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ママチャリ群馬 2日目

前回のあらすじ

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結衣奈…どこ?


ママチャリで草津温泉に行ったはいいが、暗すぎる上、下りで危ないので群馬県は吾妻線、矢倉駅の駅前、チャリ置き場と思しきものもなく、終電も直ぐに来るので仕方なく邪魔にならないところに自転車を置いて帰ることにしました。

無論、それを取りに行かないとダメなので1週間後の土曜に回収するため、再び群馬県に足を踏み入れました。

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高崎に来たらまずはこれだよね。鴨だしそば

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トトロかよ。

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草を払ってなんとか立たせて出発

お邪魔しました。


この後の日程、色々悩んだところはありますが、とりあえずまずは四万温泉に向かうことに。四万温泉は伊香保、草津と並んで群馬3名湯だのなんだの言われてるそうですが、図らずしてそれを自転車で回ることになりました。

中之条のほぼ中心街から外に抜ける道を登っていくと徐々に街の形相は山へと変わっていきました。(例によって写真はない 余裕が無い あと写真撮ると位置情報系アプリが落ちるのでめんどくさい)

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10kmも登ると(それほどの勾配では無い)こんな風にもう山しかなくなります。途中四万ダムとか言うのもありましたがスルーしました(時間がないので)

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今回の登りは草津や伊香保に比べたらかなり楽でした 車はそこそこありますがそかで道も広いし景色も開けているので登りも下りも楽しいと思います。

とりあえず矢倉駅から1時間ほどで四万温泉の温泉口に到着。…しかし、思ったより早くついたので奥の四万川ダムにも行くことにしました。

温泉口からだいたい3km、標高にして150mくらいの登りでさっきより幾ばくが登りはキツイです。

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でもこのように基本的に景色が開けているので、登りがいというものとにかくあります。というか精神的に楽。特に草津温泉への登りはとにかく視界が開けていなかったので精神的にもきつかった。

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そしてそのままダムまで登頂。度々群馬は何故か秘境のイメージが先行していますが、今回ばかりはそれは間違いではないなと。これが群馬だ。

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温泉側。ダムの底にはこんな街があったのだろうか。思えば登ってきた道はこの山奥にしては新しく感じました。(よく考えたら当たり前なんだけども)

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ダムを一回りすることもできます。軽いアップダウンを軽くこなして向かったダムの反対側の写真。降りることって出来たのかな。

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ちょっと登ると滝もあります。この登りは草津温泉レベルに勾配があったように感じます。

そのままダムを一周して、近くにあるカフェで一服。ちなみに既に時間はカツカツなので四万温泉に入るなんて言ってたけどそこの足湯で済ませようかとも思いました。やめたけど。

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こんな景色のカフェテラスにて一服。

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お菓子も頼んじゃいます。今月お金ないのに。

食べ終わったあとは急ぎで温泉口まで。景色の開けたダウンヒルは本当に楽しい(自転車が自転車なのでそこまで速度は出しませんが)


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そのまま横道に逸れ、温泉街の方へ。千と千尋の神隠しの湯婆婆のところ(名前忘れた)のモデルとも言われた温泉に来てみました。

なんかこれ銀山温泉でも聞いたな…

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(参考)今年4月の銀山温泉の写真

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これも銀山。さては赤い橋さえかかってればなんでもいいんだな?

ちなみにここ(四万温泉の当該ホテル)の日帰り温泉は休止中。ご注意ください。

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というわけでめちゃくちゃお風呂があるらしいここに入ることにしました。一人1760円と日帰り温泉の中では4月5月で入った20程の温泉の中では最もお高め。感情の感想だけなら正直そうなってしまいます。先週もお話したとおり、お金ない。

さて。高いお金を支払った訳なので、温泉というものを堪能しなければなりません。爆速で汗を流し、着替えては入って、着替えては入ってを繰り返しました。7つの温泉があるんですが、清掃の時間があるので2つが入れず、時間的にひとつ入れず4つのお風呂に入った気がします(曖昧)

肝心の温泉の感想がこれでいい気はしませんが、この後また別の目的地が控えているので退館しなければなりません。今度来た時ゆっくりしていきます(これ自転車で温泉来る度にいってる)

今回めっちゃまともに旅行記事書いてますがこれ本当は山のトレーニングのつもりで来てますからね、トレーニングが旅行になってしまうほどに四万温泉とダムは良いところでしたってことを追記しておきます。それではさらば。


川沿いに道を下り、みなかみ町方面に向かう町道に足を踏み入れます。ここまで数キロ下りだったので、洗礼の登りがこれまたきつい。

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しかし、登りに慣れてしまえばこちらのもんと登りの途中て自転車を降りてしまうと以後キツくなるのであまりやりたくないんですが、これだけは撮ろうと思い下車しました。こんな景色を見下ろしながら進んでいきます。

