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人はいつ音楽と出会うのか。

仰々しいタイトルですが、別に哲学的な言葉を並べようとは思っていません。私の場合、ポップカルチャーとしての商業音楽(いわゆる"歌モノ")が始まりでした。

90年代半ば、現在のようにインターネットが普及していない頃、音楽に限らず情報源はテレビや新聞、雑誌などの紙媒体でした。音楽もCDが主流で、初回特典などを求めてレコードショップで予約をしたものです。

私が初めて買ったCDは「YELLOW YELLOW HAPPY(ポケットビスケッツ)」。昨年末の紅白出場で少し話題になっていましたね。当時放送されていた「うっちゃんなんちゃんのウリナリ」という番組の中から生まれたユニットです。金曜の夜は、「ぐるナイ」からの「ウリナリ」という鉄板視聴コースだった記憶があります。

なぜ初めて買ったCDが「YELLOW YELLOW HAPPY」だったのか。もはやそれはわかりません笑。CDが100万枚売れた時代ですから、CDを買いに行くこと自体はごくごく自然な行動ではありました。8cmシングルがプラケースにカチっと挟まり、紙ジャケットがPP袋に入っていて、新品のCDパッケージを手に取ると、言いようのない高揚感があったことを覚えています。

そんなCD全盛の時代でしたから、BOOK OFFに行けば大量の中古CDが置かれていまして。新品で1枚1,000円程のところ、中古では200~300円程度。発売から少し時間の経ったCDは100円で売られていました。毎週末のようにBOOK OFFに出かけては、お気に入りのアーティストのまだ知らないCDがないものか、探し歩いたものです。冒頭でも触れましたが、現在のようにインターネットのない時代です。お気に入りのアーティストが昔どんなCDをリリースしていたか、簡単に調べることはできませんでしたので、まだ知らないCDタイトルを見つけたときの「お宝発掘感」は半端じゃなかったです。

さて、懐郷の情にかられ話がだいぶ脱線しましたが「小さな頃からクラシック」でなければ、意識的に音楽を日常に取り入れていくきっかけは、商業音楽が入口になることが多いのではないかと思います。

当然、「音楽」それ自体は、生まれた瞬間から身近なところに常々存在していたでしょうし、幼稚園で歌う”お唄”も、テレビや映画の劇伴サウンドだって音楽です。それでも「いつ音楽と出会ったのだろう?」と思いめぐらせてみると、「初めてCDを買ったとき」となんとなく思うわけです。今回はそんなお話でした。

皆さんにとっての「音楽との出会い」は、いつ、何がきっかけでしたか?

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