マガジンのカバー画像

企画もの

17
今まで参加させて頂いた企画の作品です
運営しているクリエイター

#詩

想いは溶けない/#炭酸刺繍

あの日泡に溶けて消えた観覧車 君が呟いた見えないことば ふわり浮いたからだ今も忘れずに やわらかくも強い力振り切って ありもしない嘘をついて逃げてきた 私のことは忘れて欲しいなんてね 何も言わず消えてしまえば良かった 私のせいで見えなくなった二人の未来 君はあの子の愛した人で友達 あの日飲んだ最後のメロンソーダ あの氷がゆっくり動いた音を 最後の合図として風に飛ばすよ ひとつ残る夢のかけら胸に詰め そして心にしまって生きる かつて泡に溶けて消えた観覧車 君のくれた

色づいていく想いと朝焼けと(詩)

特別なんだって言ってみた 君はなんて反応するかな、なんて こっそり思っている深夜2時 不思議な夢を見たんだよ 広い道路二つに分かれてさ、 片方明るい道に繋がってて 君を選んだ、そのことで突然に 未来が開けたような気がしたんだよ 行き先決めた、そのことで偶然に 扉が開けたんだと気付いたんだよ いつだったかな、君に話した古い恋 あの人に言いたかった優しい言葉 取っておくのやめて新しいの作るよ これからはずっとみんな君のために この想いが届くように おはようよねちゃんさん

逸る足音、遠い夜空(詩)/ひと色展

なんだかんだ起きていることになってしまった 午前三時 逃してしまった青い鳥 ただ見つめて立ち尽くしていたGravity 用意してた網は魚用 呆れ果てた イミテーションわかりきってて身に着けた 変な気分 失くしてしまったプライドを 疑いながら歩いて行ったの 地下室へ 揺らめいてる自分隠しては泣いていた 今日の君はどんな声で鳴く? たった一つ自由求めてる わかりきってる そんな真実は 無理して戻ってこなくていいよ それが君の選んだ道なら 繋ぎとめた暗闇にとらわれはためいた

「夜の雫」+「夜に残る」(連作詩)

以前掲載した詩と関連しているので二つとも載せます。今回の「夜の雫」は編集前のオリジナル版です。新しく出す作品は下の「夜に残る」の方です。ちなみに「夜の雫」は女性視点で、「夜に残る」は男性視点となっています。よろしくお願いします。 編集版はこちらです。 「夜の雫」夕日が差し込む教室 またあなたはうつむくの 私の発した何のとりとめもない言葉から 驚くほど鮮やかな色を見せたりするの 青空を背景に快活に笑う君が好きだったと どうしてもう過去形の告白をしたりするの 私が見ていた景

スピリチュアルレスキュー(詩)

どうして何も言わないの 落ち窪んだ二重まぶた ひりひり痛みありそうだ 熟れきったその赤み まるで頬を染めたよう 都合のいいよう考えて 突き飛ばして転がった 自分勝手 擦りむいて 疲れ切ってしゃがみこむ そうするとさ 気づくんだ 谷底に光差すように 全てが変わっていって 育ちきったその想い 何の言葉もなく始まったこの関係を いつでも終わるものだと思っていたよ だけど連絡なく終わってくこの恐怖より どうして勝るものがあるんだろう 「見た目で選ぶわけじゃない」 しみついた常

音楽とともに咲く(詩)/#置きポエム

メトロノームの音が過去に彷徨わせる あの音楽室でひとり戦っていた 一番遠くの影をじっと見つめていた カーテンが揺れるたび心躍った 隙間から見えるもの心に刻んだ 私の世界のすべて 私の生きている理由 きっかけはとても単純なこと 君がいる ただそれだけのことで 思いやりを教えてもらったよ おはようよねちゃんさんの置きポエム展に参加させて頂きました。 素敵な企画をありがとうございます。よろしくお願いします。 過去の作品を編集したものですが、自分なりに気に入っているので思い切

青いヒミツの色(詩)/ひと色展

夜空の星を愛するように君のことを思おうか みんなの心を惹きつけて なお残っているきらめきを ときめきってなんだっけ 忘れていく感覚の中 ぼんやりと思い出した あの日の君の横顔の影 安心ってなんだっけ 流れていく景色の中 じんわりと湧き出した あの日の君の俯いた顏 全てを集めるように手を伸ばした 暗闇を照らすような色広がった それは永遠に残る あの感覚 夜空の星を愛するように君の心を思い出すよ 何にも変わってないだろうか 投げかける切なさを 幸せってなんだっけ 思い出せ