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心理パターン

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FXや投資に役立つ心理パターンの厳選50
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#投資初心者

自己奉仕バイアス

結果だけでなく 過程も大切失敗の原因は人のせい? 人は皆、成功の原因は自分と思い、失敗の原因は他者や環境など自分のコントロール下ではないと考える事です。 結果ではなく、それまでの過程をしっかりと評価することを大切にしましょう。 曖昧な情報を都合の良いように解釈しようとする傾向として現れます。 例えば、自動車を運転する人の多くは、自分が平均以上にうまい運転をすると思っている傾向があります。 なぜ起こるの?① 動機から説明するので、自尊心を保つために、自身を心地よくする

代表性バイアス

判断基準は 多くの事例から事例の根拠は? 代表的な事例を基準に、物事を判断する傾向がある事です。 論理的に考えることなく、代表的な事例だけで判断することは避けましょう。 代表的な例投資などにおいて予測が的中することで、それがあたかも正確な理論による結果で新しい発見では?と思い込み、その思い込みから逃れられなくなります。 したがって、テクニカル分析などで理論的に導き出された結果によるなのか、それともただの偶然なのかを見極める必要があります。 代表性バイアスに気づかず、

観察者バイアス

偏っていないかな? 意識する事で避けれる心理良い面を見ない 人は皆、他人の悪い面ばかりを見てしまう傾向があり、良い面には目がいかない事です。 「良い」か「悪い」か、どちらかに偏っていないかを意識する事で、ポジティブシンキングを妨げる要素を避けたいですね。 結局どういう意味?観察者効果とは、社会科学&一般的な意味において他者から見られていると意識したときに行動が変化する現象を指します。 実験者効果心理学用語では実験者効果とも呼ばれます。観察者が期待している行動を強く意識

確証バイアス

成功への近道は 先入観を捨てること無意識下でそうなる 無意識に自分に都合の良い情報だけを集め、都合の悪い情報を探さない傾向があります。 人間の性の部分でもあるので、最初に感じていた先入観や思いこみが、さらに強くなる傾向が強いので、客観性を欠くような状態になることは避けましょう。 確証バイアスの一例『ウェイソン選択課題』として有名なペーター・カスカート・ウェイソンが1996年に確証バイアスを用いました。 4枚のカードの内2枚が伏せられている状態(表が見えているカードを3

感情ヒューリスティクス

好きか嫌いかの2点で判断は控えよう経験則だけで判断? 感情ヒューリスティックとは、ヒューリスティクの中でも、対象物への感情によって、判断が変わることを言います。 人は、好きなものに対して、リスクを過小評価する傾向があります。言い換えると、経験則による判断になります。 問題解決や意思決定の際に、論理的な思考に基づくことなく、暗黙のうちに用いている非常に簡素な解決方法のことを指します。 なぜ起こるの?素早く、そして効率的に問題を解決させる心理的な手っ取り早い方法であるから

区別バイアス

個別より同時は注意 差異を公平に過大評価を防ぐ 複数の条件で価値を個別に評価するより、同時に評価した方が、自分にもたらす価値の差異を大きく捉えてしまう傾向が強いので注意が必要です。 人は皆、小さな差異を過大評価する傾向にあるので気をつけたいですよね。 誰でも自分が好きなものは情報を集めて知っていて、自分に最適なものを選択することが想定されていますが、実際にはそうではありません。 予測と実際の結果の間にはしばしば大きなギャップが生まれ、往々にして悪い決定につながります。

ピーク・エンドの法則

終わりだけで判断?ピークとエンドの2点で 判断するのは控えよう 自分の過去の経験がピーク時にどうだったか、それがどう終わったかだけで判断してしまう事です。 過去の経験を「ピーク」と「エンド」という2点で印象づけてしまうのは避けたいですよね。 私たちは過去の経験をそのピーク時に『どうだったのか』や『どう終わったか』だけで判断してしまう傾向が強いということが分かっています。 ピーク以外の情報が忘れているわけではありませんが、比べることをしないので「喜び」や「悲しみ」の総量

アンカリング効果

判断基準を再考目先の利益を選んでしまう 最初に示された特徴や数値(価格)が強く印象に残りやすいので、意思決定や判断に影響する傾向が強いです。 実際の「判断基準」が何なのかを一度立ち返って確認する事が重要になってきます。 実際の取引で言えば、思惑と違う方向にトレンドが向かった場合などに、なぜなのかを判断しないと強い印象に残っている自身の予測した損切りポイントや利確ポイントが影響して、正しい新たな判断を妨げてしまうので注意しましょう。 アンカリングの分析による例エイモス・

現在志向バイアス

未来より「今」を優先?目先の利益をついつい選んでしまうのは、人間であれば誰しもある事だと思います。 評価する対象が「今」か「未来」かで、対象は同じであっても着目する観点が異なるためにおこります。 つまり、「未来」はより抽象的な点に着目して、「今」はより具体的な点に着目して判断してしまう。 実際の取引で言えば、利益確定がいつも早すぎると後で感じるトレーダーは少し意識して取引を行うようにしてみましょう。 例えば、禁煙ができない理由の一つに「現在志向バイアス」があります。こ