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こんな道。車が走れる道だとこれがみなかみ町方向に抜ける最短ルートになります。四万温泉に向かう時に登った位置エネルギーというものを残しておきたいという理由でこの道を選びましたが、よく考えたら17号で500m位まで降りることになるので意味はあったのかな(結論から言うと、この道が最適解でした)

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二度の山を超えて、

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長かった中之条町とはお別れをし、みなかみ町に入りました。あとはしばらく下ります。

山ん中をひたすらくねくねする道をブレーキ操作とハンドル操作二つで駆け下りていきます。

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人の姿が見えるようになってからさらに人下りすると、17号の姿が。ここから16km、標高にして600mほど登っていきます。

さて、今回登るのは三国峠、群馬と新潟の間に位置する峠です。

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(写真がほとんどない)

猿ヶ京温泉を抜ければもう群馬県内に家はほとんどありません。山の中を自然に沿った形で橋と道、そしてスノーシェルターがあります。

三国峠の群馬側には写真のような55の急カーブがあるそうです。

Rというのは直径です。ちなみにRてRでも、r(小文字)になると半径の意味があります。

三国峠を登ってみて、少なくとも草津温泉や伊香保温泉のような急坂ではなく、緩めの坂が延々続いていくママチャリには優しい仕様の峠でした。

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ゴール1kmちょっと手前では三国トンネルを望むことができます。上越線や関越自動車道では非常に長いトンネルが建設されていますが、三国峠のトンネルはわずか1.3kmほど。仮に長大トンネルが掘られていたとしても、秩父ー山梨の雁坂トンネルのように自転車通行禁止とトンネルになっていたかもしれませんね。

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難なく、というとちょっと違いますが今回は無事撮影以外で足をつけることなく登りきることが出来ました。

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━━━━━━━━━━━━━━俺は結衣奈とともに越境した。

勾配6パーセントの下り坂とありますが、自分の登った坂もそれくらいあったのでしょうか。よく分かりません。

しかしここで長居する訳にも行かず、朝のそば以外固形物をケーキしか食べていないのでお腹も下り竜。急ぎの下山を余儀なくされました。

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二度目の温泉はここ猿ヶ京温泉。まんてん星の湯。到着して15分、トイレをひとつを独占した時間を除いて1時間ちょっとの滞在です。

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ここは室内から撮った写真ですが、こんな感じの赤谷湖を望みながら入る露天風呂は最高でした。もう気分は旅の終わり。さっさと新幹線なり電車で帰ってしまう、そんな気持ちでした。

この時点で89km漕いでます、距離にしては短いけど獲得標高はきっと2000くらいになるでしょう。

帰ってもいいんじゃないか。


とはいかず、150km程の距離をママチャリで帰らなければなりません。分解ができない自転車の悲しき定めです。こうやってママチャリ漕ぎの精神は砕かれていく。いつもそうだ。

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最短距離でこれなんだから勘弁してくれ。(明るい道を選択したので最終的な距離は約150です)

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渋川の市街地の手前にはそこそこ長い登りがあります。もう登りは懲り懲りなのに。ただ、明るい間にここを通過できただけでも良かった。

前橋駅で晩御飯を食べてからはひたすら虚無。真っ暗で街灯のない街をひたすら走ります。こういうことはもう何度も経験してますが、今回はそれが少なくとも50km/2時間半は続きます。よく寝落ちしなかった。

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伊勢崎市のコンビニでいつも通りイヤイヤ期発動。

ただただ、課された「ひたすら自転車を漕げ」という課題を無心でこなしながら進んでいきます。十の位の変わる瞬間が悦。きっとこれはロードバイク勢でもあまり味わったことがない苦行だと思います(目的地に行くとか、目標を達成するとかなら頑張れるかもしれませんが自分が向かってるのはあくまでも家なので)

サイクリングで深夜零時を回るのは初めてです。確かに自転車の漕ぎ出しが8時半と遅かったのはありますが。

無心で、無心で走り続けて午前2時半。ようやく家に着きました。

仮に3時に出ていたら21時に着いていたのか、やはり早発は正義。

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というわけて、今回のライドリザルト。群馬県境から埼玉の大宮あたりまでが真っ直ぐなのはエラーが出ていたためです。正確な距離はだいたい252kmかなと。

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ついでに先週のリザルトも。こいつもエラーで距離が短くなってしまっています

正確な距離はわかりませんが、220kmくらいだったかなと思います。1週間開きましたが、2日で470kmの獲得標高4700m、これで関東平野付近の坂なんてきっと赤子のように感じることでしょう。次の行先は石和か箱根か沼津か勝浦か塩原か…それは風向きが決めることです。

それではまたどこかでお会いしましょう。

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