最近大泉洋さんにドハマリした話。

今年の1月頃、大泉洋さんにドハマりした。

私はまだ成人もしていない大学2回生である。
対して、大泉洋さんは今年47歳になられた。

まさか、自分が約30歳も年上の人にハマるとは思っていなかった。
あまりに好きなので、これからかなりの熱量でもって彼について述べていきたいと思う。

私の今までの追っかけライフは、
まず親と一緒に嵐のライブに行くことから始まり、マンガやアニメなどの娯楽作品に触れ、
Youtubeの動画を見漁るようにもなって、
主に“キャラクター”を愛でながらゆるく応援する、といったものだった。

歴代の私が応援した対象、いわゆる“推し”の中で、大泉洋さんは最年長である。
大泉洋さんはよく自分のことを「おじさん」と評しているが、私は、巷でよく聞く「若い女性が人生経験が豊富で包容力のある年上の男性に憧れを持つ」というような心理だけで彼を好きになったのではない。彼と同い年の素敵な俳優さんは他にも複数思い当たる。
それにむしろ、今は彼の青年時代からリアルタイムで追っかけたかったという気持ちでいっぱいである。
大泉さんは、私が知り得ないほど昔から、人を惹きつける魅力をたくさん持ち合わせた方だったのだろう。
ハマってから「せめてあと10年早く彼の魅力に気付ければ」とも思ったが、10年前の自分は小学3年生である。
小学3年生の齢で大泉洋さんの魅力に気付くというのは、なかなか難しいのではないだろうか。
それが一般的なのか定かではないが、幼少期の私はとにかく面食いで、当時は「花より男子」や「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」が流行っていた。
たとえ10年遅く生まれてきてもらったとしても、10年遅く生まれた彼は今の彼とはまた別モノなのだろう。
これはもう致し方ない。
そういえば、この流れで連想したからと挙げるのもおこがましいエピソードかもしれないが、
あの三谷幸喜さんも、大泉さんについて「あと何十年か後に彼が生まれていれば、自分と同じ劇団で一緒に芝居をうっていた気がする」とコメントされていたらしい。
他者からもし自分と同年代に存在していればと思われる方ってすごいなぁとつくづく感じる。

悲しいたらればの話はさておき、
まず大泉洋さんのどこにハマったのかというと、
何と言っても、その場の空気を制するような「面白さ」である。
彼は最近「僕の半分はお笑いだ」とコメントされていたが、私は例に漏れずその「お笑い」きっかけで彼に興味を持った。
Youtubeで動画をぼんやりと見漁っている時、
巡り巡って「恋は雨上がりのように」という映画のプロモーション動画に行き着いた。

この映画である。
この作品に大泉洋さんは、小松菜奈さん演じる主人公の女の子に想いを寄せられるファミレスの店長役で出演している。
私はそのプロモーション動画を視聴したことで、それまで「嵐の松潤とドラマで共演していた俳優さんの一人」という印象に過ぎなかった大泉洋さんに興味を持ち始めた。
持ち前の軽妙洒脱な話術で適度に女優さんとの会話を展開させていて、品すら感じさせるような笑いの取り方をする大泉さんにとても好感を持った。
後にその姿は、常にTPOを弁えて発言される大泉さんの一面であったと知る。故郷の仲間たちとは、大泉さんも中学生のようにはしゃぐようでほほえましい。
 
興味を持ってからは早かった。
私は大泉さんが登壇された舞台挨拶や完成披露試写会などの動画を見尽くし、大泉さんが出演された映画やドラマの数々を鑑賞した。
そして、俳優として、様々な役を自然体な演技で見事にこなされている大泉さんもすっかり好きになった。特に、「アフタースクール」という映画作品の教師役が好みだった。この作品は物語構成がびっくりするほど巧妙な面白い作品だったが、大泉さん演じる神野先生の「お前がつまんないのはお前のせいだ。」という台詞が深く自分に刺さった。この作品に出会えて良かった。
更に、母が録画してくれていたいくつかのバラエティ番組も見た。中でも、安住アナと大泉さんが美食の町サンセバスチャンをまったり楽しく巡る、ぴったんこカン・カンのスペイン編がお気に入りである。
最近では舞台「大地」を観劇し、大泉さんで半ページ特集が組まれた雑誌「SWITCH」を購入した。この「SWITCH」はもうひとしきり読んだが、「俳優 大泉洋のすべて」と題されているだけあり、とても充実した内容で、1ハマりたてのファンはほくほくした。この雑誌の感想で新しくnoteの記事を書きたいぐらいだ。

