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夏の甲子園へ向けての戦い。

8月6日に開幕する阪神甲子園球場で行われる第105回全国高等学校野球選手権記念大会に向けての地方大会が始まろうとしています。

今年の出場校は、南北に分かれている北海道と東西に分かれている東京込みで例年通りの49校です。
ちなみに東京では東西とも神宮球場で決勝が行われます。

夏の甲子園で独特なのは甲子園へ向けての予選を「○○”県予選”」と言わずに「地方大会」(○○"大会")と言っている点でしょう。
昭和のある時代までは複数の府県毎にブロックを構成させて予選にあたる地方大会を行っていたことの名残だそうです。
例えば京都と滋賀は「京滋大会」と言われていて、京都と滋賀の学校が1枠を目指して参加してそれに優勝した学校が甲子園に出場していたのです。
このケースでは京都の学校が優勝することが多く滋賀の学校が甲子園の足を踏み入れることは中々できなかったそうですし。

ただ問題なのは北海道と東京以外の府県別の出場校数が開いていること。
日本一の激戦区である神奈川では最大8回勝たないと甲子園に足を踏み入れられません。(シード校でも7回)
大阪ではシード制を採用せず一旦ブロックごとに振り分けて行いある程度勝ち上がってから全府大会的に行います。
これのおかげで1回戦で大阪桐蔭対履正社という決勝のようなカードが過去にあり、会場も当初は万博だったのを舞洲に変更し、試合日の球場は満杯で近隣の道路は麻痺状態だったそうです。

衆議院での一票の格差が問題になっているように、夏の甲子園でも各都道府県最低1校の出場というのが格差を呼んでいるとも言えるでしょう。
人口の少ない県では神奈川の半分以下の回数で甲子園にたどり着けることができてしまいます。
ゆえに地方大会の出場校が少ないところの私学へ野球が盛んなエリアから野
球留学をしているケースが往々として発生しているわけですし。

そういう意味では地方大会の形式を見直す必要もあるのかなと思うのですが、主催新聞社が主催新聞社なだけにやらないでしょうね。
「平等」とか「教育的見地」とかいうワードも駆使して言い訳を作るのでしょうし。

そして今年も不平等なフォーマットで地方大会が開幕して、8月は阪神甲子園球場で熱戦が繰り広げられるわけです。

ちなみに昨秋の東京大会を優勝するも、センバツ出場校の選考が行われる直前に文春砲を喰らってしまった我が母校は今春の都大会ではだいぶ早い段階で敗退してノーシードで地方大会に臨むようです。
「前」監督が偉大すぎたためにその立て直しは容易ではないのかなとは感じています。
一方で他の有力校でも名物監督が勇退した学校もあり新たな時代に入るのかなとは思う次第です。
(その勇退された前監督さんはABCテレビの中継にゲスト解説として入られるのでしょう)

余談ですが私の知り合いに神奈川出身の元高校球児の方がいらっしゃまして、色々お話しを聞きました。
印象的だったのは真夏の日中の横浜スタジアムの人工芝の熱さでしょうか。
スパイクが灼けるような熱さだったとおっしゃっていました。

あと熱闘甲子園は誰がキャスターをするのでしょうか。
ヒロド歩美さんがその時期だけ報ステからそちらに移ってやるのか、ABCテレビ内から新たなキャスターを出すのか・・・。
後者のケースですと今年「への道」こと甲子園への道を担当する(高校時代に第99回大会の開会式の司会を担った)福戸さんがするのか。
とりあえずテーマソングだけは決まっていますが、キャスターが発表されていませんからね。

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