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「メチャクサ」 小学校で読み聞かせに選んだ本です

子どもが小学1年生になったとき、絵本の読み聞かせボランティアの募集がありました。

毎週一回、朝のホームルームの時間に保護者がクラスに来て、絵本の読み聞かせをします。

私も読みに行くことになり、どの絵本を読もうかな?と子どもに相談した時に、子どもが選んだのがこの絵本です。

北の森に大きなへらじかが住んでいました。名前はメチャクサ。めちゃくちゃくさいからついた名前です。ある日、森で一番えばっている狼がメチャクサの噂を聞きつけて、「そいつを食べてやろう」と考えました。

主人公のへらじか君はめちゃくちゃくさいんです。主人公なのにくさいなんて、おもしろいですよね。

ここから、絵本のストーリーのネタバレも書きますので、ストーリーを知りたくない方はご注意くださいね。

さて、表紙にもちらりと、森でいちばんえばっている狼君の絵があります。この狼君、なんとかしてメチャクサを食べてやろうと、メチャクサのところにやってくるんですが、ともかくくさいので近寄れません。

そこで、鼻に洗濯ばさみみたいなのをつけてやってきて、

「おまえぼ、だべでやるど!」

と叫んだりします。読み聞かせのときに、このセリフのところで自分の鼻をつまみ、めっちゃ鼻がつまってるみたいに叫ぶと、子どもたちに大受けです。

我が家で子供たちが幼稚園、低学年の頃に何度も読んだお気に入りの絵本です。

この絵本を翻訳しているのは岩城俊之さんといって、京都で絵本と木のおもちゃの専門店をされています。たまたまこの方の講演を聞く機会があったのですが、子育て中のママたちが元気になるお話で笑いも絶えず、本当に楽しい講演会でした。

この講演会がきっかけで手に取ったこの絵本なんですが、ストーリーに込められているメッセージが素敵だなと思うんです。

メチャクサはすんごくくさいんですけど、「くさい」って、あんまり人に自慢できる特徴じゃないですよね。

でもメチャクサはそんなこと全然気にしてないんです。スカンクたちから尊敬されているし、同じ沼に住んでいる友達にも囲まれて、マイペースに楽しく暮らしています。

そんなメチャクサに、生意気だ!とか言って食べようとする狼が現れても、くさいパワーで追い返してしまいます。

なんだか生き方がすごく自然で、自分のことも周りの環境も受け入れていて、すごいなって思うんです。

さて、子どものクラスで読んだときの反応は、大受けっていうよりはクスクスって感じでしたが、おもしろかったって言ってもらえました。



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