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新しい世界を見るように かたく閉じた花びらが 一つ一つひらいてゆく 朝の光に触れ 空の高さをしり 露に濡れ ひとつ息をする かすかに匂い立つ その花は 世界が光でできていることを知るだろう
野に咲く春の花 jonquille trompette violette muquet myosotis rose rouge 笑うように ゆれる その花を 甘く ささやく 花たちを 小さな花束にして あなたの胸に捧げます。
鳥の羽ばたきに耳をすませ 森を歩く 枯葉を踏み ふるびた土の匂いを嗅ぎ 木の間をゆらぐ光に 目を細める 過去がわたしを追い越すこともない 未来がわたしをのみ込むこともない ゆっくりとした足取りで 今 静かに孤独を味わう
深い山々に眠り しずかに時を待つ 満点の星をあおぎ 太陽という金の輪を肌にうつす 風雪に耐え 磨かれ 削がれ 輝きはじめる 今 何千年もの時空をこえ その光を放ちだす 魂の輝きのように