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【シリーズ1】ドクター・フー感想:11話目【9代目】

初めに。この記事はとにかくドクター・フー 新シリーズ1の感想をゆるっと語るだけのものです。深い考察や裏情報・昔からの根強いファンが書いたものではありません。『ドクター・フーおもしろ!他の人の感想も読みたい!』と思ってググってみても、なかなか探し当てられずもやもやして、仕方なく自分の感想を吐き出すことにした次第です。どこかにシリーズ1の感想を書いておられる方がいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください。読ませてください。よろしくお願いします。 

・Boom Town
 邦題「悲しきスリジーン」

 まさかのラキシコリコファラパトリアス星人・スリジーン一家のマーガレットが再登場。その次回予告のワンシーンだけで視聴者の膝の力を失わせるようなとんでもない破壊力に、初見の際は『うっそだろ!?』と大爆笑し、間違いなくコメディー色の強い回になるものだと思っていたら……意外や意外、前半の愉快なテイストから一転、物語は大変シリアスなムードで展開されていきます。この、一話内での雰囲気の高低差もドクター・フーの魅力の一つ。
 そしてこの回は、非常に『揺れる回』でもあります。
 ドクターの動揺、ローズの狼狽、そしてミッキーの激昂。三者に加え、今回、内面をクローズアップされたマーガレットも含め、感情の揺らぎが際立って描かれる回。
 唯一落ち着いていると思えるのは、前回一行に加わったジャック・ハークネスのみ。新人さんの精神的な安定具合に救われる。ありがとうジャック、頼れるのは君だけだ……。

 さて冒頭。4・5話の振り返りの後に『半年後』のテロップが入ることで、スリジーン事件から半年が経過した時間軸ということが提示されます。4話の時点でローズが旅に出てから約一年が経っていたので、シリーズ1開始時点から地球時間ではおよそ1年半の時が流れたことに。しかし、恐らくローズの体感では長く見積もっても数カ月程度でしょう。この差がまた、実にしんどい展開に繋がっていくんだなあ……。
 いつの間にかウェールズのカーディフ市長にまで登り詰めている、全滅したかと思われていたスリジーン一家の生き残りであるマーガレット。何やら暗躍している模様。

 オープニングテーマを挟み、シーン変わってカーディフ中央駅に降り立つミッキー。数話ぶりの登場に視聴者もにっこり😊
 ウェールズといえば豊かな自然が有名ですが、ご多分に漏れずカーディフも美しく広々とした港町。イギリスの他の国に比べると人口密度が低いこともあってか、伸びやかで穏やかな場所だと、ほんの数秒のシーンからも察せられる。清々しいBGMとも相待って、冒頭の不穏さを一瞬忘れるほど素敵なシーンです。1話で描写されていた賑々しいロンドンの混雑っぷりとは真逆。
 そんな場所に呼び立てられたミッキーの目的といえば、地球に一時帰還したローズに頼まれてパスポートをお届けするというもの。
 さてここで、以下の情報を念頭に置いてもらおう。

スクリーンショット 2021-12-19 10.58.00

https://goo.gl/maps/u6JHJtVmiUXJui2d6
 グーグルマップさんによると、ロンドンのパディントン駅からウェールズのカーディフ中央駅までの距離は、直線距離で131マイル。およそ212kmの距離で、だいたい東京〜静岡間ぐらい?電車を利用すると、2時間から3時間は見る必要がありそう。
 そんな場所にまで、ローズの一声でわざわざお使いに来てくれるミッキーの健気さよ。惚れた弱みと言えばそれまでだけど、彼がいかにローズのことを特別に思っているのかが窺えるシーン。そしてそれがわかるからこそ、後半の彼の感情の爆発には堪えるものがある……。

