仕方ねえよ、運営が手弁当なんだもの。

だからテキトーに速報出しても正式結果で帳尻合わせりゃいいんでしょ?
という理屈をこねている気がする日本陸上競技連盟。

現在ヤンマースタジアム長居で行われている陸上の日本選手権でのある出来事。
女子100メートル障害決勝で、4着までが100分の4秒以内に入る中、一旦1着を速報で出したものの別の選手を1着とし速報で1着とした選手は4位とする正式な結果を出し直したそうです。

当初1着とされた選手は4位と聞いて泣き崩れ、優勝した選手もフラッシュインタビューで苦言を呈する有様でした。

陸連はこの件を文書で回答するのみというこれまた杜撰な事をしていたそう。
内容も「速報は速報で正式な結果が最終的な結果でーす」(意図的に意訳)というに間違えたお詫びも無く、素っ気ないものでした。

主管である大阪陸上競技協会から競技委員を出しているとは思いますが、基本的にはボランティアでやっているようなものです。
これは箱根駅伝も同じで、記録の測定や審判は主に東京と神奈川の陸上競技協会が担っています。
大阪陸上競技協会ってこんなにザルな事をするところだったかなとも思いましたが。

とりあえず誤解を恐れず言うのであれば、ハッキリ言ってこちとら手弁当でやってんじゃい!少し間違えたくらいでガタガタ言うな!きちんとした公式記録を最終的に出しゃいいんだろ!と言っているように聞こえて仕方が無いのです。
要はアマチュアリズムに浸っている連中が陸上競技を支えているわけです。
これは日本陸連もそうで、専任の職員は僅かとされています。

これでは再発防止など言ってもムダですよね。
皆責任を取りたくないわけですし。
そもそもアマチュアリズムに塗れた連中にガバナンスが利くわけも無いですし。

ニホンの場合選手も運営もほとんどがアマチュアな訳ですから互いに逃げ水があるといえばそうなってしまいますけどね。

こういうインシデントを都道府県の選手権ならばともかく日本選手権でやらかしてしまうとは・・・と。
これが対校選手権(いわゆるインカレ)や高校総体など順位の位置付けがより重要な大会で起きてしまったら・・・と思うとぞっとします。
あと公営競技でこんな事をしたら袋叩きの上にメッタ打ちにもされます。
そういう危険が無いからこそできる業なのでしょうね。

どちらにせよ後味の悪さしか残らない結末でした。
そして日本陸連がサイロ化した蛸壺な組織であることも改めて認識しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?