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「Hey,Siri …収納ってなに?」

思わずSiriに助けを求めたくなった。フェスと呼び楽しみにしていた上田市議会議会報告会。議長さんの「今までよりもわかりやすい報告会になる予定」という挨拶に「これは期待大!」と拳を握ったのも束の間、まさかその5分後には「収、納…?」と聞き馴染みのない言葉に躓くとは…。

これは初っ端から盛大に転んだ私の、初めての議会報告会で感じたことのお話。どうぞお手柔らかに。

▷ 市議会のしくみ、わかってなかった!

議長さんの挨拶、議員さんたちの自己紹介、そして各委員会の報告。これを読んでくださってる方の中には「委員会とは?」と首を傾げてる人もいるかもしれませんが(いや、いないかも…)大丈夫です。私も首を傾げました。配布資料を読むと「(委員会は)市のことについて効率的かつ専門的に審査し、本議会に報告する役割をもってる」的なことが書かれていました。

なるほど。うん、気付いてしまった。私、市議会のしくみ、よくわかってない。とりあえず、市議会には本会議というのがあって、委員会というのがあるのね。わかった。……そんな感じで参加してました。(でも、配布資料にある「市議会のしくみ」のページを読んでも上手く理解できない……イラスト解説欲しい…)


▷ キャッチコピー、つけようぜ!

さて、話を議会報告会に戻しますね。
報告会では、総務文教委員会、産業水道委員会、厚生委員会、環境建設委員会、広報広聴委員会、議会運営委員会、健康づくり推進特別委員会と各委員会が行ってきた活動報告がありました。



うおおお…!漢字がいっぱい並んで目が滑る…!そしてあの!それぞれの委員会が一体何を担当してるのか、名前からじゃわからないと思ったのは私だけでしょうか!?特に環境建設委員会は、正直に告白しますと、「環境と建設ってあるし、あれかな、林業とか?」なんて素っ頓狂なことを思ってました、ごめんなさい!
友人が出した選択的夫婦別姓に関する請願を傍聴しに行った時、その請願を環境建設委員会が採択してて「あれ?」と首を傾げてたんです。でも、その疑問は放置してて…。報告会に来て、資料を読んで初めて、環境建設委員会は戸籍、人権男女共同参画、ゴミ処理、道路……などなど、人が住んでいく上で必要な様々な環境に関わることを専門にしてるのだと知りました。またひとつ勉強になりました。

でも、改めて各委員会名を見てみても、名前から活動を上手く想像できないので、それぞれがどんなことを専門にしてるのか一言でわかるようなキャッチコピーがあったらいいな、とても楽しそうだなと妄想しました。「あなたの住む環境をより良く整えます!環境建設委員会」とかね。

▷ 増殖する「ワカラナイモンスター」

各委員会からの報告を聞いているとちょこちょこ「ワカラナイモンスター」と遭遇しました。内容もですが、一番多かったのは言葉タイプのワカラナイモンスター(ちなみに色んなタイプがいる。ワカラナイモンスターの話はまたいつか)。「収納?スペースの話じゃないよね?」とか「付帯意見…?」などなど。とりあえず「初っ端から言葉で躓いたー!あとで調べよー!」と素直に呟いておきました。収納とは納めた税金のことを行政から見た時の呼び方のよう。納税とは言うけど収納は使わないから頭がこんがらがる。付帯意見は付け加えられた意見かな。そういう言葉ひとつひとつで、躓くんだなぁということがわかりました。これはこれで発見。あと個人的にはお金の話になると脳がフリーズしました。これもまた発見。

▷ 緊張の一瞬!質問してみよう!

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さて、各委員会からの報告も終わり意見交換会へ。「何か質問・ご意見ありますか?」と聞かれ、そわそわ。何を聞いたらいいんだろう。他の人の質疑応答を聴きながら、気になることをTwitterでぼそぼそ。しばらくして「せっかくの機会だし、上手く伝わらなくても聞いてみよう!」と、震えながら質問してみました。

「私は最近市政や市議会に興味を持ちました。本当に最近のことです。でも、何を手がかりに知ったらいいかわかりません。そして知っていく上で疑問が湧いた時、どこに、誰に質問すれば良いですか?また今後議員さんたちはSNSを積極的に活用する予定はありますか?」

