需要と供給
FXで毎日トレードしていると忘れがちになることがあります。
チャートのローソク足のダイナミックな動きを見ていると、【レートがどのような経緯で決まっていくのか】と言うことに靄がかかります。
通貨に限らず、モノの値段というのは買い手と売り手、両方の同意のもとに成り立っています。
例えば、1ドル100円というレートが決まるということは、1ドルを100円で買いたい人と売りたい人、この両方が同意した価格、と言うことになります。
つまり、
レートが決まるには、ただ買いたい人が多いと上がるというのではなく、売り手がいないと決まらないということです。
今のドル円の相場でも言えますが、日米の金利差による円売りドル買いは誰の目にも明らかです。
そんな中、みんなが買いたいドル円はどうやって上がっていくのか・・・?
普通は上がっていきません。
だって売る人がいないので売買が成立しないんですね。
ではなぜ今のドル円はジワジワ上がっているのか?
値ごろ感、為替介入待ち等の思惑で、売り上がっている人がいるということ。
つまり相場が売り(ショート)メインになっているということ。
もう下がるだろうと売る、売る、売る・・・。
しかし下がらない。ジワジワ上がる。
また、売る、売る、売る・・・。
上がる、上がる、上がる・・・。
無限ループ。
そのレートで買いたいという人たちを消化しないと、相場は下がらないんです。
では相場が反転するのはどういうときか?
答えはそう、相場が買いに傾くとき。
買い下がる人が増えてきたときなんです。
日々のトレードで意識することは難しいかも知れませんが、ふと立ち止まってチャートを俯瞰してみるのも必要です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?