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コロナ禍とともに〜①恐怖

2020年1月、お正月が明けたあたりからチラホラ聞くようになってきた『新型コロナウイルス』のニュース。
武漢という街の存在を、初めて知った一報。

当初、私にはあまり関係ないかなーと思いつつ、ベイエリアを訪れる中国人観光客の多さを思い出したり、函館港にクルーズ船が来ることもあるよねって思い出したり…

で、あれ、大丈夫かな?って思ってた矢先に日本でも感染者が増え始め、それは道南も例外ではなく、流行りに乗った北海道は2020年2月後半に独自の緊急事態宣言を出すに至りました。

そんな中、自宅サロンは通常通り営業しつつ、この頃に新しく始めた別のリラクゼーションサロンの仕事とダブルワークになり、しばらくはそちらの業務を覚えるのにいっぱいいっぱいだった私。

正直、2月はどちらも客足が鈍く、先行きが心配ではあったものの、それでも雪が溶ける頃には落ち着くでしょう…と思っていました。

リラクゼーションサロンについては、3月初旬にコロナとは違う理由で辞めましたが、それもあって、本来ならかなり忙しいはずだった3月の予定に、奇妙な空白が。

だけど、今思えば、3月はあらゆることが《まだマシ》だったんです。
まさか、暖かくなってから約1ヶ月近くも休業を余儀なくされるとは…この頃は、知る由もありませんでしたから。

新型コロナウイルスの全国的な感染拡大に伴い、国からの緊急事態宣言が発令されるかどうかの議論が湧き上がってきた頃。
保育園は今のところ大丈夫だけど、もし一人でも感染したらしばらく休園だし、かといって、頼みの綱の義母は感染したらかなりリスキーな年代、実母はむしろ忙しくなる職種で、ほかの預け先はない。

もし保育園がダメになったら、私が休むしかないのか…?

それに、保育園に預けられたとしても、サロンの仕事…例えばアロマトリートメントや手相人相リーディングは、どうしてもお客様と密に接するのが避けられません。

そうなると、当然、お客様への大々的な呼びかけも難しい。
それは今やるべきことなのか?と、批判を浴びせてくる人がいるかもしれない(実際いなかったけど)。

気にする人もそうでない人もいるし、こんな時にもアロマが必要と言ってくれるお客様もいました。
だけど、それにどこまで対応できるか…

2020年2月半ばあたりからスプレー容器もエタノールも欠品、あっても値段が高騰したりしていた中、こんな時こそたくさんの人に使ってほしいアロマスプレーも、十分な数を用意できないというジレンマ。

さらに、近い距離でお客様と接するのに、マスクもどこにも売っていないし、在庫も足りなくなってくる。
布マスクを作ろうにも、布もゴムも品切れ。

そのような状況で、ご新規のお客様はほぼ見込めず、定期的にお越しくださるお客様の対応に終始せざるを得なかった2020年3月〜4月半ば。
さらに、夏までに5〜6個の出店が決まっていた各種イベントも次々に中止が決まり、ここからの収入も見込めなくなったので、これはヤバいかもなぁ…と感じながら過ごしていました。

そんな中、まさに不幸中の幸いだったのが、ダブルワーク先からの給料が支給されたこと。
取り急ぎの支払いが何とかなり、向こう1ヶ月くらいは自宅サロンの収入がなくても何とか過ごせそうという見通しが立ったのは、不安要素を少なくさせる大事なポイントでした。

ダブルワークには賛否両論あると思いますが、このようなコロナ禍の中では、収入源は複数あるに越したことはないと思いました。

それでも、正直《首の皮一枚》という表現がしっくりくるくらい、この外出自粛が解けても、やはりお客様は来づらいのではないか…?

サロンの営業形態として、今後どうするかを真面目に考えなければならない局面。
今までにそんな機会はいくつもありましたが、今回はちょっとレベルが違いました。

政府が言うところの《三密を避ける》形で、果たしてアロマトリートメントはどう行えばよいのか?
リアルに香りを嗅いでもらわなければ始まらないアロマ講座は?

考えなきゃ、考えなきゃ、考えなきゃ……

この頃、考え出すと毎回頭の中がゴチャゴチャになっていく感覚がありましたし、気持ちばかり焦った結果、そこから逃げ出したくてスマホのゲームにハマってみたりと、まぁ迷走していました。

そんな中、ついに全国的な緊急事態宣言が、そして北海道から具体的な休業要請が発表されるに至ったのです。


②に続きます。

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