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アイナメ

海釣りについて( 一一)

釣り魚の中で一番好きで、いま最も狙っている魚種はアイナメです。この魚は僕の釣りライフの原点だったりもします。少年時代に大好きだった叔父に連れられた海釣りで、一番好きでよく出会っていたのがアイナメでした。

(当時は青イソメでの投げ釣りだったけど、今はルアーで駆け引きに挑んでいるぜ!!( `ー´)ノ)

このアイナメってヤツの魅力を語りたい!

まず、「魚体がカッコいい!」

ルアーでの根魚狙いが流行っている昨今、アイナメはカサゴやメバル、ハタやソイといった根魚の中でも頂点の存在・・・「ロックフィッシュの王様」なんていう称号を得ていて、大型個体を釣り上げると周りの釣り人からも感嘆の声が上がるほどです。

(そうかと思えば林間学校のこどもにアミで捕まることもあるような、そんなだらしねぇ側面を垣間見える魚でもあるんですがね( 一一))

顔つきはスマートなのに、胴体はがっしりと逞しい!さらに体色もまるで熱帯魚みたいに鮮やかなマダラ模様で綺麗な魚です。産卵期のオスなどは別の魚と見間違えるほど、見事な黄の婚姻色に染まるのも魅力。背びれや尾びれも大きい!この優美さとマッシブさを兼ね備えた存在感を釣り上げた時の喜び・・・これから釣りを始めようとしている人にぜひ味わってほしいです。

(体色については諸説あり、ただ単に生息環境の違いっていう人もいる)

次に「引きがパワフル!」

たとえ小さな個体であっても上述した逞しい外見から繰り出す抵抗のパワー・・・それは格闘技で例えるなら「キレやスピード」でなく純粋な「パワーとタフネス」で釣り人に勝負を仕掛けてくる、そんな魚です。俗に言う「首振りダンス」・・・特に釣り上げられる時、アイナメは他の魚とは違い全身でなく首周りを激しくブリブリとうねらせて釣り人に最後の勝負を挑んできます。この独特の動きを制して釣り上げた時の爽快感は、これもまた人間VSアイナメの異種格闘技といえる( 一一) この勝負を制した興奮を覚えたら、もうブラックバスやギルなどの淡水には戻れません!

そして「狙いどころがわかりやすい」

これは釣りを始めたばかりの人に喜ばしい点ですが、アイナメはアジやサバやスズキなんかと違い、常に泳いではいない・・・かといってカレイやキスやハゼとも違い、砂や泥や河口などの汽水域にも生息しない・・・なので、どこを狙えばいいか目視で分かりやすい。磯場はもちろん、漁港なら海藻がよく茂っている場所、それに海底が岩や石でゴツゴツしている場所、さらにテトラポッドの周囲、果ては釣り用語で言う「ヘチ」・・・足元の防波堤のスレスレなんかに意外な大物がひそんでいたりします。

あと、これは賛否両論ある「食ったらメチャ美味い!」

アイナメは寿司屋や料亭では高級魚なので、身の美味さは絶品です。俺も死んだお袋に釣ったアイナメを唐揚げや刺身にしてもらってましたが、タラみたいな白身なのに淡泊かというとそうでなく、ネトっとした歯触りに濃い旨味と磯の風味が感じられる・・・これはどんな料理法でも魚好きならやみつきになるんじゃないでしょうか。

※ところが俺の地元いわき市の海ではそんなアイナメが当然釣られまくり、食いまくられて個体数が少なくなってきている・・・筆者自身最近釣りに出て確かに「昔ほど釣れないな~」、と、嘆く事が多かったりします。

特にこの晩秋から真冬・・・この時期に船を出さずに陸から釣れるアイナメ個体っていうのは産卵・求愛行動・縄張りを守る為・・・大袈裟かもしれませんが「次の生命を残す為」に接岸している個体が殆どでしょう。

「釣ったら食べる」が釣り人最大のマナーなのかもしれませんが、しかしこの魅力的な魚が食べ尽くされて釣れなくなってしまうのでは本末転倒・・・この辺が釣りの・・・ひいては「遊漁」っていうモノの難しいトコロなのかもしれませんが、僕個人としては食べるのはシーズンの最中でもある春先からでもいいので、寒い時期のアイナメは逃がしてあげたほうが今後の釣りの為だと思ってます。

(リリースする際もただ逃がせばいいっていうんじゃなく、力任せに針を外したり、ツイッターやインスタ映えを狙って長時間に陸上にさらさずに、元気な状態で海へ還すことも大切ですよね)


という訳でアイナメっていう、今俺が最も惚れている存在について。さんざん調子こいて長文かましたんですが、つい最近やっと2020年、初アイナメに出会えたばかりなんです。釣果芳しくないいわきでヘッダーの画像のこいつ・・・30センチあるかないかの若々しい個体なんですが、手応え感じて水面に表れた際は冗談抜きで歓喜の叫び声上げちゃいました!

ヒットルアー:エコギアバグアンツ 

タックル:ゴチュール9フィートロッドにシマノ・アリビオ3000番

(ていうか今現在これしかタックルねえし)

さぁ、駆け引きに挑もう!

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