現代アートを楽しむ、その一歩。「シンビズム4」鑑賞ツアーに行ってみた。
去年、サントミューゼもとい上田市立美術館沼に沈められた私は、以前よりも頻繁に遊びにいくようになってしまった。例えそれがあまり得意ではなかった現代アートだとしても、学芸員さんたちの話が聞きたくてついつい足を運ぶ。
そんなこんなで、現在上田市立美術館で開催中の『シンビズム4』の鑑賞ツアーに参加させてもらった。まちなかキャンパスうえだで関連講座を受講し、その時に話を聞いた作家さんの作品を見て「ああ、学芸員さんが話していたのはこういうことなのか」と、やっと飲み込めたような気がした。
母袋俊也《M436 TA・TARO 2》2011年
母袋俊也さん(上田市出身)の太郎山をモチーフにした作品はなんだかとても気になるし、色んな人に見て欲しいと思うパワーというか、雰囲気があるなと思った。母袋さんの「人が風景を見るだけでなく、風景もまた人を見守っている」という言葉もすごく興味深い。母袋さんや戸谷成雄さんの作品を解説してもらって思うのは、作品の見る/見られるの関係性についてへの探求。そして、映画と観客の関係性との類似。現代アートとひと括りにするのもあれかもしれないけど「映画は観客に観てもらって初めて完成する」という考え方があるように、現代アートもまた鑑賞されることで作品が完成されるのかもと思った(現代アートだけじゃないかもだけど…)
戸谷成雄《双影景(ミニマルバロックⅣ)》2008年
終わってからもう一度鑑賞したかったけど、さすがの情報量にくたくたになってしまったので、また別日に行こうと思う。現代アートは得意じゃない、でも、おもしろいかも?くらいにはステップアップした一日。
『シンビズム4 -信州ミュージアム・ネットワークが選んだ作家たち-』
【会場】サントミューゼ/上田市立美術館
【会期】2021年2月13日(土)~3月14日(日)
【休館日】火曜日(祝日の場合は翌日)
※2月23日(火・祝)は開館、2月24日(水)は休館
【時間】9:00~17:00(最終入場は16:30まで)
【当日券】
一般:500円/高校生以下無料
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