大泉洋さんのことを調べ始めて、彼にはたくさんの顔があることを知った。
例えば、それまでぼんやりと把握していた、
日本一チケットが取れないとされる劇団「TEAM NACS」の一員であることや、
北海道で爆発的人気を得たローカル番組「水曜どうでしょう」でブレイクしたタレントさんであること、
時たま東京のバラエティ番組に番宣で出演しては大奮闘されていること、
北海道のレギュラー番組を今も3本持たれていて、リラックスしなからのびのびと活動されていること、
ご結婚されていて、娘さんがいらっしゃること
などである。

先ほど、私はまず大泉洋さんの「面白さ」にハマったと述べた。
しかし、彼のことを調べてしばらく経ったのちに、自分がこれだけ深みに嵌っているのは、単純にトークの面白さだけではないことに気付いた。

では、私は結局彼のどこに惹かれたのか?

それは、前述したどの顔、どの場面でも幾度となく彼が見せる、「可愛らしさ」である。
言葉を憚らずに言うなれば、私は彼を「超カワイイ」と思っている。

いや、待ってほしい。
応援している対象、いわゆる“推し”に「カワイイ」という言葉をあてがうのは容易だと思われるかもしれない。
自分よりもかなり年上の男性を「カッコイイ」ではなく「カワイイ」と形容するのは理解し難いかもしれない。
しかしそれでも私は、芸能界で活躍され続けている彼を「カッコイイ」と思いつつも、どちらかというと「カワイイ」と形容したくなることが多い。
大泉洋さんはカワイイのだ。

ちなみに、何故私がここまで大泉さんを自信満々にカワイイと連呼しているかというと、過去にご本人が自分について「カワイイ」と冗談まじりに自称し、自分の容姿に自信を持たれていないのか、「カッコイイと言われるのは諦めた。かわいいおっさんでありたいという思いがある」や「カワイイものが好きだし、カワイイと言われたい」というような旨の発言をされていたからである。
これを聞いた時、アイドルではない成人男性で「カワイイ」と評されることを良しとする人がいるなんて、と私は感動したものである。
つい最近「かわいいおじさんブーム」とかいう言葉を見かけたが、それが本当にきているのなら、彼は大分前から時代を先取りしていたことになる。
流石ご存知大泉さんである。

では、自分は大泉洋さんのどこに「可愛らしさ」を見出しているのか。たくさんあるので1つに絞るのは難しいが、この「可愛らしさ」とは、即ちキャラクターの面白さと言っていいかもしれない。
表情や仕草、発言、話し方全てに愛嬌があって、とにかく魅力的なのだ。
人間として魅力的なのだ。
漫画やアニメのキャラクターとして登場してきたって何の違和感も感じないんじゃないかと思うほど、メディアに露出している時の大泉さんはキャラクターとして完成されていると感じる。
私は“キャラクター”という概念が大好きだ。
自分に夢を見せてくれる存在、たとえ醜い部分があったとしても決してこちらに見せない存在を心から愛している。
この「醜い部分」は人によって違うだろうが、その“キャラクター性”に内包された要素であれば、私はそう感じない。
だから同様に、他者の希望や憧れであろうとする一本筋の通ったアイドルも大好きだ。
私はまだ彼の出世作にして代表作でもある「水曜どうでしょう」を全て見終えていないが、伝聞や一部のエピソードを知る限りでも、彼は当時から人に愛されるキャラクターをしっかりと確立していたのだろうと容易に想像できる。むしろ、元からそのキャラクター性だからこそたくさんの人に受け入れられたのだろう。