 いやだって、喧嘩別れしたわけでもない今でも大好きで未練がたっぷりある元カノ(めっちゃキュート)が久しぶりに帰ってきて、ほいほい言う通りにして数時間もがたごと電車に揺られてやって来てみれば、彼女のそばには滅法ちゃらくて魅力的でハンサムなイケメンの新顔が増えていて、うさんくせえ耳デカ男とも相変わらずよろしくやってるようだし、自分が一切知らない未来や過去・遠い宇宙の驚くべき話を延々と聞かされるんですよ。
 端的に言って地獄では?
 それでも、ミッキーもすぐに打ち解けて、四人で楽しく食事をしている様はとても微笑ましいものでしたし、盛り上がっている様子には本当に安堵しま……安堵したんだけどなあ……。
 ところで、相変わらずミッキーをリッキーとわざと呼び間違えたり、『僕もハンサムだ』と会話に割って入って主張してくるドクターはめちゃ可愛い。この男、時折りこんな風にチャーミングな反応を見せるのだから狡い。あと工事中に使うような謎のヘッドライトも妙に似合っていておかしい。

 一応は打ち解けた4人は、ターディスを出て食事へと。この際、ミッキーが言った『キャプテンってお笑い軍団の?』というからかいに、真顔になって両手の指で『W』を作ってみせるキャプテン。ちょっとググってみたところこんな記事 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1249687037 にヒット。
 『あっそ、はいはい、うるせえな』的なニュアンスはともかく、21世紀の地球の女子高生の流行りのハンドジェスチャーをやる、51世紀の男。

ドクター「東の風が吹くカーディフの街。宇宙一 平和な場所だ」
 この番組は、1話に1回は爆速フラグ回収をしないと死ぬ運命にあるのかもしれない。

 一方、市長として着々と悪巧みの準備を進めているスリジーン・マーガレット。しかし、自分の目論見を看破しそうになった女性記者・キャシーの口封じを、寸でのところで取り止めてしまう。落ち込んだように深いため息を吐きトイレに座り込むその姿は、おかしくも不気味なスリジーンの見た目であっても、どこか物悲しげ。
 ここで『あの非道なモンスターにも何か心境の変化があったのか?』と思わせる描写が入るのがいい。明らかに気落ちした様子を目にすれば、人間やはり心が引っかかるもので、この時点で視聴者にもマーガレットに対して多少共感を覚えさせるのが上手い。

 そしてそんなマーガレットの悪巧みを、海辺のレストランで歓談しながら食事を楽しむドクター一行が勘づく流れも秀逸。このシーン、四人ともみんなめちゃめちゃ楽しそうでいいよね。特に隣り合って座っているドクターとミッキーが親しげに手を叩いて笑い合っているのがいい。ミッキーもなんだかんだでドクターのことを嫌いじゃないんだよなあとわかるし、“あの”ドクターが含みもなくげらげら笑っている姿に、気を許しているということが窺えるのが素晴らしい。こういう何気ない幸福な日常のワンシーンを1話まるまる使って見せてくれても良かったんやで……
ドクター「いい日だったのに……」
〜〜幸福な日常の終了のお知らせ〜〜

 この直後のカットで四人揃ってマーガレットのもとへ乗り込むのだから、疾走感が半端ない。めっちゃ格好いいし、めっちゃ面白い。エイリアン絡みの困りごとの専門家ですよ〜!と言わんばかりの顔で乗り込む面々(実際そうなんだけど)に混じって、なんか流れで付いてきちゃったみたいな様子のミッキーが紛れているのがまたおかしい。しかしコメディテイストなシーンだけど、自分がミッキーの立場だったらと考えると地味にお腹が痛くなる。それでも精いっぱい役割を果たそうとする彼の姿はほんと涙ぐましい……
 もともとミッキーは1話の時点からちょっと情けなくてお笑い担当的な一面があったにせよ、この回の前半は特にそういった面が強調されていて、描かれるギャグにひとしきり笑った後、ふと彼の感情や反応に思いを馳せて胸が苦しくなることが何回かあった。学生時代、クラスの中でいじられて大笑いされているクラスメイトを見ているような、そんな気分。
 フィクションの中で『いじられる』ミッキーと、物語の中で『生きている』ミッキー……。そのギャップ。

