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あるいは、2022年の上田映劇。

抱負というにはおこがましく、
やりたいことと言うには心もとない。
そんなわたしの2022年の上田映劇のはなし。

上田映劇。
長野県上田市にある100歳超えの映画館。


talk with the mayor

2022年1月22日 トラゥム・ライゼにて

「もぎり、市長と話すってよ」
ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン。彼の最新作『ボストン市庁舎』が上田映劇で1月15日(土)から始まる。4時間半という最新作の舞台はアメリカ、ボストン市庁舎。市役所が舞台になってると聞くやいなや、「市長とトークイベントできたら楽しそう!」と安直に思った。安直な思いは現実になった。1月22日(土)13時から、トラゥム・ライゼ(上田映劇別館)にて。今のところ、気負いもなく、緊張感もない。ただぼんやりとした高揚感はある。わくわく。映画を通して考える。市長と対話し、考える。「市民のための市役所とは?」

▼予約受付中▼

▼予告編▼


進め、リニューアル!

映劇はんこ

コロナ禍の臨時休館中に作った「映劇はんこアーカイブ」。そのリニューアルに取り組んでいる。上映順から五十音順へ。やろうやろうと半年以上唸った末の着手。五十音に並べ直すにあたり、データベースの構築からはじめた。500個ほどと思っていた映劇はんこは、600個もあった(そして今なお、増え続けている)。データベースの次は在庫確認。写真も撮影し直したい。考えれば考えるほど道のりは遠い。地味に心が折れそうになる。もぎり先生に励ましのお便りを。そんなことを言いつつも、上田映劇の歴史の一部を編んでるようで楽しい。進め、進め、リニューアル。春には終えたい、リニューアル。

作成中のデータベース


お見せしましょう、裏側へ

Netflix映画『浅草キッド』。上田映劇が浅草フランス座として主役級の活躍を見せた(と個人的に思っている)この作品。配信開始直後から「観たよ!」という感想をいただく。

「あれって、どこまでが映劇なの?」
「劇場はもちろん、ロビーから楽屋、トイレに至るまで上田映劇です」

その質問に何度か答えるうち、しばらくバックヤードツアーをしてないことに気付いた。作中のとあるシーンは、以前行っていたツアーそのもの。そうだ、お見せしましょう、裏側を。いざ、めくるめく、上田映劇の世界へ。

ーご案内まで今しばらくお待ちくださいー


お掃除しましょ、そうしましょ

高田世界館の「おそうじ会」に憧れている。上田映劇も掃除したい。自分の家の片付けもろくにできないわたしだけど、掃除は嫌いじゃない。ただ映劇はひとりで掃除するには大きすぎる。一緒にお掃除を楽しんでくれる人をこそっと募集しよう、そうしよう。というわけで、春、暖かくなったら「おそうじの日」を作ります。休日の朝、お掃除からの映画鑑賞なんていかがでしょうか。お掃除仲間、お待ちしてます。

求ム、お掃除仲間。


あるいは、2022年の上田映劇

2022年4月15日。上田映劇は再始動5周年を迎える。「もぎりのやぎちゃん」は、4年くらいになるのだろうか。あれやこれや、試行錯誤の日々。これを読むあなたの目に、上田映劇は、もぎりのやぎちゃんは、どう映ってるだろうか。

抱負というにはおこがましく、やりたいことというには心もとない。でも、わたしは2022年も上田映劇を通して、誰かと映画が出会う、映画を通して人々が出会う、その瞬間を見つめていたい。願わくば、上田映劇の扉を開ける人が増えますように。むすび。


上田映劇。長野県上田市にある老舗劇場。1917年に創業し、2011年に定期上映終了。2017年より再始動。社会派な作品からアニメーションまで、幅広いラインナップを上田映劇およびトラゥム・ライゼ(別館)の2館で上映中。

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