仮面

少年のような 少女のような 紳士のような 乙女のような

ならず者のような 淑女のような 娼婦のような

小悪魔のような 天使のような

人は 幾つもの仮面を身に着ける 

仮面は変幻自在で

その場を上手く切り抜けることもお手の物

でもきっと仮面は君自身と同化しないな

どんなに芝居が上手い演技派の仮面でも君に成りきれないさ

それだから僕は時々 仮面に映らない君らしさをみつけて 

君と手を繋ぐんだ

少し頼りない君の後姿も君は君で

いつもあけっぴろげじゃない 僕の眼差しも 僕は僕だよ

いつも照れ隠しの君だから

さりげなく 君らしさ見つけよう

いつも素直じゃない僕だけど

さりげなく 手を繋ごう

北風が強く 月が霞んでしまう夜には

さりげなく ほのかな光 灯しましょう

誰にも消せない 僕らの灯りを

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