今日を肴に、今宵も一杯。①ピータン豆腐

ここのところ、なんだかうまくいかない。

仕事が終わる前に次から次へと他の仕事が入ってくる。企画書がなかなか通らない。いいアイデアが思いつかない。いつもなら絶対に気づくようなミスがポロポロ。炊飯器のスイッチを押し忘れる。さらに肩こり腰痛筋肉痛。

今日は上司からも「なんだか机の上がわちゃわちゃしてるけど大丈夫？」と言われてしまった。

極め付けは、お昼に「今日は豚まんを生地から作ろう！」と思いつき、うずらを入れようかキクラゲをたくさん入れちゃおうかなとワクワクしながら家に帰ったのに、冷蔵庫にあったはずの豚のひき肉がごっそりなかった。そうだ昨日オムレツライスに使ったんだったっけ。

もうダメだ…。

床に大の字で寝転がっていると、夫には「明日でもいいじゃん」と言われた。違う違う、そうじゃない。(鈴木雅之)
作りたいものを思いついたそのままのテンションで作るのが一番楽しいんだ。
一晩寝かしたら、「作りたい！」がシオシオに萎んじゃってるんだ…。

というわけでやる気が失せ切ってしまったので、夫と息子の晩ご飯は
豚肉味噌漬け。冷奴。納豆。インスタント味噌汁。

焼くだけ・出すだけ・注ぐだけ。

うーん。なんという男前飯。週末に豚肉を下味冷凍していた自分を褒めてあげたい。
というか、今気づいたけど全部大豆だ。
ごめん明日から頑張る。

自分はというと、冷奴用の豆腐の上にピータン、白ネギ、胡麻をのせてごま油と中国黒酢をかけただけのピータン豆腐。
それに豚まんの隠し味に使おうと思っていた紹興酒を炭酸で割った「ドラゴンハイボール」。
ちなみにこれが本日4杯目のお酒。

溢れる中華欲を抑えるために、週末の晩酌用にとっておいた大好物のピータンを召喚。
ピータンにごま油って背徳の味がする。

さらに、「週の中頃の晩酌」という罪悪感をヘルシーな豆腐で相殺するという完璧な布陣。
癖のあるものはクセになる。

少し前の自分なら、「もうダメだ…。自分はなんてダメなやつなんだ…」とメソメソしていたと思うが、この年齢になると「そういう時期なんだな」とある程度割り切ることが増えてきた。

ジタバタしてもしょうがない時は、とりあえず自分の機嫌を上げて明日への活力を養いたい。
明日はもう少しいい日になるといいなぁ。