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人生史上、最も美味なるカレー

注:サムネイルは睡眠アプリのポケモンスリープのスクショで、左はフシギソウで右はデンリュウである。フシギソウは進化させたほうが強いことは重々承知しているが、この姿がかわいくて進化させるのをためらったままLv30を超えてしまっている。デンリュウはひかえめな性格なのだが、金種銀種をたくさん与えて強化してしまった。どちらもかわいいし、さらに今月はとぼけた可愛さに定評のあるウパーとヌオーが実装されるそうなので捕獲するのがとても楽しみだ。なお、以降の文章とは全く関係がない。

今回も、架空の話などしたいと思う。

これは事実なのだが、バングラデシュのニュースから目が離せない。先月くらいから反政府デモが頻発していたのだが、8月5日にとうとうシェイク・ハシナ首相が国外脱出という信じられないようなことが起こった。ハシナ首相はバングラデシュ独立の父とも呼ばれるムジブル・ラフマンの長女であり、長きにわたり首相として君臨していた。

不肖フェミニスト、すごいなあと思っていたのだが、なかなか大変な辞任劇である。この辞任劇の発端は、退役軍人の家族を公務員になりやすくする優遇制度への批判であったようだ。2018年に廃止されていたこの制度が、今年の6月に復活したことでダッカ大学で抗議活動がはじまり、その勢いは7月に死者負傷者を多数出す反政府デモに発展した。政府は外出禁止令を出すなど事態の鎮静化に努めたが、最終的には首相が辞任し国外脱出という事態となった。

そして今日、あのグラミン銀行のムハマド・ユヌス氏が暫定政権の首席顧問に就任したと聞いて驚愕した。不勉強であったが氏は今年1月に禁固6か月の有罪判決を受けていたという。ただし、調べた限りでは彼が当時の政権側と対立していたことも影響していそうだ。まだまだ混乱は続くだろうが、バングラデシュにとって良い方向に向かうことを切に願っている。

なお、バングラデシュは一回行ったことがある。ずっと行きたかった国なのだ。

世界の縫製工場とも呼ばれるバングラデシュのダッカで、ラナプラザ崩落事故が起こったのはもう10年以上も前のことである。このニュースを調べているうちに、バングラデシュという国に興味を持つようになった。ファストファッションのタグを確認すると、かなりの確率でバングラデシュの名前を目にすることができた。遠い国だけれど、私たちにの生活に深くかかわっている国、それがバングラデシュなのである。

このあたりの話は「メイド・イン・バングラデシュ」という映画がとてもおすすめである。

運よく何人かバングラデシュの同業者と知り合うこともでき、用事でダッカに行くことができた。コロナ以前のことである。空港に降り立った時から日本とは全く違う空気に驚いた。とにかく埃っぽくて、深呼吸をしたら気管支のわかれるところがぎゅんとなった。ビビり散らかしてマスクをした。高度成長期の日本もこんな空気だったのだろうか。

人々は非常にフレンドリーで、日本にはない鮮やかな色遣いの店や看板が美しかった。そして、カレーがとにかくおいしかった。川魚のカレーが特に美味しくて、帰国後も何度か夢に見た。非常に得難い体験をたくさんすることができた。20代でこの国に来ていたら、人生変わっていただろう。

滞在中に、社会全体にエネルギーが満ちているのを感じた。そのエネルギーが反政府デモの燃料となったのかとも思う。日本でも、学生運動が盛んな時期があったのだ。

また行きたいなと思うけど、政権の行方によってはむつかしいのだろうなとも思う。ともあれ、バングラデシュのニュースは注視していきたいものである。

ちなみに、バングラデシュの国旗は色違いかと思うほど日本の国旗によく似ている。Wikiによれば、ハシナ首相は「バングラデシュの国旗は日本を参考にした」という意味の発言をしたこともあるようだ。ほんとかなあ。

再度申し上げるが、この話には架空のものが含まれている。

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