 さて、そんな不憫でちょっと駄目なミッキーの描写を挟みつつ、あっさりと捕まってしまったマーガレット。ここのテレポート→テレポート返し→テレポート→テレポート返しの天丼ギャグが超おかしい。散々走り回されて息も切れ切れなマーガレットに『一日遊ぶ?』と地味にサディスティックな台詞を口にするドクターも良い。

マーガレット「ここはカーディフよ。ウェールズが沈んだってロンドンは気にしない」
 そこまで言われるほどいったいカーディフが何をしたって言うんだ!!!
(ウェールズいじりはイギリスの鉄板なのでしょうか)
 この台詞を口にした後『イヤだ。ウェールズ人みたい』と自分の発言に戸惑うマーガレットの反応がまたいいんだ。地球人なんて遊びで狩るターゲットほどにしか思っていなかった彼女が、半年もの間、人間に擬態して人間として生きてきたことで、地球に、そしてウェールズに染まってしまったのだ。

 さて、このシーンでも印象的に挟まれる『ブライズ・ドゥルーグ』……『バッド・ウルフ』。ここまで露骨に描写されると、さすがに鈍い視聴者でもうん?と引っかかってきます。ちなみにとんでもなく鈍い私は初見の際、11話のこのシーンの言及でようやく『バッド・ウルフ』を意識しました。気づくのが遅い!!!
 ところで『ラキシコリコファラパトリアス』を噛まずに言えて「やったー!」「言えたな!」と大喜びして抱き合うドクター&ローズは宇宙一可愛い。

 捕えたマーガレットを乗せ、ターディスの燃料補給完了を待ちつつメンテナンスを続けるドクター。故郷に戻れば死刑になる、私を殺すのねと恨み節をかますマーガレットをいなしている内に、最後の晩餐に付き合うことに。この辺は、特に視聴者はマーガレットがキャシーを殺すのを中断したシーンを実際に見ているだけに、ほんの少しばかり同情してしまう。
 けれども『過去に罪を犯した者はその後ずっと報われることはないのか?許されることはないのか?』と自問を始めたところで、『いやでもこいつは人類皆殺しにしてでも地球を破壊して宇宙文明に戻ろうとしていたし、そもそも過去の殺戮も虐殺も全然悪いと思ってないし、全く償ってないしな』とふと冷静になって、自分の判官贔屓っぷりに若干引いたりもした。
 しかしターディスの中にも、相当に判官贔屓なガリフレイ人が約一名いるんだよなあ〜
 マーガレットとの食事の間、ドクターは一貫して彼女と心の距離を取り、冷静で冷徹な態度をとっていましたが、それでも彼の心が揺れていたのは一目瞭然です。これまでのお話の中でドクターが『滅びゆく種族・命』にかなり傾倒して同情的になってしまうというのはたっぷり描写されてきたので、そんな主人公の隠しきれない同情心に、視聴者もつい心を寄せてしまいます。

 一方、氷点下まで冷え込んだターディスの空気に耐えられず外に出たローズとミッキーは、なんだか妙にいい雰囲気になって食事へと。
 ここでさあ〜〜〜!ローズの『パスポートは口実よ』というウルトラ小悪魔な台詞とめちゃくちゃキュートな笑顔に、言葉の裏を察して思わず笑み崩れちゃうミッキーよなあ〜〜〜〜!!!超可愛い二人だけども、ローズの気持ちがいまいちはっきりしない視聴者はもうニコニコしつつもハラハラですよ。実際のところ、この時点でのローズはいったいミッキーのことをどう思っていたんだろう。元カレ?今カレ?別れたけど大切な友人?『自分の故郷』の象徴の一人?……『それら全部』というのが正解でしょうか。なんともわがままで、自己中心的で、傲慢な、実に人間らしい感情です。この辺りの、ミッキーに対してはっきりしないローズのカテゴライズは、同じように対ドクターにも当てはまるのかもしれない。愛とも恋とも言えない、友人であり、パートナーであり、代わりのいない特別な人。そんな関係を、この感情を、どういった言葉で表現していいのかわからない。とても一言では言い表せない存在。
 でもそういったローズの一面を、きっとミッキーだって好きだったはず。そしてたぶん、今でも好き。好きだからこそ、つらい〜〜〜

