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誰にも言えない

毎日毎日なんだかしんどい。
辛いではない、苦しいでもない、ただしんどい。

生きるのがこんなにしんどいのは自分の何が悪かったのかと考えてまたしんどくなる。

大人の言うとおり、やってきた、と思う。
人に会ったら挨拶をする、約束を守る、遅刻しない。
(たまにする時もあるけど)

勉強も少しはしたし、仕事にも就いた。
毎日ご飯を食べて、毎日ご飯を食べさせて、
朝起きて寝るまでやらなきゃいけないことをやる。
一つずつ線を引いて消していくような作業を
時間いっぱいいっぱいで回している。

目覚ましがなくても朝起きて、
片付けながら朝ごはんを食べて子供を起こす。
準備しながら洗濯を干して、
早く食べて早く着替えてと声を張り上げながら出掛け
遅刻すると叫びながら走る。
仕事して、お昼を食べて、仕事を終えて帰宅して
お迎えに行ってご飯を作って、お風呂に入れて寝る。

そしてまた朝が来る。

前向きなことも後ろ向きなことも、
小さな出来事からふとした想いまで、
noteの下書きに溜まっていく。
まるで渡せないラブレターのようだけど、
そもそも渡す相手がいないと気がつく。

SNSにはキラキラした人たちが溢れて、
人と比べても仕方ないと頭ではわかっていても、
つい比べて自省してしまう。
一方でこれまた溢れる不平不満や怨嗟の声を見て
まだマシかなと安心材料を探してしまう。
これもまた比べてもしかたないとわかっている。
だって私は私に今満足していないのだから。

満足な豚より不満足なソクラテスたれ、と
授業で習ったのは覚えているけど
私は満足したいよ、先生。

私は何がいけなかったのだろう。
何を間違えたのだろう。
もしその答えがわかっても、
今からそれをやり直すことなんてできないし。

でも今一番怖いのは
自分がこんな風に生きてきて
こんな生き方しかできないのに、
子どもをどう育てたらいいのかわからないことだ。

人の言うことをよく聞いて。
ご飯を食べて。
早く寝て。
早く起きて。

私と同じことを言われている子どもは
いつか報われる日が来るのだろうか。

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