議員さんからの答えを要約すると、
「市議会について知る手がかりは、今までは議会だより(紙媒体)とUCV(上田ケーブルビジョン)だった。でも今後はホームページや各種SNSを活用していきたい。疑問質問は最寄りの議員や事務局へ。各議員のSNS開設については、現在調査しているタブレット端末導入を経て、環境の統一やITリテラシーの向上と共に検討していきたい」とのこと。

この答えを聞いてまず「緊張したけど質問できて良かった!」とガッツポーズしました。SNS開設に関しては議員さんの得手不得手だと思っていましたが、そもそもパソコンやスマホを持ってない方もいるという端末格差があったと知り、目から鱗。

この質問から一夜明けて思ったことは、ただ単純に情報発信してほしい!と言うだけでなく、何をどう知りたいかを明確にして議会や議員さんたちに伝えられたらいいなということ。タブレット端末導入までに知りたいことをまとめて伝えられたらいいな。一緒に知りたいことを考えてくれる人、ゆる募!


▷ 最寄りの議員と開かれた議会

そんなこんなであっという間の1時間半。わかるとわからない、主にわからないのあたりを行ったり来たりしてるうちに初めての議会報告会は終わりました。終わってみてぐるぐる考えているのは「最寄りの議員」と「開かれた議会」という言葉。前者は先に書いたように質問した時に返ってきた言葉。後者は終わった後、議長さんと話していて出てきた言葉。

3年住んでるとはいえ、移住者で、自治会も入っていない私は、最寄りの議員っていないんですよね。というか最寄りの議員って新しい概念だな…なんて思うレベル。でもきっとそれが私より上の世代とか長く住んでる人には当たり前の感覚なのかなと思ったり。最寄りの議員がいない人はどこに問い合わせたらいいんだろうか。やっぱり、そういう窓口が知りたいし、あって欲しいと思う。

(「最寄りの議員さんとは…!」なんて呟いていたら、おいでよ上田さんが作ってくれた。上田市議会議員さんまっぷ。これで最寄りの議員さんがわかるぞ!すごい!)

そして「開かれた議会を目指します」ってよく聞くけど、議員さんたちが思う「開かれた議会」って一体どんな状態なんだろうと気になった。私が思う「開かれた議会」はいろんな情報が積極的に発信されてる状態。でもきっと議員さん達の言う「開かれた議会」はまた少し違うのかも。「開かれた議会」を数字で表すとどんな感じだろうか。傍聴者数が平均何人とか、パブコメが一定数集まるとか、そんな感じになるのかな。議員さん達が思う「開かれた議会」についてぜひ聞いてみたい。


▷ ありがとう、オンライン配信

オンライン配信と事務局の方にたくさんお礼を言いたい。議会報告会、すごく楽しかった。こんなに楽しかったのは、オンライン配信があって、Twitterで実況できたからだと思う(ちなみにTwitterでは、#上田市議会報告会 というタグで呟いてます)。現地参加だったけど、リアルタイムに思ったことを発信できて、オンライン配信で見てる人がたまにコメントくれたりして、一体感っていうか共有してる感がすごくあった。思い切って現地で実況していいですか?って聞いて良かった。そして丁寧に対応してくださった事務局の方に感謝。YouTubeのアーカイブ、コメントもちゃんと見れるようになって嬉しい。私の質問に触れてる方がいた。えへへ。

(オンライン配信、しっかりアーカイブも残ってるよ!よかったら震えながら質問する私の勇姿を見てね!笑)


▷ おわりに

議会報告会、楽しかったんだよ。って気持ちを書きたかったのに、あんまりうまく書けなかった。私は「わからない」って感じることはとても大切だと思ってて、今回の議会報告会は、たくさんの「わからない」に出会った。でも、漠然とした「何がわからないか、わからない」というのが、議会報告会を通して「何がわからないか、わかった」に変わった。この体験を楽しいと言わずしてなんと呼ぼう。私にとってやっぱり議会報告会はフェスだった。

そして改めて思う。私は議会や市政に対して、積極的に関わっていきたいのではなく、誰かと気軽に話がしたい。思ったり感じたこと、疑問を共有していきたい。わからないを一緒にわかりたい。そういう自分にとって核となる大切な気持ちを改めて見直せた、そんな議会報告会。

(来年はこの楽しさをもっとたくさんの人と共有できたらいいな!)

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