デザインとイメージ
今回も外観のデザイン、すなわちパッケージデザインのことについて。
やっぱり帰省中に、ドラッグストアに入った時のこと。
ティッシュペーパーやら何やら買った後、野菜ジュースや牛乳を切らしていたことに気づいて売り場をめざした(最近は、ドラッグストアでも食料品を売っているのだ)。
探すと、野菜ジュースはすぐ見つかった。牛乳売り場もすぐ隣にあったのですが……。
「九州限定」のポップが目に入ったので、「では、これを」。と、思って目をやると、白地に緑やら青やらの見慣れたものに混じって、ミルクチョコレートよりもちょっと薄い焦げ茶を主にしたパッケージが混じっていた。これは何だろう。1本しかなかったので、コーヒー牛乳かなにかが紛れ込んだのかと思って、手にしてみると、まさにこれこそが「九州限定」の牛乳。
ちょっとびっくりした。今までなかった、新しいイメージを創ろうとしたのだろうか。
先入観、ということもあるのだろうが、牛乳らしさや、美味しさ、新鮮さを感じることはできなかった。漠然と抱いていたイメージを完全に裏切られた、というわけですが、新しいデザインだからといって嬉しい驚きとは言えない。新しさのための新しさはいらない。しかし、新しくあろうとすることが不要というわけでもないはず。
味は当然、牛乳(おいしく飲んだのだけれど)。
で、これもデザインのあり方について考える材料ということだけれど、もうひとつ、以前からの問題である「抽象」と「具体」とも関係がありそうです。(F)
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