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176人目 私の婚活がうまく行かない理由


婚活のお休み宣言をして1ヶ月ほど経ちました。けれど、すみません嘘をついていまして、お休みしてからも数人とお見合いをしました。と言うのも、数人にしていたお見合い申込が何日も経ってから申し受けのお返事をいただいて、それも先の日程になってしまったからです。まあ、お見合いあるあるですね。

それで、先日お見合いをした男性で、これまでの自分を振り返るきっかけをくださった方がいたので、便宜上176人目と題して番外編を書きます。長文です。


★★★176人目の男性★★★

高学歴で、日本で名だたる企業に勤めている方でした。男性が多い環境だったのか、ぎこちなさはありましたが、ケーキをすすめてくださったり、一生懸命お話しをしてくださいました。

所々で、「地元でも有名な良い大学に入れたと思います」とか「医師になろうと思ったこともあって(けどあえて選ばなかったと言いたげ)」など、ちょっと学歴コンプレックスがあるのかな?と思わされることがありました。

お相手の学歴コンプレックスが垣間見えると、私はいつも縮こまります。「こいつ頭悪いなって思われないかな?」とドギマギしてしまって、自分の思っていることをうまく表現できなくなります。私自身には学歴コンプレックスはなく、自分の出身大学には満足しているし、そこで出会った人たちにも恵まれていたのにです。そしてこの方にも、ドギマギしてしまいました。

それでも、漫画の趣味が似ていたり、かなりコアな映画や本に詳しかったり、楽しくお話しさせていただきました。そして、美術館で絵画を観ることが好きなんですと話した時に、こんな質問をされました。

「そういう美術館や展覧会で絵を観て回るときに、どんなことを意識されているんですか?」

えっ…と~… フリーズしました。どんなことを意識しているか、考えているか、どういう観点から絵を見ているのか、考えたことがなかったからです。そもそも、絵を観ることは考えるとかではなく、私にとっては、音楽を楽しむのと一緒で、その空間に没入できる感覚が好きという極めてフィーリングに寄った行為です。

ということを、上記のままに言葉にして言えたら良かったのですが、「えっと~…フィーリングで、完全に感覚に任せて観ています」というようなことを答えました。

★★★お見合いの返事は…★★★

さてお見合いが終わって、ドギマギしたのはしんどかったですが、好みの見た目でしたし、会話は途切れなかったし、仮交際に行きたいなと思いながら帰っていました。ですが、残念ながらお断りの連絡が入りました。

お見合いから2時間ほどしか経っていなかったので、即決だったんだと思います。175人以上もお見合いをしていたら調子も乗るので、すっかり仮交際に行けるものだと思っていた私は、ショックを受けました。それから、何がダメだったんだろう、と自問自答時間に入りました。

なぜお断りになったのか、本当の理由は分かりませんが、恐らく次の3つのどれかかなと考えました。1、見た目が写真通りではなかった。最近ちょっと太ったし前髪を切り過ぎたので。2、他の仮交際相手と比較して選ばなかった。これもあると思います。きっと沢山の申し込みがあったと思うので。3、私の話した内容が薄かった。

1と2はまあしょうがないというか、相手次第のところ(1も結局好みの問題もありますから)が多分にあるので、私がこれからどうこうできそうな3を追究しましょう。

なぜ3を考えたかと言いますと、先ほどのように、うまく言葉にできない場面がいくつかあったからです。言えば、私の思考が浅いと思われたんじゃないかなと思います。本も、映画も、歴史も、漫画も、教養のある男性なので、その問いかけにうまく答えられない私を、何も考えていないつまらない女性と感じたのではないかと思うのです。


★★★言語化を怠ってきた結果★★★

私は自分のことを、何も考えていないというか、何も思っていないとは思っていません。現に、何も考えていなかったらお見合い175人以上できないと思うからです。こんなゴチャゴチャ考えなかったら、もっとサクッと結婚していると思います。お見合いでも、日常でも、疑問に思うことは山ほどあります。

ただきっと、私は言語化することを怠ってきたんじゃないかなと思います。

いましているお見合いの記録だってそうです。あれだけ泣いてきたのだから確かに沢山のことを考えてきたはずなのに、男性のことを悪く思わないようにしたいから、と言い訳にして、自分の感情に向き合うことを避けてきていました。その結果、当時のお見合いを思い返しても、良いと思ったことも嫌だと思ったことも蓋をしてポイしてしまっていたので、この婚活録の男性についての描写はとても浅いです。ですよね?

他にも、日常でも心あたりがあります。家族や友達と一緒にいて、ん?私は違うように考えているよ、と思うことがあっても、穏便にしたいからと黙っていることが多いです。安心して考えを話せるのはとても仲の良い友人か、もしくは、私を完全に異性として見ていない、かつちょっとクズっぽいところのある男友達です。そうです、いざ恋愛対象の男性となると、私は途端に自分の考えを話せなくなるのです。


★★★男性に考えていることを言えない★★★

なんで異性として見える男性に自分の考えが言えないかと言うと、「何言っているんだコイツ?」と思われたくないからです。そして、悪いことは考えない、強い意見を持っていない、純粋で明るくて優しい、そんな女性を男性は求めていると思っていたからです。

男性のプロフィールで好きな女性のタイプの欄には、明るい、優しい、思いやりがある、穏やか、そんな言葉がよく並んでいます。その人物像にならべく当てはまりたい、そう思ってきました。それが行き過ぎて、とりあえず無難にヘラヘラ笑って、ウンウンと頷いて男性の話を聞くようになっていました。

そうこうしてたら、ちゃんと質問をして来てくれる男性に出会っても、ちゃんと答えられなくなるんですね。言葉にすることに慣れていないから、言葉にしないでいると、考え自体も浅くなっていくから。

176人目の男性にお断りされた理由は、本当のところは分かりませんが、他の女性よりも良いと思ってもらえなかったということは、多少はこのことも原因のひとつなのではないかと思うのです。そして、私の婚活が上手くいかない理由、もとい好きな人ができない理由は、自分の言葉を通して男性に心を開いていないからだと思うのです。



…というわけで、これから私は、人を選ばないで自分の考えをきちんと言葉にして伝える癖を積んでいかなければなりません。そうやって訓練しておかないと、結婚できてもコミュニケーションに苦労するだろうからです。

今からで間に合うのかな…と不安に思いますが、婚活を通して人見知りが多少良くなった経験がありますので、時間をかければちゃんとできるようになっていくのではと思っています。頑張ります!






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