 そんな複雑な想いや期待・計算や企みを抱えつつ、ドクター&マーガレット、ローズ&ミッキーはそれぞれ夜のカーディフへデート(デートじゃない)と洒落込みます。
 しかしそれも束の間。いい感じのBGMと、それぞれのペアの微笑ましい(?)カット、そして一人ターディスに残ってにっこにっこしながらエクトラポレーターをいじるジャックの描写を差し入れた後に、デートの雰囲気は次第に穏やかではないものへと変化。
 いやしかし、ターディスで留守番をしたり、ドクターにアドバイスをしたり、器具のメンテナンスをしたりと、ジャックの存在による番組的な心強さが凄い。ドクターとローズは互いが互いを支え合う相棒ですが、どちらも結構感情的になりやすく、揺れやすいタイプなので、その間に基本的に振れずにどっしりと構えてくれている存在がいるのは安心感が増す。頭脳も明晰、荒事にも慣れており、メンタルもタフ。ジャック、ジャック、君だけが頼りだ……一家に一人、ジャック・ハークネス……。

 壮大な宇宙の驚くべき星々や冒険について夢中で語るローズと、それに対して気もそぞろなミッキーの温度差が実に悲しい。ローズとは別に、今現在付き合っている相手がいると明かすミッキーに、今度は一気にトーンダウンするローズ。恐らく、そんなことは考えもしていなかったんだろうな。しかしローズにとっては数十日でも、ミッキーにしてみれば一年半以上。いつ帰ってくるかもわからない、そもそも本当に帰ってくるかも定かではない、おまけに恐らく恋愛関係としてはすでに破綻している相手を盲目的に待ち続けるには、さすがに長すぎる時間だもんな。
 今回のカーディフまでのお使いも、ミッキーとしては『ヨリを戻すチャンスかも!』とまでは思っていなかったのかも。新たにお付き合いしている人がいるならなおさら。単純に、昔の恋人・大切な仲間のお願いに対する純粋な親切だったのかもしれない。それが、思わぬところでローズからモーションをかけるような素振りを見せられて、思わず舞い上がっちゃって勢いでホテルに誘ってしまったのかも……。……うーんこう書くとやっぱり『新しい彼女がいるのに昔の恋人に懸想してんじゃねえ!!!』と憤りがわいてくるんだけど、この回はとにかくミッキーが気の毒で可哀想なので、ついつい贔屓目に見てしまう。判官贔屓だねえ。

ドクター「お前はマーガレットを殺し、その皮を着てーー彼女の口を借りて慈悲を請うてる」
 視聴者に冷や水を浴びせるように、一瞬ではっと冷静な目線を取り戻させるドクターの一言。万が一、たとえどんなに反省し、自らの行いを悔い、慈悲を請うても、マーガレットの皮を着ている以上、彼女のやっていることは全て『本物のマーガレット』の尊厳を踏み躙るもので、そこに譲歩の余地はないんですよね。

