私の一番大切な人 【1ヶ月書くチャレンジDAY16】

1ヶ月書くチャレンジ、16日目のテーマは「あなたの1番大切な人」。
※「1ヶ月書くチャレンジ」とは、いしかわゆき(ゆぴ)さんの著書「書く習慣」のワークで、1ヶ月間お題に沿って書くことにで文章を書くことに慣れようというものです。

(1ヶ月毎日書くというルールは既に破綻していますが、継続は力なりということで続けます)


これはもう、子どもですね。


私には現在3歳の双子の男の子がいます。
彼らはまだ3歳ですが、たくさんの壁を乗り越えてきた二人です。
彼らは1000g未満の超低出生体重児として生まれました。
その後たくさんの治療、手術を乗り越え、長い長い入院生活の後に退院しました。
そして今、医療的ケアや知的障害を抱えながらも、すくすくと成長してくれています。

子どもができて、大袈裟じゃなく世界が変わりました。


まず、これまで知らなかった職業の人たちとたくさん出会いました。
そもそもこども病院にも行ったことなかったし。
そこにはたくさんのプロがいました。医師、看護師、セラピスト、MSW、心理士…他にもたくさん。
病院にも保育士さんがいるなんて知らなかったし、逆に保育園に看護師さんがいることも知らなかった。
訪問看護や介護など、様々なサービスがあることも知らなかった。
世の中にはこんなにたくさんの看護師さんがいるのか!とびっくりしたし、こんなにたくさんの戦うワーママがいることも知らなかった。
役所や保健所との関わりも増えました。
そして、税金がこんな風に使われているのか、と初めて身をもって知りました。

本気で「世の中のすべては誰かの仕事で成り立っている」ことを実感。

私の世界はなんて狭かったんだと、愕然としました。


そして、「子どもの力」というものを知りました。
長男は一時昏睡状態で、いつ急変してもおかしくない状態でした。
次男は「最悪の場合は半日持たない」と言われたことがありました。

でも、彼らはそれを乗り越えた。

子どもの力って本当に私たちの想像を超えてくるんですよね。
3ヶ月、半年、1年…少し前には想像もできなかったことができるようになってたりする。
大きなハードルをいとも簡単に越えてくる。
すごい、本当にすごい。

親として私は、そんな彼らに何ができるんだろうか。
彼らにとって最適は何なのだろうか。

正直ね、「こんな小さな体で頑張らせることが最適なのか?」、「楽にしてあげる選択はないのか?」考えたこともあります。
でもこればかりは私のわがままを通してしまいました。
命を諦めることができなかった(倫理的にも多分できないんだけどね)。

「頑張らせてごめん、でも私はあなたたちと離れたくない」
NICUで彼らに何度も何度も謝りました。


だからこそ、元気になった今。
彼らにとっての最適は何なのか、終わることのない私の課題です。

これから学校生活が始まって社会に出ると、周りとの違いに悩むこともあるかもしれない。心無い言葉を掛けられるかもしれない。好奇の目を向けられるかもしれない…。

残念ながらそれを止めることは私にはできないけど、それでも愛してくれる人がいることを伝え続けたいと思っています。
そして、家が安心できる場所であるように、素の自分でいられる場所であるように。

母は強し。
私も強い母目指してまだまだ修行中です!

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