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【詩】われは海の子

人と海の境目で
ぼくはいつまでも自由だった
波の瞬きは夢
昨日も明日もない悦楽

岩の上を跳んでいく
足の裏の堅い感触
新鮮な運動神経を
誇示しようとして

フナムシがぼくのために急いで道をあける
太陽の下に、三叉の槍を持って立つ
海辺の生き物は忠実な臣下であり
彼は海と空の王だった

あぁ、この光に満ちた全能感・・・

そして海に入って
彼は二度と戻ってこなかった

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