かき入れ時に大変なことになっている「GK」

フットボールのゴールキーパーのことではありません。
ジェットスター・ジャパン(JJP、2レター=GK)のことです。

現在労働組合が未払い賃金の扱いの改善を会社に求めた団体交渉が決裂し、労働組合がストライキを実施しています。
そのため、影響が段々出始めていて執筆時点(2023年12月29日12時30分)で、既に17便の欠航が決まっていて、今後も欠航が拡大する見込みとなっています。
要は機材と乗務員、さらには地上スタッフのやりくりがつかないことが雪だるま式に膨らんでしまっているからなのです。
これがJALやANAのようなFSC(フルサービスキャリア)ならば代替要員等を投入してリカバリーを行い欠航する便は極めて少なく抑えられますが、JJPの様なLCC(ローコストキャリア)だとそういう要員が非常に限られていますからリカバリーがきかなくなります。

こういうパターンでも無くても、LCCは機材がカツカツですので例えばどっかで何らかのアクシデントが発生した場合に、後続に向かって遅延が発生していき、最悪欠航になるパターンもあります。
安いんですから安いなりのリスクもあるのです。
ですので、初めての飛行機をLCCにするのは危険でしょうし、逆にLCCに慣れすぎた連中からすればFSCのサービスなど要らん!と思うことでしょう。
そもそもLCCに体がなじんでる連中がプライベートでFSCに乗るとは思いません。
あるとすれば仕事か慰安旅行で乗る(即ち会社のカネで乗る)場合だけでしょ。
ゼイタクなフライトが味わえるのはそん時くらいでしょうし。

それにつけても、JJPの労働組合もあえて年末年始の時期にストライキを組んできたあたりは相当不退転な思いで挑んだのでしょうし、逆に会社が楽観的すぎたのかもしれません。
いつになったらストライキは収束するんでしょうね。
そのまま越年するのか、ないしは大晦日までに決着するのか。
ただ会社側は国の仲裁機関に調停を申し出るとか言ってますので年跨ぎは確定かも知れません。
ま、迷惑を被るのはJJPで楽しいフライトをしようとしていた客なんですけどね。

とはいえ、ここまで本格的な交通機関のストライキは久しぶりな気がします。
私が小学生だった頃(昭和時代)ではストライキは当たり前にありましたし、現代史的には旧国鉄のスト権ストが有名なのでしょうけどね。
あとJRに移行してからも東日本の千葉支社管内で旧動労系が終日ストライキを決行して千葉以東の全路線が終日ストップしていたこともありましたが。
もはやミレニアムやZの連中には分からない世界線でしょうけど。

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