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部下を律するのが上司なら、上司を律するのは誰か

チャットするときは5W1H意識して送ってー!!
誰が?とか誰に?とかいちいち確認する作業が増える!!

ある日、様々な案件のPM(プロジェクトマネージャー)が入っているチャットルームにこのメッセージが送られてきました。

このチャットが理不尽すぎるものだったのです。

統括部長から謎のチャット

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冒頭のチャットは、PMたちを統括する統括部長が社員Aさんに送ったものでした。
社員Aさんがこちらのチャットを送ってきたことが、今回のことの発端です。

○○案件のメンバーたちは、お昼休憩後に全員で
ラジオ体操するようにしています!
そうすることで午後の生産性が上がりました!

私が勤める会社では、仕事において良かった出来事や社員の良い行いなどを報告する、「良かったこと報連相」をする習慣があります。
良かったことがあれば、いつでもどこでも誰でも、チャットに報告できるというものです。
チャットに入っている全員への報連相なので、誰宛かは書かなくてよいとされています。

社員Aさんは「良かったこと報連相」をしただけでした。
にも関わらず、統括部長が先ほどの怒りチャットを送ってきたのです。
もちろん、統括部長も「良かったこと報連相」のことを知っています。
そもそも「良かったこと報連相」を提案してきたのは統括部長ですから。

正直、統括部長の方が大事な業務連絡のときに5W1Hを無視することが多く、こちらから逐一確認してばかりいます。

ですが、統括部長に対して「あなたの方が5W1Hを無視しています。」とは言えないですよね。
統括部長の怒りチャットの後、社員Aさんは「申し訳ございません。」と返信するしかありませんでした。

このようなことはよくありますし、自分に非があることを中々認めない性格で有名なため、もう慣れてしまった社員がほとんどです。
さらに、あまりにも理不尽な言動が多いため、社員からの信頼は失われています。

上司を律する人とは

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統括部長やPMといった、誰かの上に立つ者が「今度からこうしていこう!」と指示を出せば、部下は「はい!」と従います。
つまり、いくら自分が悪くても自分の非を認めることなく、部下に指示をして従わせることもできてしまうのです。

部下はミスをしたら上司から指摘がきます。
上司は部下の軌道修正も行い、責任を持って部下を守る存在です。
従って、部下を律する人は上司になります。

では、上司を律する人は一体誰なのでしょう。

社長でしょうか。
にしても、社長は実際の現場を見ているわけではありません。
となると自分自身で律するのでしょうか。

私は、人生だと思います。

例えば、ある案件で重大な問題が発生し、その案件のPMは責任をとって担当から外されるとします。
すぐに後任の人がくることで部下には影響がありません。
しかし、外された本人は別の部署への異動やそもそも会社を辞めなければならいかもしれないため、人生への影響が大きいのです。

人生から律せられる人と失敗した人との違い

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人生から律せられるというのは、失敗するとは違います。

挑戦したら思うような結果が出なかった場合、挑戦の道を選んだ責任を感じると共に、結果を真摯に受け止め、次回の改善点を得られるような上司は失敗した人です。

それに対し、挑戦の道を選んだ責任は感じるが、部下になぜこうしなかったと責めるどころか自分自身を正当化し、部下の信頼を失うような上司は人生から律せられた人です。

どちらも上司という立場上、責任は感じています。
違いは、他人のせいにせず自分毎として捉えているか否かです。

失敗した人は自分毎として捉えるため、自分の非を認めることがでます。
人生から律せられる人はプライドがあるのか、自分の非を認めることができません。
そのため、人生から律せられる人は部下のせいにしてしまうのです。

プライドを捨てよう

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私は上に立つ者こそ、プライドを捨てるべきだと思います。
上に立つ者が絶対ではないからです。

部下を従わせるのではなく、部下の意見も尊重し、部下からついていきたいと思われる上司になりたいと思っています。

部下に誤った指示をしてしまったり、本人のミスで部下の仕事を増やしてしまったときこそ、上司としての本質が見えるのではないでしょうか。

私はきちんと自分毎として責任が取れるPMとなり、社員たちを引っ張る頼もしい存在になっていきます。



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