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喪失と永遠は、背中合わせで微笑みあう。

千年女優観ました。
どうもこんにちは、冬岸るいです。

以前拝見したことがあって、たぶん10年くらい前じゃないかな、ラストがどうしても思い出せなかったので、改めて観てみました。
恒例のざっくり説明をしますと、一世を風靡しつつも忽然と芸能界から姿を消した伝説の大女優・藤原千代子の一生を描いた物語です。
思い出(現実)と映画(虚構)を混線させながら語られる千代子のこころのなかには、ずっと忘れられない想い人がいた。
時間も空間も超えて突き進んでいく千代子の愛の結末とは--という感じ。
時を経てから改めて拝見して思ったのは、月並みだけれど、やはり作品を何度も鑑賞すると新たな発見があるということ。
今回は以前観たときには気付かなかったオマージュに気付くことができました。
しかもついこの前の舞台のために参考に拝見した蜘蛛巣城じゃないか!
なんかこういうの、うれしいね。

冒頭でラストが思い出せなかったと書きましたが、改めて観て、ああ当時の私はこのラストがなんか納得できなかったんだろうなとわかりました。
隣に昔の自分がいて反応しているのが視えるかのようだった。
作品を通して昔の自分に会えると思わなかったな。
今の自分はね、わりと納得して観られました。
一瞬、喉につかえそうになったところに、過去を感じたけれどね。
私も私がすきな私を選択していきたいものです。

作品もさることながら別の部分でも大いにたのしい時間でした。
今敏監督の作品は結構すきで、パプリカや東京ゴッドファーザーズも何度か観ているのだけれど、でもまだ拝見できていない作品もあるから今度はぜひそれを観たいな。
漫画作品も執筆されていたことを今回初めて知ったので、それもまた機会を見つけて読みたく思います。

ご覧いただきありがとうございます。たのしんでいただけたでしょうか。のんびり書いていきますので、またのんびり読みにいらしてください。