてみるとV坂は距離740m、標高差63mで平均勾配が8.5%。上り口に駐車場がありベースキャンプが取れてコンビニも近いためエベレスティングを行うのに好立地。そのためかV坂でエベレスティングにトライしている人が多い印象。しかし、日陰がほとんどないため夏時期は暑さが課題で、前週の3PEAKSでは雨が心配だったけど、今回は天気予報で事前に気温を注視する日々だった。

よみうりV坂

同時にV坂エベレスティングの情報を公式サイトHells500で確認。掲載されてる一番少ない達成者が145回で、Stravaセグメントの標高から計算すると141回で達成のようなので、乃○坂46オマージュで「V坂146」をスローガンに146回を目標とした。

補給食計画

何事も計画と準備で8割、というかこのプロセスが楽しみの一つなので、今回も細かく計画と準備を楽しむ。だいたい4000~5000kcal消費しそうな適当な予想を基に、時間ごとの補給食をリストで計画してみる。とはいえ準備時間がなかったので、4300kcal分をとりあえずリストにして、休憩ごとに補給したものを✔しながら、なるべくカロリーを取るように心がけた。

エベレスティング計画表

当日はやはり暑さもあり、計画通りに補給を進めることができなかった。たくさん頂いた差し入れを含めて食事と補給で計3000kcal摂取のみとなったが、前日のカーボローディングと実際走行データの消費カロリーが6000kJ = 1435kcalのみでだいぶ省エネ走行ができたこともあり、エネルギー切れはまったく感じなかった。元々の消費見込みが多すぎたので、無理して食べなくて結果オーライw

エベレスティング本番

ちょうど前日に梅雨宣言が出たのもあり、この日は最高気温が33℃の真夏日の中でのエベレスティングとなった。

起床後3時15分に自宅を出発。元々の計画より40分遅れて朝4時40分にスタート。早朝から会社の高橋君が駆けつけてくれたのと、すでにライト不要の明るさになっていたので寂しさゼロ。

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淡々と2時間こなして一回目の休憩入れてからは、続々と友人たちが差し入れ持って応援に来てくれる。これは休憩回数が増える嬉しい誤算(笑)

10時にはすでに気温が30℃近くまで上がり予想より暑さに苦戦しそうで気を引き締める。今回対策として、休憩ごとに日焼け止めを塗布して、ネック&アームカバー、キャップ(すべて白色)を着用して冷水をかけて走った。

そしてメインウェアは、ChampionSystemの APEXサマースキンスーツ(2-Piece)APEXエアロレースソックス で空気抵抗を軽減してマージナルゲインを意識。

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標高差63mのV坂は、前半勢いで13mほどダンシングで稼ぐと残りは50m程度で1本走るのに苦にならない長さ。前半の2時間はラップ4分40秒、上り3分半、下り1分10秒程度で淡々と走る。

出力はL3で前半は190W(PWR 3.65)くらいで走って、若干遅すぎたので1/4過ぎたくらいから上限を200W(3.8倍)に変更して淡々と走った。

そのあとは暑さがキツかった14-15時半にラップタイムをだいぶ落とすも、全体的に筋肉をあまり使わず脱力してペダリングできたので、後半涼しくなってからも元気にペースをあげることができた。

それにしても15時くらいは、脚の疲れはさほどなかったけど、眠さと暑さで身体の疲れ感がピークだったなー。

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前夜にカーボローディングと名を打って餃子定食を食べすぎたせいか、途中腹痛でローソン🚽休憩2回含めて、合計休憩タイムを3時間半も取ってしまったものの、スタートから約15時間後の19時40分にV坂クライム145回の苦行を無事終了。

*サイコンの最大ラップカウントが130回までだったので、最後数え間違えで146に一回足らずw

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当日朝のSNS告知と事前連絡を数名にしたのみでしたが 、V坂エベレスティングに応援に駆けつけてくれた皆さま、写真を撮りそこねた2名と諸事情で顔出し🙅‍♀️の1名、メッセージで応援してくれた友人、一緒にV坂往復しながらお互い励まし合ったサイクリストの皆さまを含めて、本当にありがとうございました🤗

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Stravaデータで8848m未達

帰宅後、Stravaにデータアップロードした際、獲得標高が8848mに未達で知ショック受ける。自分が使っているサイコンでは、比較的獲得標高が低く出て、毎回Stravaで校正をかけて最大10%程度情報修正されていたので、今回はV坂セグメントの回数を信じてサイコンの数字は無視してしまったのだ。
しかし、セグメントの回数は145回カウントされているのでStravaに問い合わせをしたところ、当該セグメントが標高マイナスからスタートしているのでおかしいと指摘される。確かに、マイナスからスタートしている。。

HELLS 500 エベレスティング認定

Stravaカスタマーサービスとのやり取りで、Stravaデータの修正が難しそうだったので、念のためエベレスティング公式「HELLS 500」に認定申請をしてみる。同Stravaセグメント「よみうりランドV通り」を145回繰り返してエベレスティング認定されている方がいること、自分も145回走行したこと、Stravaの獲得標高はずれていて修正申請中のことなどをメモに添えた。

申請から10日、HELLS 500の創始者「Andy van Bergen」からStravaフォロー申請が来た。Stravaで繋がった後、走行データを確認してから数時間後にはHELLS 500 エベレスティング成功の認定をもらうことができた。

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バイク

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今回は軽量な愛車「TCR ADVANCED SL RimBrake」に富士ヒルクライム用に入手したVeloFlex Record 23C CLを装着。フロントライト&UNICLIPのリアフラッシャーは常に装着して、暗くなってからは、リアフラッシャーを追加して2個体制とした。

上り口の駐車場をベースキャンプにして、1本の距離も短かったので、パンク修理キットと工具が入ったツールケースは持ち運ばず走った。

タイヤの空気圧は前後6.5barでスタート。気温が高まってきた11時頃に7.1barまで上昇してたので6.5barに再調整した。

ボトルはELITE ICE FLY 500mmL 保冷ボトルを1本のみ装着して、水が無くなったら休憩するようにした。

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145回登ったV坂エベレスティング。回数がわからなくならないように、スタート時にはステム横にカウンターを装着した。しかし、ダンシング時に膝が当たってしまうことがわかり、スタートから2時間後の最初の休憩で外すことにした。その後、ダンシングがスムーズでとても走りやすくなったのは内緒の話w

まとめ

今回、HELLS 500認定受けれたのでよかったけど、エベレスティングに挑戦する方は、最低でもサイコンで8848m以上達成することと、Stravaの対象区間セグメントの標高が正しいかどうかダブルチェックすることをオススメします。

自分も悔しいから次回10000mエベレスティングにチャレンジしようと、だいたいの日程も予定してみたけど、秋のレースシーズン2ヶ月前になったので今年の夏は一旦やめようかと思います。

データサマリー

走行時間 : 11時間21分
所要時間 : 14時間59分
走行距離 : 235km
獲得標高:9135m
V坂回数 : 145回

V坂エべバラン



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