第13話 メイ

Pale Blue 米津玄師
ずっと 恋をしていた
これでさよなら あなたのことが 何よりも大切でした
望み通りの終わりじゃなかった あなたはどうですか
友達にすら戻れないから わたし空を見ていました
最後くらいまた春めくような綺麗なさよならしましょう

それは 水もやらず枯れたエーデルワイス 黒ずみだす耳飾り
こんな つまらない映画などもうおしまい なのに
エンドロールの途中で悲しくなった
ねえ この思いは何

あなたが見据えた未来にわたしもいたい
鼻先が触れるくらいに あなたを見つめたい
張り裂けるほどの痛みを叫びたいのに
わたしあなたに恋をした 花束と一緒に
ずっと恋をしていた

晴れた日の朝 あなたのことが どこまでも大切でした
言えないでいた言葉交わし合った 笑えるくらい穏やかに

それは 酷く丈のずれたオートクチュール 解れていくボタンの穴
こんな ちぐはぐな舞台はもう締めたい なのに
エピローグの台詞が言えなくなった
ねえ あなたを見つめていた

どれだけ生まれ変わろうとも 意味がないくらい
どこか導かれるように あなたと出会いたい
今更言いたいことなんて 一つもないのに
わたしあなたに恋をした 苦しさと一緒に
ずっと

あなたの腕 その胸の中
強く引き合う引力で
有り触れていたい 淡く青いメロディ
行かないで ここにいて 側で
何も言わないままで
忘れられないくらいに抱きしめて
ずっと ずっと 恋をしている

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