それでもレースは続いていく。

これはF1のレース中に稀代の名レーサーでもあったアイルトン・セナさんがレース中に事故死した時の中継で解説の今宮純さんがおっしゃっていたコメントです。

それが中央競馬でも起きてしまいました。
先週6日の阪神競馬の第7レースで藤岡康太騎手が落馬し、意識不明の状況で病院に搬送され必死の治療が行われていましたが、10日に逝去されたとJRAより発表されました。

哀悼の意を表するとともに、お父様の藤岡健一調教師、兄の藤岡佑介騎手、そしてご家族の皆様に慎んでお悔やみを申し上げます。

騎手というのは改めて死と隣り合わせの極限の世界で戦っているのだと実感させられました。
もちろん競艇も競輪もオートレースもそうですが。

今年に入って高知競馬でも落馬後に亡くなられた若手の騎手のこともあり心が苦しい限りです。

藤岡康太騎手も昨年は急遽の乗り代わりで出走したマイルチャンピオンシップで優勝し、今年もキャリアハイのペースで勝ち星を積み上げていったなかで不慮の事故で命を落としてしまったのです。

普段からたくさんの馬にまたがって調教し、多くの調教師から全幅の信頼を受けていたとも聞きますし、関西の競馬記者、アナウンサー、そして芸人やタレントにも真摯に接しられていたとも聞きます。

そしてマイルチャンピオンシップで優勝したナミュールを今年の安田記念でも乗せますとオーナーが明言されていたとも聞きます。

そういう意味でも期待の大きい騎手があっという間にいなくなってしまったという気持ちが強いです。

その中で兄の藤岡佑介騎手が毅然とマスコミに対応し、康太騎手が逝去後にはインターネットでコメントをリリースし、その文面には落涙してしまいました。

とはいえレースは続いていきます。
今週末の中央競馬は中山、阪神、福島の3場で施行され、土曜日に中山グランドジャンプ、日曜日には皐月賞が施行され、事故のあった阪神競馬場は次の日曜日を以て施設改修のため当面の間クローズになります。
次の土日開催は半旗で騎手は喪章を付けるだろうと思います。
昼休みにぜひ藤岡康太騎手を追悼するイベントを3場同時で行っていただきたいと思います。

騎手もそうですが競走馬も同じ。
中山グランドジャンプでは2011年に最終障害で馬が障害に足をひっかけて転倒してしまい予後不良でその場で安楽死処分になっています。
記憶に新しいのは昨年の日本ダービーでのスキルヴィングでしょう。
とにかく全馬無事完走をより願う週末になりそうです。

こういう事故が起きると必ずと言っていいほど危ないから止めちまえ!とわめくアフォな政党がいるんですよね。
未だに日本転覆を夢みていて公安にもマークされている旧オウム真理教や特定指定暴力団と同等な扱いのところが。

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