思い出に浸っていたら、心の中のギャルが顔を出した話。

テーマ:松の木

子どもの頃、近所の幼なじみと待ち合わせする場所を
「松の木さん」と呼んでいた。
全員の家から徒歩1分以内の
大きな「松の木」がある家の前で「待つ」から。

私は大学を中退したけど
「卒業旅行」という名目で幼なじみ4人と淡路島に行くときも
松の木さんで集合した。

本当は男2・女3の予定だったけど
男1人が直前にドタキャンしてきた。
昔からそういう奴だったので「はーい」で終わった。

男1・女3での淡路島旅行。
日程の調整から宿の手配、車の運転、旅の工程決めまで
すべて男1がやってくれた。

朝、10分遅れで松の木さんに着いた私。
誰もいない。
「おーい」とLINEすると
男1から「定刻に行ったけど誰もいなかったので自宅待機中」と返事。

その20分後「今起きた」とA。
さらに10分後に「時間を勘違いしていた」とB。

案の定、予定より1時間遅れでの出発。

車中、いきなりチーズあられを貪り食うA。
CDの選曲が悪いと文句を言うB。

ちなみに、CDは男1がこの日のために編集してきた
邦楽ベストヒット。
「おもんない」「ベタすぎ」「普段聞いてないから逆に新鮮」
と酷評だった。

男1は、旅の工程を詳細に決めてくれていたけど
全く予定通りには行かなかった。

本来、行こうとしていたのは別の牧場だったのに
手前で見つけた牧場で、女3人とも「ここでいいやん」と
勝手に車を降りた。

玉ねぎバーガー屋では
車中でチーズあられを丸1袋食べ、満腹のAが
「一口も食べられへん」と断わった。

夜は確か、男1の彼女を「そんな奴やめとけ」と
全員で説教した。
いや、これは別日かも…。

とにかくめちゃくちゃな旅だったけど
ちぎれるほど笑った2日間だった。

幼なじみって、いいなって話。

BIG LOVE!


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