まず、大泉さんはとても可愛らしい顔をしていると思う。ある程度の容姿、見た目はどうしたって悲しいかな、たくさんの人の目に触れる職業の必須条件なのだろう。世界は残酷である。彼は目がばっちり二重になっていて、目に重ために被さった瞼が、くりくりした目をより際立たせるような特徴的な仕上がりになっている。「草食系の目」と評されるのも頷ける愛らしい目である。らくだみたいだ。
彼は人を笑わせるのが好きで、「水曜どうでしょう」で確立しただろう「ボヤキ芸」を、その場のニーズに合わせて惜しみ無く披露する。
その一環で不貞腐れた表情をしたかと思いきや、すぐに、うきゃー(猿ではない)という擬音語がつきそうな、それはもう本当に楽しそうな笑顔を見せる。
(≧∇≦)←顔文字で表すとこんな感じである。
私はこの目を細めて笑う顔が彼の表情の中で一等好きだ。
表情が忙しなくコロコロと変わる彼の様は、眺めているだけで楽しい。

また、彼は百面相なだけではなく、身体の全体を使ったリアクションが逐一大きい。前述したように、誰かの発言にウケた時は手をパチパチ叩いて笑い、場合によっては椅子から立ち上がったりする。後述するが、彼の長い手足でそのリアクションを取られるとかなりインパクトがある。
じっくり考える時や、納得いかずに不貞腐れた時は口を膨らませてみたり、焦っている時は片手を口の前に持ってきて思案顔をする。
そして、言葉のやり取りでは彼はとことん敵無しなんじゃないかと傍から思えるが、かなり怖がりだったり、不安がりだったりするところがよく窺える。過去にも「人が怒るのを見るのが怖い」「大声で笑われるのが怖い」と発言されていたり、いきなり大声を出した人にびくっと怯えるような反応を多々見せている。動物、特に猫は苦手らしく、それらを見ると大体弱腰になっている。彼は自他共に認める「繊細」な人らしいので、その性格も関係しているのかもしれない。思うに、言葉に特化している代わりに、外部からの物理的な衝撃には弱いんじゃなかろうかと思っている。
大泉さんのリアクションが大きいその動きや仕草は画面にとても映えていて、どこか小動物的な「可愛らしさ」を見出すことが出来る。 

そして、大泉さんの発言、トークについては、もう百聞は一見にしかずという感じだ。Youtubeの検索エンジンに「大泉洋」と打ち込んで再生回数順に並べればもう一発である。
大泉さんは、言葉でとことん人の心を掴む天才だと思う。マツコ・デラックスさんが以前彼のトークを「誰も傷つけない」と褒めていらっしゃったが、その通りだと思う。いくら彼が勢い良くぼやこうとも、時に笑いを生むその巧みな言い回しや話し方に、常に場を俯瞰する彼の配慮と、どこか根本からの人柄の良さを感じて、信じ、愛さざるを得なくなるのだ。あと、大体彼は正論を言っているから支持したくなるのかもしれない。

現在大泉さんは、不貞腐れた顔でぼやくか、楽しそうな笑顔で手を叩いているか、真顔で他人の話を聞いているかの3パターンの姿がよく見られる。番宣で東京のバラエティ番組に出演される時は、「ぼやき芸」を期待されてかあんまりな扱いを受けていることが多く、彼もそれに応えるため、そのまま分かりやすく不満そうな顔をしている時が多い。しかし、番組の出演者が気心知れたTEAM NACSのメンバーさんや仲良しな共演者さんだけだと、肩の力が抜けるのか、途端に心底楽しそうな笑顔と口数が増え、わがままっぽく振る舞われる。カワイイ。
ちなみに私は、東京に進出仕立ての頃のバラエティ番組での大泉さんについて、東京で失うものがまだ何も無く、ご家族やご友人やファンがいる“北海道だけ”を背負っているようで、敵無しだったのではないかと思っている。そして、その頃の大泉さんは、東京のバラエティ番組でも、故郷北海道のバラエティ番組で見せるような人懐っこい姿のように感じる。
私の所感としては、東京に進出してからの大泉さんには、ざっくり分けると、
東京のバラエティ番組でも人懐っこくて明るい笑顔を見せる敵無し青年期(大体30代前半)→
妻子を持って東京にも守るべきものが出来たことで落ち着いた当社比スマートなおじさん期(大体30代後半)
自分の名と共に、全国でも知る人ぞ知るぐらいに知名度が上がった「水曜どうでしょう」のぼやきが東京でも求められるようになったお茶目なおじさん期(40代)
という変遷があるのではないかと考えている。
どの期の大泉さんもいとおしいのに変わりはないが。

