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レビューする人、される人の円満な関係をつくる

今年の紅白、SexyZoneが出演しないと知り涙が止まりません。ふうとです。

最近、インターン生の参加や採用を始めたことにより、1人でデザインすることが少なくなってきました。また嫁とその友人が未経験からデザインの勉強を始めたこともあり、教える機会が増加しました。

個人でやるのとはまた違う、教えることの難しさを痛感しているタイミングでこのイベントを見つけたので参加してみました。今回の記事はイベントレポートになります。

各登壇者ごとに前半はメモ、後半に感じたことや考えを書いていこうかと思います。メモの部分は登壇資料が共有されたりしたら差し替えるかもしれません。

デザイナーの工夫で作れる、事業成功のためのデザインレビュー | TRIVE GROUP原田さん

余談ですが原田さんは、ぼくがちゃんとデザイナーとして働こうと思ったきっかけになった人です。カッチョ良い人。

以下メモ。

デザインレビューとは、全員の集合知で施策や事業の成功確率をあげるプロセスである。具体的にイメージを実装可能なアウトプットにする上でデザインレビューが必要になる。
デザインレビューがないことはアウトプットの質が浅くなる危険を孕む。全員の目を通すことで、仕様のすり合わせや競合優位性を考える。
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では具体的にどうする?
PM・リードデザイナー、デザイナー、レビュアーが「レビュー」に寄り添うべきである。そのために、レビューを受けるデザインからのアプローチ・工夫によって効果的なレビュープロセスを生み出すことができる。
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漠然とお願いするのではなく、
・小出しに出す(完璧(と思う前に出す))
・誰に、いつまでに、何を見て欲しいかを明確にする

最近の弊社、インターン生がこれを実践してくれていてすごく助かっています。

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リモートで作業してくれているので、完全に作業時間を合わせることはできません。なので、何をするのか・次は何をするのかなど自分のアクションと、確認して欲しいこと・準備して欲しいことなどこちらのアクションを明瞭に記載してくれています。その結果、進捗やスケジュールのずれを瞬時に把握することができ、円滑な進め方ができています。

デザインレビューを支える、統一的なデザインの指針を作ろう | クラウドワークス上田さん

上田さん曰く、デザインレビューとは「アウトプットを評価して、クオリティを高める」こと。そのためにサービス全体の一貫性施策ごとの効果を高められているかを評価軸として置いているようです。

クラウドワークスでは、施策ごとの効果を高めることにジャッジが寄ってしまった結果、UIのコンポーネントが煩雑化してしまっていたとおっしゃっていました。

そこでクラウドワークスでは具体的に以下2つの取り組みを行ったそうです。

1)デザインイメージを定める
2)既存のUIをリプレイスする

デザインイメージを定めるためにガイドラインを策定し、チームへの浸透を図ったそうですが1年以上の時間がかかっており、プロジェクトとして難しいものと想像できます。

リプレイスも時間がかかるもの。サービスの一貫性について、基盤となるものですから早めに制定するのが良さそうです。とはいえ、都度想定外のこともありそうですし、作って終わりではなく、ガイドラインそのものも常にアップデートさせることが必要だと感じました。

デザインレビューがレビューするもの、について | 近藤さん

近藤さんの話の中で特に印象深かったのは、良い批評のために心がけていることについてです。挙げていた視点はこちら。

・目の前のデザインだけでなく、それぞれの客観的な目を育てることを意識
・今回のデザインからの学びを大事に、明確に
・意図があり、それが実現していたらOK

要はレビュー対象の1つだけで完結しない学びとなるレビューを行うよう、マネージャーは意識すべきとのことです。指摘はするものの、そこに意図があり、それを踏まえて表現方法が最適であればOKにするとのこと。「なんとなく」ではなく、理由を持って制作することの重要さにレビューを通して気づくことができそうです。

近藤さんは、コミュニケーション能力の向上とチームビルディングに注力しているとのこと。チームビルディングがうまくいき、自走できる組織になればマネージャーはいらないとも。

マネージャーも兼務しているぼく自分が、必要じゃなくなるよう働きかけるのが良いのかもしれません。それがビジョンが浸透し切った状態と言えるのかも?

まとめ

質疑応答・パネルディスカッションの時間もあり、多くの悩みが解消されました。以下は個人的にも気になっていたもの。

レビューするとき意見分かれないか?

上田さん:開発チームで意思決定している
原田さん:現場に近い人の声が採用されやすい
近藤さん:規模が小さい時はリーダーに寄ってしまいがちだった。規模が大きくなったら、デザイナー本人がどこまでできるかを判断する。オープンチャンネルでやることで、全員の意見が取り入れやすい。

たくさんくるレビューをどこまで取り入れれば良い?

上田さん:デザイナーが判断。自分で判断できない人もいるし、そういう人はサポートするが、理想はデザイナーが責任を持てると良い。
原田さん:デザインに関する意思決定はデザイナーが持って良い。コアになる部分だけ拾えれば良い。
近藤さん: やってから判断はしてほしいが、レビュー=正義ではない。

感想

レビューは活発に行われるべきだと思うのですが、正直苦手意識があります。近くで、レビューが原因で喧嘩(?)が起き結果プロジェクト全体にも影響が出てしまったことを見てしまったためです。

批判と批評を区別せよ、とはよく聞きますがそれに尽きると思います。当事者は批判してやるという意識はなく、サービス・デザイナーに対し良かれと思ってやっていること。

その溝を埋めるものこそ、コミュニケーションなのかなと今回のセミナーを通して改めて感じました。伝え方ひとつで体験は大きく変わります(レビューに限らず)。

まずは自分が実践し、会社には文化として浸透させたいと思います。

では。


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