 氷点下に陥ったローズとミッキーの雰囲気も、ローズの激しい『(トリシアのこと)好きじゃないくせに!』という一言を皮切りに途端に火花が散るほど熱く膨れ上がります。このシーンのローズの怒りや苛立ちは『自分勝手よ〜ローズ〜!』と思う反面、十九歳(ローズの体感だとまだ一年も経過していないはずなので)の少女の、理屈や道理では御しきれない矛盾した感情が窺えて好き。この、どうにもままならない人間の感情が好きだ〜〜〜
 それでまたここのミッキーの慟哭が最高に胸を抉ってくる。『君がおれを捨てた!』『うまくいってたのに』『キスひとつでゴミみたいに捨てられた』『なのに君が電話してくればカーディフまで駆けつける』『おれは君の召し使い?』『このままずっと君を待ち続けろと?』
 一言一句ぐうの音も出ない正論すぎて、もうこれにはローズさんも素直に謝るしかない。自分がいかに彼に対して酷いことをしたか、現在進行形でしてしまったか、ミッキーの悲痛な感情爆発でやっと理解に至ります。でもここで素直に『ごめんなさい』と自らの非を認めて謝罪できるのがローズのすごいところ。
 しっかし、ここまで言った後でも『今すぐ戻ってこいとは言わないけど、最後にはおれのところに帰ってきてよ』と縋っちゃうミッキー、ほんととことんローズに参ってるんだなあ。

 それでも、異変を察知した途端、ローズは振り返りもせずに、脇目も振らずに駆け出していってしまう。
『いつだってドクターだ!君が求めるのはおれじゃない!』
 ミッキーのこの叫びが、とにかく悲しい。


 結局、ローズを人質に取り、地球を爆発させる寸前までいくマーガレット。

 そんな絶体絶命の危機に至った瞬間、明かされるターディスの秘密。世界一の、生きた宇宙船。
 それは、あらゆるエイリアンの思考・心を読み取れるのだとドクターは語り、そしてタイムボルテックスを浴びたマーガレットは卵へと戻る。それはつまり、彼女は本心では『やり直したい』と願っていたのだろうか。
 殺し屋一家・スリジーンファミリーに生まれ、13歳から殺人を強要され、拒否すれば自分が殺されるという異常な環境の中、彼女は自分の心を殺し、血も涙もない非情なモンスターとして振る舞うことで、肉体的にも精神的にも命を繋いでいたのかもしれない。そうする間に本当に心まで怪物と成り果て、もはや自分の意思ではどうすることもできない境地にいた。そんなところでターディスによって再び『後戻りできる時点』まで肉体を戻されて、だから彼女はその直前にドクターに対して『ありがとう』と感謝したのだ……。なんて考えるのは、やっぱり判官贔屓かな。
 今回のこの結末・問題の片付け方は『ドクターが手軽にジレンマから解放されている』といった批評を受けているらしいのだけど、私個人としては『ドクターにはターディスがあり、ターディスにはその力があり、そしてそれを彼が使えるぶん使っただけじゃないか』という印象。もちろん問題を先送りにしただけじゃんという意見も理解はできるけど。それでも、ご都合展開とは思わなかったし、お手軽とも感じなかった。
 それに、たとえ悪夢のような殺し屋一家の血を引いていたとしても、『健全な家庭で育てばいい子になるかも』という希望を提示してくれているのがすごく好きだ。問題は血ではなく環境にあるというドクターの考えは優しくて、その意見だけでも救われる人がいると思う。
 今度こそ健やかに育ってくれ、マーガレット。

 さあめでたしめでたし!となる直前で、置き去りにしてきたミッキーの存在を思い出したローズが慌てて元いた場所へと駆け戻りますが、そこに探し人の姿を見つけることは叶いませんでした。
 1話の時点で一度違えたローズとミッキーの道、人生が、改めて、決定的に離れた瞬間かもしれない。この先、再び交わるかどうかは、今度こそ彼らの選択・意思次第。
 苦味の残るエンディングと共に、燃料が満タンになったブルー・ボックスは再び旅を続けます。振り返らずに、前に進むために。
 ローズの涙の跡には触れないドクターとジャックの優しさが沁みる。


 さて次回。

お前一族全滅したんじゃなかったんかい胡椒の容器!!!

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