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うつは心の中に咲く花

うつになって良かったと思える心の日記 3

さて、うつになって薬を飲みながら、なんとかかんとか仕事をこなし、一度は完解を迎えました。お医者様に「もう来なくていいよ。」とおっしゃっていただいたときには、不覚にも涙がこぼれそうになりました。これですっかりよくなったと思って、とても嬉しかったのです。

それなのに、半年もたたないうちに、また体が悲鳴を上げ始めました。今度は夜中に胃に激痛がはしり、廊下でのたうち回るというもので、夫に背中を撫でてもらい、漢方薬でしのいでいました。

しかし、その後は眠るどころか、日に日に睡眠時間が減り、ついには1分たりとも眠れない状況で出社するというありさまになりました。昼食は吐き気とともに食べていました。そしてある日ついに全く動けなくなりました。緊急でお医者様に診ていただいて、休職の診断書をもらうことになります。春まだ浅い2月のことでした。

また薬で調子をやや取り戻し、空いてしまった時間を埋めるために朝の公園をよく散歩しました。誰もいないブランコに恐る恐る乗って、子供のように遊びの真似事もしていました。ああ、一人だなあ、と思っていたものです。

そのころ、散歩のついでに居心地の良い小さな喫茶店を見つけ、数日おきに通うようにもなりました。思えば静かな時間でした。

でも、まだその時は会社に戻らなくちゃ、という気持ちが強かったんですね。3か月休職して、戻ったら別の部署に配置換えになっていました。

そしてまた薬を飲みながら会社に通う生活。本当はそこで辞めればよかったのかとも思います。そうすれば、そのあとの嫌なことには巻き込まれずにすんだのですから。まあ、今だから言えることです。

結局会社員としての自分にほとほと疲れ果て、また休職することになりました。2018年の大雪が降った日でした。もう、もう戻れまいと心のどこかでわかっていました。もうこの会社に私の居場所はないし、私もいるべきじゃない。

そして、休職期間終了とともに私はいわゆる主婦になりました。

もう会社には戻れないけれど、なぜ私がうつになったのか?なぜ私なのか?それを知りたくて、つてをたどって経験のあるカウンセラーの方に運よく診ていただけることになり、月に2回、M市まで通うことになりました。

このカウンセリングでは本当にいろいろなことがわかりました。それはまた後日。




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