仕事を辞めて小説家を目指した僕の末路
なかなか書き出すことができない。
理由は分かっている。こんなタイトルのこんな文章、きっと誰も読まないだろうと思っているからだ。読まれたとして、これを読む人は僕のことを全く知らないわけで、そんな人達に向けて書いても果たして意味があるのか。
だけどとりあえず、無理をして書き出すことにした。読む誰かを意識するのはやめた。
何か、よく分からない、この世界を見ている神のようなものへ向けて、祈るように書こう。
あるいは、小説家になりたいなどと考え始めた、中学生の頃の僕に向けて。