代打騎乗で初めてのG1制覇。

【2023年11月20日12:46 現時点での情報を元に一部記述を修正します】

昨日京都競馬場で施行された第40回マイルチャンピオンシップ(G1、芝外回り1600メートル)で5番人気でメンバー唯一の牝馬ナミュール(牝4・高野)がG1初制覇を果たしました。
しかも鞍上は代打騎乗の藤岡康太騎手でという。

元々鞍上は短期免許で来日している名手ライアン・ムーア騎手でしたが、午前中の第2レースで落馬負傷してしまい以後のレースは騎乗キャンセルとなり、乗り替わりの中でこのレースでは藤岡康太騎手に出番が回ってきたのです。
大外枠、直前の時計が芳しくない、さらにムーアから藤岡康太への変更ということでみるみるうちにオッズは下がり、5番人気とはいえ最終オッズが17.3倍でした。

それがレースになったらいっぺん、後方待機でレースを進めてコーナーからの最後の直線は外からを突き抜けるように駆け抜け(上がり600メートルはメンバー最速)、1着で決勝線を通過しました。
テレビから聞こえる淀の観衆が歓声と言うよりどよめいていたのは印象的でした。
ちなみにナミュールがレース中に斜行をしたそうで、藤岡康太騎手には過怠金が課せられましたが、それ以上に一番人気でクリストフ・ルメール騎手鞍上のシュネルマイスターがやらかしてしまいました。
発馬機内で立ってしまい、発走こそなんとかしたものの、後方から進めることになり結果として前に取り付けないまま終わってしまったばかりか、スタートの件で12月10日までの発走停止と期間満了後に発走調教再審査が出てしまったようですし。
もしかするとこれで引退→種牡馬に・・・という可能性もあるのかなとは思います。

それにつけても、単勝で1,730円ですから買ってた人はそこそこ潤ったとは思います。
中には乗り替わり前に買ってしまってえー!?だったのがレース後一転してやったー!!!になったのでしょうし。
そういえば、この日は福島のメインレースでも乗り替わった騎手がコースレコード勝ちをしていました。
そういうサインってあったのかな・・・と。
事後だから何とでも言えるんですけどね。

乗り替わった藤岡康太騎手も9年ぶりのG1優勝となりました。
一部のマニアからは散々言われていましたが、それを結果として跳ね返したことにもなります。
直前にムーア騎手から馬の特徴や様子をヒアリングしていたようで、まるで代打とは思えない騎乗でしたし。
むしろ開き直って騎乗できたことが良かったのかも知れません。

これだから競馬って分からないものですよね。

そして今週末はジャパンカップ(JC)が東京競馬場の芝2400メートルで施行されます。
世界最強馬イクイノックスと今季の三冠牝馬リバティアイランドの激突と言われていますが、それを阻むのが出てくるかというのも注目です。
気になっているのはドウデュースについて。
天皇賞(秋)では当日に主戦の武豊騎手が負傷してしまい、戸崎騎手に乗り替わってレースを走ったものの精彩を欠きました。
まだ武豊騎手はターフに戻ってきておらず、JCの翌週のチャンピオンズカップの週まで休養をするようです。
こうなるとドウデュース陣営がどのような判断を下すかがを注視したいものです。
当初は少頭数と言われていたJCも気がつけば20頭が登録をしています。
(JCは最大18頭出走)
ちなみに登録20頭中20番手の馬には藤田菜七子騎手の鞍上が予定されています。
JC出走へはかなり難しいとは思いますが、出走が叶えば久しぶりのG1騎乗になります。
それもみてみたい気はしますが、これだけは出馬投票の結果が出てみないと分かりませんので。
一方でイクイノックスとリバティアイランドの馬連や複勝がいくらになるのかは視てみたいと思いますし、ファンの多くはイクイノックスとリバティアイランドを軸にした3連複なりどっちかが頭の3連単のフォーメーション買いでしょうからね。
他方でじゃい氏が順当にこの2頭を馬券に入れるのか、はたまたこの2頭を外して大勝負をかけるのかをみてみたいものです。
あ、粗なんとかさんのは気にしてませんので。

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