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KPT法でより良い授業に

イギリスの小学校では、1学期に一度、つまり年3回、リーダー教員もしくは副校長の授業評価(appraisal observation)があります。かつては、学校監査機関のOFSTEDの学校評価のように、教員たちも以下の4つに審査が分かれていました。

▶︎ Outstanding (優良)
▶︎ Good (良)
▶︎ Requires improvement (要改善)
▶︎ Inadequate (不可)

しかし現在は教員も階級制度があり、階級によってゴールも変わってきます。つまり、初任教員(NQT:Newly Qualified Teacher)と教員2年目(M2:Main scale 2)では、給与も異なり、教員階級が上がるに連れ、ゴールや責任も増えます。教員階級は自動的に上がる訳ではなく、この授業評価によって、次年度に階級が上がるかどうかが左右されます。

1学期にあたる秋学期(9月から12月) は、12月に授業評価があり、学年でのフィードバック、個人でのフィードバックを頂きました。

フィードバックはです。続けていく点、問題点、改善点を分析します。私はマネジメント等で使用される「KPT法」を取り入れて、頂いたフィードバックを振り返ります。

フィードバックを3つに分けます。

▶︎ Keep these (今後も継続)
▶︎ Problems (問題点)
▶︎ Try these (具体的な改善策)

「具体的改善策」を常に頭に入れて日々振り返り、定着してきたらチェックを入れて、しらみ潰しにしていきます。この日々の姿勢と作業が、きめ細かな授業と指導を生むのだと信じています。

ちなみに、ここまで細かなことはしませんが、私のクラスでは、例えば児童が文章を書く作業をしたときに、ピリオド(イギリスではfull stop)や、文章の最初の文字を頭文字にするのを忘れたりすると、この方法を使ってみんなで振り返り、次に作業をするときは忘れないようにしよう!とメモ的なものを教室の目につくところに掲示しています。

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