私が調べたうちで見聞した大泉さんについての自他含む評価は、「明るくて優しい」「甘えん坊」「繊細」「慎重」「堅実」「真面目」「素直」「可愛いもの好き」「女の子っぽい」「神経質」「気にしい」「浅くて嘘つき」「好感度が大好き」などである。
これらから、大泉さんは、とにかく人を笑わせるのが好きで、恐らく人が好きな、人懐っこくて可愛らしい人柄なのだろうと窺える。数ある彼が語り継いできたご家族とのエピソードからも、彼がご家族からしっかりと愛されて育ってきたことが窺える。
また、彼は以前冗談めかして「3度の飯より好感度が好き」と仰っていたり「世界中から好かれたい」と仰っていたりしたが、それは俳優にふさわしい意識だと思う。なぜなら、どんなにお芝居が達者な役者さんだとしても、その人自身に最低限好感を持っていなければ、演劇作品も舞台作品も、私は見ようとしないからである。漫画や小説などの原作を基に作られている映画や演劇作品になると、その原作自体を好きな人か、出演者を好きな人が客層の大部分を占めるのではないだろうか。
彼はバラエティ番組で「好感度俳優」という紹介も受けるほど、現在でも世間から高い支持を誇っている俳優さんだ。
それに、役とそれを演じる役者が別人なのは当たり前だが、ある程度役者に好感を持っていなければ、その役にも好感を持ちにくいのではないかと考える。好感度が低い役者が勧善懲悪の物語にふさわしい完全な悪役を演じるのであれば、それは作品にとってある意味プラスなのかもしれないが。

これまでの記述で、私は大泉さんの人柄を、一方的に知った気になってカワイイと連呼しまくってきた。
恐らく大泉さんはとても頭が良い方だと思われるので、自分はまんまと彼の自己プロデュース力の高さにやられている気がしないでもないが、そこを疑ってかかるといけないのである。
自分が心底魅力的だと思える人に、気持ちよく騙されるのがファンというものだろう。恐らく。
私は綺麗に騙してくれる対象の手腕に感服しながら、追っかけライフを楽しみたい。
実際誰にしたって、他人が本当はどんな人間かなんて明確に分かる術など持っていないのだから。

先日配信で観劇した舞台「大地」の挨拶にて、彼は
「エンタメは不急かもしれないが、不要ではない」と仰った。
その通りだと思う。
私は今まで何度も、エンタメの存在に助けられてきた。
それらが存在しなかった場合の自分なんて、想像できないし、想像したくもない。
だから、これからも末永く助けてほしい。
私は、今年運良く見つけられた、「大泉洋」という膨大なコンテンツを抱えるエンタメに救われながら、この何とも言えない複雑な2020年を乗り切ろうとしている。
大泉洋さんには感謝しかない。
彼のおかげで、何度笑顔になれたか分からない。
この約半年間だけでも、たくさんの素敵な作品に巡り会えたし、彼と活動を共にする人たちの魅力についても知れた。
追っかけの一人として、これからも彼の活動をゆっくり応援させて頂きたいと思う。

ここまでの文章は、4ヶ月前に既に書き上げそのまま下書きとして残していたものだが、これだけ加筆して今回は筆を擱こうと思う。

大泉洋さん、紅白歌合戦の白組司会決定おめでとうございます!!!🎉
2020年の最後の最後まで、そして、晴れ舞台に立つ貴方の姿を見届けられることを嬉しく思います。
今から楽しみにしております!!

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