あと1ヶ月で開業

九州新幹線長崎ルートこと西九州新幹線。
まず、武雄温泉~長崎間が来月9月23日に開業します。
その一番列車(恐らくかもめ1・2号)は昨日の発売開始から10秒で売り切ったとか。
国分寺にあるらしいマルスは相変わらず頑強だなぁ。(分かるヒトだけ分かってください)

この新幹線向けに今東海道・山陽新幹線で走っているN700Supremeをベースにした、6両編成版を製作したそうです。
でグリーン車無しでモノクロス設定にして3両ずつを指定席・自由席に分けたレイアウトで。
ちなみに指定席が2+2列(自由席は3+2列)だそうで、そこはそこでねじ曲げないポリシーがあるのだなと。
8両にする際にグリーン車と指定席を入れるのでしょうが。
ただ、そのデザインは水戸岡鋭治さんですので凄いマジックがかかっています。
プレーンのN700Supremeとは車内外ともエラい違いになっていますし。
どちらかというと800系(九州新幹線先行開業時に運転開始)に近いのでしょうね。

で、武雄温泉までの在来線を特急「リレーかもめ」として走らせ、武雄温泉駅で平面乗換えを行うそうです。
このやり方九州新幹線でも採用されていました。
新八代~鹿児島中央間を先行開業させて新八代駅で在来線特急との平面接続が行われていましたね。

ただ、西九州新幹線は事が簡単に進みません。
並行在来線の取り扱いを巡って佐賀県とJR九州でゴタゴタしているようです。
そもそもこの新幹線は軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の導入も想定されていたそうですが、実際に車両を製作して検証していった結果現時点での実用化にたどり着けなかったようですし。

在来線側から見ると元々の在来線特急のかもめが実質短縮され、新たに長崎本線の肥前鹿島までの特急かささぎが設定されるそうです。
既存のみどりとハウステンボスは存続するようですし。

そして肥前山口駅が江北駅に改称されます。
新幹線開業を機に駅の所在の地名から町名に改称するそうです。
とはいえ肥前山口と言えば長崎本線から佐世保線が分岐する要衝で寝台特急の頃のさくらの分割併合があったりした歴史的な駅でもあります。
以前はかもめとみどりの分割併合も行われていましたが、それも今はそれぞれが走ることで無くなりました。
そういう意味でも駅の改称もこれも時代の流れなのでしょうね。

というわけで、中途半端な形とは言え西九州新幹線がひとまず開業します。
あとはどうやって九州新幹線に接続させていくための工事を進めていくのと同時に、大問題になっている並行在来線の取り扱いをどうするかなのでしょうね。

ま、鉄道マニア達はそんなことなどお構いなしに撮影、録音に没頭するんでしょうけどね。

あと長崎県からすれば県都長崎に新幹線がやってきたことに大きな意義があるわけです。
それが九州新幹線に接続すれば博多へのアクセスがさらに短縮されますので、武雄温泉~(恐らく)新鳥栖間の工事を早く進めてくれと内心思っているはずですが。

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