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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に関する考察:〇〇ベースについて

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」を見てきたのでその感想について書いていこうと思います。

もちろんガンガン内容についてネタバレしていますので、まだ見ていない方は読まないことをお勧めします。

考察なんて仰々しい名前つけていますけど、単に思ったこと、考えた事をどこかに書いておきたいなと思っただけですのであまり期待されぬよう。


考察:カルヴァリーベースについて

シンエヴァのクライマックスでは南極が最後の戦いの舞台となります。

そこで南極のゼーレ施設の名前が「カルヴァリーベース」と呼ばれていることが分かります。恐らくここがアダムスがいた場所にして、セカンドインパクトの爆心地なのでしょう。

さて、この〇〇ベースと名の付く場所、序破Qまでにもいくつか出てきましたが、皆さん覚えておられますでしょうか?

まずはそれを簡単に振り返ってみましょう。

・ベタニアベース
マリの乗るエヴァンゲリオン仮説五号機が第3の使徒と戦った場所で、北極にある。

・タブハベース
ゼーレの月面基地で、ゲンドウと冬月がMark.6の建造の様子を見に行った場所。

・ゴルゴダベース
ダミープラグの研究をしていた場所らしく、ここからダミープラグが送られてきたとのセリフが出てきます。どこにあるかは不明。


さて、これらの名前で気になる点はありませんか?

ベタニア、タブハ、ゴルゴダ、そしてカルヴァリー。

施設名で「〇〇ベース」とあれば、〇〇には地名が入り、その地名の場所にあるのが普通ですよね?

例えば、世田谷ベースとか?

しかし、前述の通りこれらのベースは、南極、北極、そして月にあり、これらの名前の付いた地名の場所にはありません。

ベタニア、タブハ、ゴルゴダ、カルヴァリー。これらも地名ではあるのですが、これらがどこにあるかご存じですか?

これらすべてイスラエル(エルサレム)にあります。

そしてこれらすべてキリストに関係する土地なのです。


ゴルゴダは恐らく一番有名でしょう、イエスが処刑されたゴルゴダの丘のことです。

タブハはマタイによる福音書に名前が出てくる、キリストがパンと魚の奇跡を起こしたとして知られる場所。

ベタニアはエルサレム近郊の地名で、ヨハネ福音書に名前の出てくる地で、友人のラザロを生き返らせたとされている場所。
ここにはキリストと親しくしていたマリア・マルタ・ラザロ兄弟が住んでいた地とされています。
おや、こんなところにもマリアの名前が!?(前投稿参照)

さて、それでは今回初出の「カルヴァリー」ですが、これは一体何かと言うと、ゴルゴダの別名なのです。

はて、なにゆえ「ゴルゴダベース」という名前が出ているのに新たに同じ場所を意味する「カルヴァリーベース」なんて名前が出てきたのでしょうか?


いろいろと考えてみたのですが、私はある一つの推測に行きつきました。

その結論とは

「ゴルゴダベース」と「カルヴァリーベース」は同じ場所

あるいは

「ゴルゴダベース」→「カルヴァリーベース」と名前が変わった


となります。

そもそもゴルゴダベースはセリフに名前が出てきていただけで場所などの情報は不明です。

ですが、元々南極にある施設として想定されていた可能性があります。

何故ならダミープラグはカヲル君をもとにして作られていますが、そのカヲル君はアダムスから作られた使徒(※1)、そしてそのアダムスは元々南極にいた、と考えると何ら不思議ではありません。

(※1)ここら辺はちゃんと解説されていないので諸説あると思います。

では、なぜ名前が変わったか。

それはシンエヴァで初登場した「ゴルゴダオブジェクト」のせいに他ならないと考えています。

ゴルゴダオブジェクトてなんやねん、と言う話は難しいので一旦置いといて、ゴルゴダベースにあるゴルゴダオブジェクトだと、ちょっとゴルゴダの持つ意味が変わってしまうと製作側が考えたため、ゴルゴダベースと言う名前自体を変える必要があったのでは、と推測しています。

名前が変わったと書きましたが、それは物語の中の話ではありません、製作上の都合の話なのです。

ですので、もしかしたら今後設定上ダミープラグが送られてくるのもカルヴァリーベースと差し替えらえれたりするかもしれませんし、公式にこの2か所は同じもので、ただ呼び方が違うだけだよ、みたいな話が出てくるのでは、と思っております。

もしどこかで公式的にそんな話が出てきたら、この投稿を思い出していただけると幸いです。

(余談)

ゴルゴダは元々、頭蓋骨・シャレコウベって意味があるそうです。

そう考えるとそこで出てきたエヴァンゲリオンmark.7がガイコツモチーフだったのも納得ですね。



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