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妄想しすぎてそろそろダイオウイカに遭遇しそう

別にダイオウイカの話ではない。
(そしてヘッダーの画像はケンサキイカである)
最近、思考/妄想=海に潜るというイメージが自分の中で定着してきた。深く深く潜りすぎて、この深さならダイオウイカに会えるんじゃない?というまた別ベクトルの妄想を始めてしまったのでタイトルにする。

ダイオウイカに会えるかはさておき、この1週間妄想し続けていることがある。それは政治、特に自分が今住んでいる上田市の市政についてだ。考え始めたきっかけは、よくわからない。ピタゴラスイッチの世界に迷い込んで、訳もわからず転がり続ける中で辿り着いた。そんな感じ。

市政について考え始めたものの、独り相撲を取ってるようで寂しくて仕方なかった。「寂しい!お茶菓子並みにさくさくと、市政についてお話しできる人が欲しい!」とTwitterで喚き散らしてたら、友人が「一緒に妄想しよー!」と声をかけてくれた。

彼女と妄想を爆発させた結果、「 #上田と市政とコーヒーと 」という謎ハッシュタグが生まれた。これは、私たちがSNSでコーヒー片手に妄想を爆発させる用かつ、フォロワーさんに楽しんでもらえたら嬉しいなぁ!というゆるふわハッシュタグ。このハッシュタグの爆誕から1週間、爆発から生まれたはずなのに、未だに爆発し続けている。岡本太郎の「芸術は爆発だ!」ならぬ「妄想は爆発だ!」と言ったところだろうか。

そんな爆発を推進力にして思考の海へ潜る日々。妄想が多岐に渡り始め、自分の中でも収集がつかなくなってきたので、まとめてみることにする。

繰り返すが、これはダイオウイカの話ではない。ダイオウイカへの淡い期待を抱きながら、思考の海へと深く潜り続けている人間の、戯言だ。

▷#上田と市政とコーヒーと 

このハッシュタグで呟いた妄想を簡潔にまとめていく。詳しくはTwitterに投稿しているのでそちらを見てほしい。爆発しすぎて語彙力が追いついてない感がありありと伝わると思う。

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(あ、コーヒーじゃなくて、コーヒーフロートにしてしまった)

1.議会だよりにイラストや漫画の解説がほしい
文字通りだ。私は文章を書く癖に、読むのが苦手だ。正確にはうつ病になって以来、少し難しい文章を読むのが苦手になってしまった。目が滑る、つるるーんと滑っていく。というわけでイラストや漫画などの表現も使って私が読みやすい形にならないかなぁと妄想する。

2.議会だよりフェス
なんでもフェスやお祭りにしたくなる悪癖が出た。先述したように難しい文章を読むのが苦手なので、誰かとファッション誌を読むみたいにわくわくしながら読みたい(ちなみに誰かとファッション誌を読んだことはない)。SNSで実況したり、感想を共有したらおもしろそうだと思った。議会だよりを誰かと一緒に、そして楽しく読んでみたいのだ。

3.パブコメ(パブリックコメント)祭り
悪癖再び。上田市が募集してるパブコメの状況を見て、感想がもらえない作家みを感じた。勝手にいつか筆を折ってしまうのではないかという心配もしている。できればパブコメ(と書いてお便りと読む)をお送りしたい。でもその前にまずパブコメを楽しく書きたい。楽しく書くにはやはり祭りにしたい。あと、書ける人は書いて、書くのが苦手な人は誰かのパブコメにいいねして連帯したりする。そんな形があったらおもしろいなと思った。

4.行きたくなる投票所
これはありがたいことに私たち以外も呟いてくれてるので見てくれ。あと、一緒に妄想しよう。投票所のそばでホットドッグが売られていたらいいなと思うホットドッグ大好きマン。(コストコのホットドッグが好きだ!)

