062 与えれば未来が変わる
自分が受けた親切や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の人に渡すという行為のことを「ペイフォワード」という
日本語で言えば「恩送り」かな
ペイフォワードの考え方は、2000年に公開された映画『ペイ・フォワード 可能の王国』で広く知られるようになった
この映画は「恩を受けたらその人に返すのではなく、誰か他の3人に善いことをする」を実践したらみんなが幸せになったという話だ
この映画はフィクションだけど、実はペイフォワードは科学的にも研究されており、その有用性はある程度証明されている
その中で、ペイフォワードが人の「自己効力感」に関係しているという研究は興味深い(https://dspace.jaist.ac.jp/dspace/handle/10119/17735)
この実験はある学校で計6回の授業で行われた
この調査の結果、自己効力感に寄与したのは、メンターの言葉やプレゼンの出来以上にペイフォワード(応援)した数だった
他のメンバーに対してポジティブなコメントを贈るなど、応援する回数が多い人ほど自己効力感が高かったのである
興味深いのは、「ペイフォワードされた方」よりも「ペイフォワードした側」の方が自己効力感が高まることだ
ペイフォワードは誰かのためと言うより「自分のため」だったんだね
最後にペイフォワードの留意点を5つ挙げておく
自分のためにする(情けは人のためならずと同じ)
気持ちを贈る(モノより気持ち)
相手を理解した上で適切な贈り物をする
できる限り多く投げかける
TPOをわきまえる
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