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コトバノイロ 嵐が丘 Pent Wuthering Heights

今日は、コトバノイロの嵐が丘というインクの紹介をします。

コトバノイロはPentから発売されている小説をモチーフにしたインクシリーズです。各小説を色で感じられることから、文具好きな人でも本好きな人でも楽しむことができるインクとなっています。

「嵐が丘」はエミリー・ブロンテが書いた生涯で唯一の小説ながら今でも多くの人々に読まれている作品です。陰鬱とした世界観が特徴の物語であり世界三大悲劇の1つとも言われています。

私は高校生の頃に授業でプレゼンテーションをやることになり嵐が丘を読んだことがあります。コトバノイロの嵐が丘のパッケージを見た瞬間に当時の苦しさと懐かしさがあふれ、インク購入後に小説の嵐が丘も購入してしまいました。

今の私が小説を読むと脳内には少し黄みのある暗い灰色がイメージされます。しかし今回購入したコトバノイロの嵐が丘は少し茶色がかった緑色をしています。小説の舞台である荒野や登場人物の孤独感などをイメージした色のようです。

嵐が丘×トモエリバー/クリーム

トモエリバーに書いたもの

トモエリバーはにじみやかすれが起きにくいという特徴を持ち、しっかりとした書き心地をした用紙です。インク名はカリグラフィー用のつけペン、文章はプロシオンの中字MとFonteのガラスペンで書きました。

くすみが強く暗い緑色をしています。この色を見ると松の木を連想してしまうのですが、実際の色は枯れた松葉の色です。

普段使いしやすそうな落ち着いた色だと思います。

嵐が丘×iroful/イロフル

イロフルに書いたもの

iroful/イロフルという紙はインクの色・濃淡をくっきり鮮やかに表現できる特徴を持ち、しっとりとした書き心地をしています。

こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文章はプロシオンの中字MとFonteのガラスペンで書いています。

トモエリバーに書いた時よりも発色が少し鮮やかになりました。青みのある暗い緑色をしています。

想像していたよりもインクの濃淡が現れにくい印象です。

嵐が丘×グラフィーロ・ペーパー

グラフィーロに書いたもの

グラフィーロ・ペーパーは「ぬらぬら書く」をコンセプトに作られた紙で、明瞭な文字の輪郭とぬらりとした書き心地を両立させています。

こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文章はプロシオンの中字MとFonteのガラスペンで書きました。

黄みの強い暗い緑色をしています。グリーンのオリーブのような色です。

グラフィーロと組み合わせるとインクの濃淡がやや現れました。濃淡を楽しみたい場合はこの紙に書くことをオススメします。

嵐が丘×MEETS TAKEGAMI A4 PAPER

竹紙に書いたもの

MEETS TAKEGAMI A4 PAPERは100%国産の竹で作られたサスティナブルな紙です。一般的な紙と比べて表面にわずかな凹凸があり、個性的な書き味をしています。

こちらもインク名はカリグラフィー用のつけペン、文章はプロシオンの中字MとFonteのガラスペンで書いています。

緑みのある暗い茶色です。茶色に発色したことで枯草感が増した色になりました。インクの淡い部分は暗い緑になります。

この用紙はインクの濃淡が出にくい紙なのですが嵐が丘と組み合わせると濃淡が現れました。不思議です。

嵐が丘×ツバメノート インクコレクションカード

インクコレクションカードに塗ったもの

インクコレクションカードにインクを塗ったり書いたりしました。インクコレクションカードはツバメノート特製の中性紙フールスを使用した名刺サイズのカードです。

ガラスペンと万年筆で文字を書き、インクを塗った部分は少しだけ水筆でぼかしました。

インクをしっかり塗った部分は茶色みのある暗い緑色に見えます。水筆で伸ばすとくすんだ緑色になりました。

苔を連想させるような、じっとりと暗い色です。鮮やか過ぎたり明る過ぎたりしないため普段使いに適していると思います。

まとめ:嵐が丘は湿度を感じる緑色インク

小説を知っているとより深く楽しめます

じめじめとした場所に生える植物のように暗い緑色のインクです。日常使いがしやすい落ち着いた発色をしています。

小説の嵐が丘を知らなくても楽しめるほど魅力的なインクの色です。しかし小説を知っているとインクの色にピッタリなシーンを思い出したりインクの色と脳内イメージの違いを比較したりとよりディープな遊び方ができます。

もし機会がありましたら、ぜひ試してみてください。

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