5.議員通信簿/市政・議員攻略本
要するに市議会議員の方々や市政について知りたいのに、今のままだと難易度が高いので攻略本が欲しいという妄想。最初は議員さんの活動を評価する通信簿を妄想したのだが、それについて語るうちに「ゲームの攻略本みたいにしたらおもしろくない!?」という天才的発言を知人から頂いたので拝借。それぞれの議員さんの得意分野がひと目でわかる、五角形のあれがあるといい。ちなみに五角形のあれはレーダーチャートというらしい。

6.上田市広報クリエイターチーム
もしかしたら、既にあるかも?と思いつつ、あったらいいなと願う上田市在住のクリエイターさん達による広報チーム。動画、漫画、イラスト、写真、小説、色んなジャンルのクリエイターさん達が、それぞれの目線や表現で上田市を発信したら楽しいし、おもしろい。それが雇用に繋がったら良いなと思う(という妄想、実は上田市アンソロがベースになってる)。上田から素敵な作品がたくさん生まれたら私の心が潤うのでなにとぞ!

7.動画・写真撮影ガイドライン
上田の魅力を動画や写真で発信したいけど、いまいち、撮影OK/NGや撮影許可の窓口がよくわからないなと感じてる人、少なからずいそうだなと思った。というか思ってる。撮影に関してガイドラインが作られたり、窓口が明確になったら、発信してる人や動画配信してる人たちの後押しになりそう(撮影によるトラブルを避けるためにもガイドラインがあると良いなと思う)。あと撮影・SNS投稿OK/NGステッカーとかあったらいいかも!というお声もいただいたので添えておきたい。

ざっくりまとめても7つある。1日1個は何かしらの妄想をしてる事実にちょっとだけ白目を剥いた。妄想というのは考えれば考えるほど広がっていくのかもしれない。あとどんどん深くなっていく。そして燃料、燃料は大事。潜るための推進力。燃料という名の妄想の種探しもしていきたいところ。

▷政治の話はなぜ怖いのかについての自分への考察

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誕生日に久々に音声配信をした。その中で「政治について話すのは怖い」という話題が出た。確かに。ぶっちゃけめっちゃ怖い。正直めっっっっちゃ怖い!!!!って思いながら呟いてる節がある。でも、その時はなぜ怖いと思うのかよくわからなかった。だからまた潜った。私はなぜ政治の話をするのが怖いのだろう。潜って潜って見つけた、3つの怖い。

1.親から外で政治の話をするなと教育された。
その意図はなんとなくわかる。でも、話したかった。話をするなと教育され、大人になった今もこの呪縛が続いてるようにも思う。やってはいけないことをしてる、怒られるのではという漠然とした恐怖がそこにある。

2.無知や不勉強を馬鹿にされるのではという恐怖。
正直、私は無知だし不勉強だ。何も知らない。市政について関心を向けられるようになったのも最近だし、その仕組みも、実はまだ良くわからない。そんな中でこういう風にあれこれ言葉にしてると、いつか無知であることや不勉強を馬鹿にされ、嘲笑われるのではないか。被害妄想かもしれないけど、無いとは言い切れないと思って怖がってる。(だからこそ、私はわからないという状態を自他共に肯定していきたいと強く思う)

3.政治の話をする時、強い言葉を使う人が多いように感じる。その言葉が自分にも向けられるかもという恐怖。
強い言葉が悪いわけでは無い。時としてそれが必要な時もあると思う。でも、あまりにも多い。誹謗中傷とも取れるような言葉も中にはある。その多さにくらくらして、そしてその言葉のナイフが私に向けられるかもしれないと思うと怖くなってしまう。これも被害妄想かもしれない。でも、思わず身の危険を感じるほどの言葉が溢れている。

これだけ怖いと感じるポイントがあったら、口を噤んでしまうし、だから私は今まで口を噤んできたのかもしれないと思った。でも、自分の生活に関わることなのに怖くて言葉を飲み込み続けるなんて、不健康だなと思う。育ちきった恐怖心は簡単には切り倒せない。怖い。だからこそ、私はハッシュタグを通して、楽しさとポジティブという杖を持って、妄想という呪文を唱えながら怖さを薙ぎ払っていきたい。

▷私は声の上げ方を知らなかった

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友人が上田市議会に「選択的夫婦別姓制度について議論を求める意見書の提出を要望する請願」を提出した。それは先日、環境建設委員会にて全員賛成で採択され、9月30日にある本会議で可決されれば、「選択的夫婦別姓について議論を求める意見書」が上田市から、長野県の自治体としては初めて国会に送られることになる見込みだ。

彼女が声を上げる姿を近くで見て、私は自分が声の上げ方を知らなかったことに気付いた。彼女は議員さん達の元へ何度も丁寧に話をしに行き、そして請願への歩みを一歩一歩、山あり谷ありで進んできた。

去年、私は台風19号時における上田市の情報発信の在り方について疑問と不安を感じ、市長への手紙として提言した。そして時間が経つにつれ「声を上げたのになかなか変わらない」とやきもきした。今になってやっと気付く。私の声は、人口15万人のうちのたった1人の声で、何かを変えるには、か細い声だったのかもしれない。そう思うとなんだか自分の無力さや驕りを感じてしょんぼりした。

しょんぼりしたら力が抜けてきた。結構な深度にいたはずなのにどんどん浮上していく。ぷかぷかぷか。海上に出る。ぼんやりと海の上を漂う。太陽が眩しい。思考がゆっくりと停止していく。閉じていく思考の中で「15万分の1」という単語がチラつく。

15万分の1……

とても小さい、か細い、

どんなに叫んでも、15万分の1

でも、

もし……もしも、
それが15万分の2に…
15万分の3に…
15万分の100に、1万になったら…?

ああ。そうか、だから、何かを変えようと行動する人たちは署名を集めるのか。小さな声をたくさん集めて、太くてしっかりした声の形にするために。恥ずかしながらやっと、本当の意味での署名活動を知る。署名活動でなくても、請願を提出した友人のように膝を突き合わせて、面と向かって声を伝えることで小さくてか細い声も重みのある声に変わるのかもしれない。

市長への手紙という私の声の上げ方も間違ってはなかったと思う。でも、この世界にはまだまだ私が知らない声の上げ方がある。正直、小さな声だけでも変わって欲しいし、変えて欲しいと願ってしまう。声を集めたり、足を運んだりするのはエネルギーがいるのでしんどい。

しんどいと思いながらこんな妄想を膨らませた。
もしも、議員さんや行政の人の中に私の小さな声に共感してくれてる人がいるとする。でも、私ひとりの声ではそれを動かせない。変えたいのに変えるエネルギーが足りない。歯痒い。この声がもっとたくさん集まって、重厚感のある声になったらレールを切り替えられるのに…そんな風に思ってる人がいるかもしれない。という妄想していたら一つの仮説が生まれた。

仮説:何かを変えたい時、変えるために必要な声の形がある。

この仮説をいつか、議員さん達に聞いてみたい。
どんな風に声を上げたら効果的なのか、どういう声の形なら議員さんや行政は動きやすいのか。声の上げ方を教えてほしい、そんな風に思った秋の日。

▷私は私を主語にする

これだけの言葉を綴ると、読んでくださった人の中には、私に対して「この人は上田を良くしたい、変えたいという強い志を持った人」だと思われるかもしれない。でも、ごめんなさい。残念ながら現時点の私はそれを志にはしていません。正直なところ「良くする」というのがどういう状態を指すのかがわからない。私にとっての「良い」と誰かにとっての「良い」は違う。だから「良くしましょう」と言って、それを目指しても必ず歪みが生まれると思う。私は私を主語にする。私は私、あなたはあなた。そうやって主語を小さくして、輪郭をはっきりさせていく。

今の私にとっての「良い」は、私が誰かと楽しく、気軽に政治の話ができる雰囲気が生まれること。これは私にとっての「良い」だけど、政治について気軽に話せる雰囲気が広がっていけば、もしかしたら誰かの「良い」にも繋がっていくかもしれない。そうであって欲しいと願いながら私は言葉を紡ぎ、妄想を綴っていく。

▷おわりに:ダイオウイカには会えなかった

これだけ深く深く思考の海を潜ればダイオウイカに会えるのではないかと思った。でも会えなかった。ダイオウイカは水深650から900メートルのところに生息するらしい。深く潜ったとはいえ、さすがにそこまでは深くなかったのかもしれない。

本当にダイオウイカに会いたいわけじゃない。でも、思考の海で、ダイオウイカみたいな思いもよらない驚きに出会えたらと妄想するとワクワクする。だから私は潜る。浮かんで、潜って、また潜る。この記事の長さは私の1週間分の思考の深さをなんとなく再現している。読んでくれたあなたもスクロールという名のダイビングをしていた。ありがとう、一緒に潜ってくれて。そろそろ浮上して、思いきり呼吸しよう。

浮上する時はゆっくりと。
機会があれば、また一緒に潜りましょう。
思考の海でダイオウイカと出会うその日まで、

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